トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2020/10/30 06:40
【特別企画】黄金比のハイブリッド導体構造を継承

音楽が迫り、鼓舞される。ゾノトーン最上位“Shupreme”のフォノケーブル/リード線を検証

生形三郎

前のページ 1 2 次のページ

オーディオファイルから熱い支持を集めるハイグレード・ケーブルブランド「ZONOTONE(ゾノトーン)」より、新たにトップエンド “Shupremeシリーズ” のフォノケーブル「Shupreme TW-1」と、リードワイヤー「Shupreme LW-1」が誕生した。

「Shupreme TW-1」(左)/「Shupreme LW-1」(右)

同シリーズはゾノトーンを代表するフラグシップライン。最近では2018年に満を持して登場したスピーカーケーブル「7NSP-Shupreme X」、そしてインターコネクトケーブル「7NAC-Shupreme X」に続いて、ついにアナログファン待望のフォノ周辺のフラグシップケーブルが登場した格好となる。

ゾノトーンのサウンドは、極めて「明朗」かつ「快活」に音楽をグルーヴすることが何よりもの特徴だと、筆者は認識している。そして、たとえエントリーグレードの製品であっても、またオーディオ愛好家の耳でなくとも、ハッキリとその魅力をユーザーに認識させて楽しませてくれることも、多くの人々から愛されてやまない理由のひとつだと考える。

そんなゾノトーンならではの魅力が最大限に発揮されるとともに、上質な滑らかさに加え、圧倒的なS/N感の高さを誇るのが、このShupremeシリーズなのである。

お家芸のハイブリッド導体構造を採用。TW-1は4つの端子をラインナップ

以前、インターコネクトケーブルの「7NAC-Shupreme X」をレビューさせて頂いたが、このフォノケーブル「Shupreme TW-1」も同様に、同社のお家芸であるハイブリッド導体構造が採用されている。

「Shupreme TW-1」

高純度な7NクラスのCu(銅)を中心とした、高純度無酸素銅PCUHD、純銀コートOFC、高純度無酸素銅といった4種類の導体を、ゾノトーン独自のW・T・T・S(Double Twin Core/Triple Shield)構造によって配置しているのだ。

この構造は、2組の2芯2重シールド(アルミラップと銅編組)の外側に、さらに分離させた外環共通シールド(銅編組)を施したもので、信号アースと筐体アースを分離させていることが特徴だ。これによって、昨今注目を集めるMC型カートリッジ昇圧用の「バランス型トランス」などを使用した、MC型カートリッジの完全フローティングによるバランス伝送にも対応する。

ケーブルは馴染みある “ゾノトーンカラー” を踏襲

ケーブルタイプは全部で4種類がラインナップされている。レギュラーシリーズの「ストレート5Pin端子-RCA」と「RCA-RCA」の2種類のほかに、数量限定のバランス伝送対応モデルとして「ストレート5Pin端子-XLR」と「XLR-XLR」の2種類を用意する(いずれも長さ1.5m)。

「ストレート5Pin端子-RCA」85,000円(税抜/1.5m)

「ストレート5Pin端子-XLR」95,000円(税抜/1.5m)

コネクタには、ロジウム・メッキによるオリジナルRCAプラグと、同じく接触部分にロジウム・メッキを施したノイトリック社製XLRプラグを採用。また、介在には天然綿糸を用いるとともに、ケーブルの仕上げはPVC製シースの上から、ゾノトーンの象徴でもある青と黒による2色構成のナイロン編組ジャケットという、お馴染みの構成が踏襲されている。

「XLR-XLR」110,000円(税抜/1.5m)

一方のリードワイヤー「Shupreme LW-1」は、フォノケーブル「Shupreme TW-1」と同じく4種の素材によるハイブリッド導体を採用。こちらは、超高純度8NCuを中心に、高純度無酸素銅線PCUHD、純銀コートOFC、高純度無酸素銅で構成されている。

「Shupreme LW-1」14,000円(税抜/4本組)

これら導体配合比率の決定には、スピーカーケーブルやインターコネクトケーブルと同様に、入念な試作と試聴を繰り返して黄金比率を探ったという。コネクタにはリン青銅に銀メッキと高性能ロジウム・メッキの2重メッキを採用し、ハンダを一切用いない圧着仕上げで導通されている。

「Shupreme LW-1」にはコネクタがきつい際に用いるプッシュピンを付属している

Shupreme TW-1/LW-1の魅力とは? サウンドをチェック

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新

WEB