公開日 2011/06/21 18:59

AudysseyのiPhoneドックスピーカーの詳細が明らかに − 独自技術詳細や専用アプリの使い勝手など

製品発表会を開催
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
既にニュースでお伝えしているとおり(関連ニュース)、Audysseyは、iPhone&iPod対応ワイヤレスBluetoothスピーカー“Audyssey South of Market Audio Dock”の販売を開始。本日、発表会を行った。

Audyssey South of Market Audio Dock

縦長で、机の上など限られたスペースにも設置しやすくしている


Audyssey South of Market Audio Dockの背面部。ハンズフリー通話用マイクなども備える

写真中央のボタンを押すと、接続したiPodなどをiTunesと同期できる。ソフトウェアアップデートなどもこちらからおこなう
本機はデスクトップやリビングのシェルフの上などに置いて使うことを想定したドック付システムで、Audysseyブランド初のオーディオ機器。北米やヨーロッパでは昨年秋から発売していたが、このたび日本でも発売されたかたちだ。価格は39,800円(税込)。今年1月のCESでも出展されていた(関連ニュース)。4インチウーファーを2基、0.75インチトゥイーターを2基搭載し、出力は200W(全ch合計)。BluetoothのA2DP/HDPに対応し、ワイヤレス音楽再生やハンズフリー通話も行える。「A2DPの中でも高ビットレートな伝送ができるようになっており、Bluetoothでも良い音で楽しめる」(同社・森本氏)という。

Audyssey South of Market Audio Dockの概要

大きな特徴は、Audysseyのサウンドテクノロジーを採用している点だ。

Audysseyはもともと南カリフォルニア大学(USC)のImmersive Audio Laboratoryが母体。USCの映画芸術学部の教授であり、THXの開発者であるTom Holman氏と、同大学の音響工学教授だったChris Kyriakakis氏が中心となって2002年に設立された若い会社だ(Chris氏のインタビューはこちら)。テレビや携帯電話、カーオーディオなど様々な機器に採用される音響アルゴリズムのライセンス販売を行っている。採用実績としては、全世界80のIMAXシアター、デノンやオンキヨー、マランツのAVアンプ、東芝の液晶テレビ“レグザ” “CELLレグザ”、ジャガー、ボルボなどが挙げられる。

Audysseyの歴史

さまざまなメーカーの採用実績がある

発表会で登壇した同社・山中幹大氏は、Audysseyのサウンドテクノロジーの特徴を「再生環境上の音響的問題の除去を主眼としていること」だと語る。「デコードされたソースを再生する際、エフェクトなどを追加して音を改善する方法ではどうしても“作られた音”感が出てしまい、迫力や透明度が失われてしまう。その点、Audysseyは音響的問題を取り除くため、コンテンツを忠実に再生することができる」(山中氏)

Audyssey 山中幹大氏

今回発売される“Audyssey South of Market Audio Dock”には、下記テクノロジーが搭載されている。

同社のサウンドテクノロジーを搭載している

・Audyssey EQ:独自の測定技術とチューニング技術を使い、音響環境を整える
・Audyssey BassXT:再生周波数帯域を低域方向に拡張する
・Audyssey Dynamic EQ:小さな音量でも豊かな低音再生を実現する
・Audyssey Tilt:1つのコントローラーで低域から高域まで全体の音調バランスを調節する最新技術
・Audyssey Dynamic Volume:コンテンツに合わせて音量を自動調整する。急な音量変化を防ぐことができる
・Audyssey Dynamic Voice:通話時の声を聴き取りやすくする技術。デジタル信号処理により音声を均質化氏、背景のノイズやエコーを除去する

これに加え、専用iOSアプリ(無料)でトーンコントロールの調整をおこなったり、カスタムイコライザーを作成したり、「Audyssey Dynamic Volume」のON/OFFを切り替えたりといった操作が可能だ。

専用iOSアプリを用意

専用アプリで操作できる大本のメニュー

トーンコントロール操作の画面

カスタムイコライザーは、周波数帯域のなかに最大14点のポイントを打ち、トーンカーブを調整することができるというもの。作成したイコライザーはいくつでも保存することができる。カスタムイコライザーを適用したい場合は、「Apply」を押し、ドックに挿せばOKだ。

カスタムイコライザー作成中の画面。14ポイントで調整が可能

作成したイコライザーが適用されると、表示が緑になる

なお専用iOSアプリは現在英語版のみだが、近日中に日本語版もリリースする予定だという。

“Audyssey South of Market Audio Dock”は年末までに1,000〜1,500台程度の販売を目標にしている。現在はApple StoreやApple Premium Resellerのみの取り扱いだが、今後はオーディオ専門店などでの展開も予定しているとのことだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX