公開日 2019/11/14 10:48

<Inter BEE>ヤマハの音響コントロール技術をVRで体験/“音の違いをHzで表現するトレーニング”「真耳Online」

ゼンハイザーブースではダミヘを使った「AMBEO」体験も
編集部:杉山康介
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Inter BEE2019(2019年国際放送機器展)が本日11月13日より開幕。全8ホールのうち、プロオーディオ部門の展示は1、2ホールにて行われている。本項ではヤマハやゼンハイザーなどをはじめとする、ブース内での体験展示を取り上げていきたい。

大賑わいのヤマハブース

■ヤマハミュージックジャパン

ヤマハミュージックジャパンのブースでは業務用スピーカーシステムやミキサーなどが展示される中、VRゴーグルを使った「AFC(Active Field Control)」体験が人気を集めていた。

AFC技術をVRで体験

AFCはコンサートホールなどの内部に複数のスピーカーとマイクを設置し、スピーカーから出るフィードバックをマイクが拾い、またスピーカーから放出するというループをコントロールすることで、ホール内の音響を制御する技術。これによりホール自体の特性は活かしつつ、演目や編成に応じて最適な音響を提供できるという。

AFCのシステム概要

実際に東京国際フォーラムなどの会場で導入されており、その効果をVRで簡易的に再現したのが本コーナーだ。ゴーグルを装着するとAFCの施された部屋が眼前に広がり、女性がアカペラで歌い出す。途中で何度かAFCのオン/オフが行われるのだが、部屋の壁面などには反響を抑える加工がされているため、その効果をはっきりと体験することができた。

■日本音響エンジニアリング

日本音響エンジニアリングのブースに展示されていたのが、聴力のトレーニングサービス「真耳Online」体験コーナーだ。

「聴能Online」体験コーナー

現在は音響エンジニアを始めとする音に関わる業種に向けて提供されているサービスで、トレーニングは基礎、中級、応用の3段階に分かれている。

基礎では音の大小や高低、歪みの有無といった違いを聴き分ける能力を訓練し、中級ではその違いをHzやdBなどの物理的な指標で客観的に表現するための訓練が行われる。さらに応用では職種や用途に応じた専門的な内容に特化し、例えば自動車メーカーであればエンジン音の違いをHz数で表現するための訓練などが行われるそうだ。

基礎コースでは「音の違い」を聴き分けられるように訓練

中級コースでは「違いを数値で表現する」訓練


応用コースでは専門分野に特化した訓練が行われる
先述の通り業務用サービスではあるが、オーディオファンにとっても興味深いトレーニングだろう。一般向けのサービスについて担当者は「再来年くらいに始動したいと考えている」と述べていた。

■ゼンハイザー

ゼンハイザーブースでは、同社のイマーシブオーディオ技術「AMBEO」を体験できるコーナーを展開。同技術による世界初のストリーミングプラットフォーム「AMBEO イマーシブ・オーディオ・ライブジャズ・ストリーミング」で使用されるノイマンのダミーヘッドマイクが会場に登場した。

ゼンハイザーのイマーシブオーディオ技術「AMBEO」体験コーナー

マイクは用意されたヘッドホンと繋がっており、どのように音を拾うのかを自分で体験することが可能。体験客は指を鳴らしてみたり、右から左から囁きかけてみたりと思い思いの形でイマーシブオーディオを堪能していた。

ノイマンのAMBEOレコーディング用ダミーヘッドマイク「KU100」

また隣にはVRゴーグルも用意されており、同社のVRコンテンツ用マイク「AMBEO VR MIC」でレコーディングした音声と組み合わせたVR体験も行われていた。

「AMBEO VR MIC」で録音した音声を実際にVRで体験できた

■MQA

MQAブースは、世界初のMQA音声を用いた「3Dオーディオ×映像コンテンツ」の体験コーナーを設置している。

MQAブースではMQAを用いた映像配信を体験できる

こちらは10月に発表されたWOWOWやアコースティック・フィールド、NTTドコモとの4社合同プロジェクト。現在はPCでのストリーミング配信が行われているが、ゆくゆくはスマートフォンやテレビへの対応や、ライブ配信なども行う予定だという。

またInter BEE2019 3日目に当たる15日には、「世界初のMQA音声を用いた3Dオーディオ&映像コンテンツ配信デモ」を国際会議場にて行う予定となっている。

プロジェクトに参加するアコースティックフィールドも出展し、3Dオーディオの体験を行っていた

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