公開日 2020/07/15 06:30

フルテック「NCF Booster」がヒットしている理由は? ラインナップ検証で劇的効果を実感

【特別企画】愛用システムから新たな感動を引き出す
愛用システムの環境を整え、秘めていた本来の実力を引き出すクオリティアップアイテム、フルテックの「NCF Boosterシリーズ」。手軽に使えてアイデア次第で応用できる、いまや音にこだわる人の必須アイテムとなっている。登場以来、プロ、アマを問わず世界中から確かな支持を得て、5モデルにまで充実している。では、どのモデルをどこに使うのがより効果的か。適材適所と具体的な効果で、このシリーズの驚くべき実力と使いこなしを探ってみよう。


フルテックのコネクター/ケーブルホルダー「NCF Boosterシリーズ」。奥側左から、NCF Booster (32,800円、税抜)、NCF Booster-Signal (19,800円、税抜)、NCF Booster-Signal-L (14,800円、税抜)。手前左から、NCF Booster-Brace(19,800円、税抜)、NCF Booster-Brace-Single(13,800円、税抜)
NCFブースターとブースターブレース
■洗練された音へと突き詰める、まさしく必要なアクセサリー(Text by鈴木 裕)
オーディオコンポーネントが進化、洗練されていくと、オーディオアクセサリー類は “ネセサリー”(必要)になる。フルテックの「NCF Boosterシリーズ」は自宅でも使っているが、その必要性はますます増すばかりというのが実感だ。現在では、5モデルにまで製品ラインアップは増えている。

ケーブルや端子を支える「NCF Boosterシリーズ」
■振動をコントロールして、静電気の影響を排除する
さてそのシリーズ、大きく二種類に分けられる。まず、ケーブル類やその端子を支える用途に使うのが、「NCF Booster」「NCF Booster-Signal」「NCF Booster-Signal-L」だ。

「NCF Booster」は壁コンセントや電源ボックスのプラグやコネクターに。増やしていっても音が死なない点も安心できる

特徴は、ケーブル自体や端子を支えるクレイドルの部分。ここが制振の働きを持つ構造になっている。材質はオーディオグレードのABS樹脂とナイロン樹脂から形成し、後者にはNCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)という、鉱物をナノレベルまで細かくした成分のようだが、それを調合することで静電効果を発揮するようになっている。

役割ごとに紹介すると、電源ケーブルのプラグやケーブルに最適なのが「NCF Booster」。形状だけでなく、AC100(200)Vから発生する強い振動に対応する物量を投入しており、電源プラグやIECコネクターを支える形で使用する。信号系ケーブルに向けたのが「NCF Booster-Signal」で、より低い位置のケーブルやコネクターに対応するのが「NCF Booster-Signal-L」になる。


「NCF Booster-Signal」は各種信号系入出力に。「NCF Booster」とオプション追加で一体化し、工夫次第で強力なサポートも可能になる
それらの効果は共通点があるが、その作動原理を簡潔にまとめてみよう。まず大前提として、電気や音楽信号が通っているケーブルや端子類は、外部からの振動だけでなく、自らミクロ単位の振動を発生させている。それらの振動は、再生音に悪影響を与えてしまう。具体的には、付帯音の発生、サウンドステージの混濁、空間の見通しを悪くする、音楽信号自体の精度を落として音像の実在感を減少させる、音色感の忠実度をおとしめるなど。また静電気の音への影響も大きい。だからこそ、振動をコントロールし、静電気の影響を排除することが要求される。

まずひとつ試すとすれば、「NCF Booster」であれば、CDプレーヤーやフォノEQに電源が入る端子、あるいはその端子の近く。「NCF Booster-Signal」や「NCF Booster-Signal-L」であれば、スピーカーケーブルのスピーカー端子手前や、アンプに音楽信号が入る手前。ここは音の変化量が大きく、その効果を体感しやすい。数を増やしていくごとに、より再生音の純度が上がっていく。

次ページ「NCF Booster-Brace」は端子周りをガード

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 オーディオ銘機賞「ベストバリュー大賞」受賞! DALIの技術と美学を凝縮した「KUPID」の実力に迫る
2 “スイング式”インシュレーターに薄型モデルが登場!セレニティ 静寂-Shijima-の「SWI-10」使いこなしレポート
3 トップクラスのながら聴きイヤホンにさらなる機能性がプラス!Shokz「OpenFit 2+」レビュー
4 <ポタフェス>SHANLING、水月雨監修のポータブルCDプレーヤー「Crossover」世界初公開/ONIX、超小型DAC「Tocata XM2」初展示
5 <ポタフェス>見た目も音もこだわった、HiBy Digitalの「初音ミク」コラボアイテム展示/FAudio「Major」に後継機か
6 大好きな車とバイクを眺める6畳空間に、4K/100型のホームシアターを実現
7 SHANLING、サブミニチュア真空管をデュアル搭載したポータブルDAC/アンプ「UA7」
8 Oriolus、落ち着いた音色と現代的な機能性を両立したBluetoothアンプ「1795MKII」
9 ピクセラ、テレビを見るとポイントが貯まるワイヤレスチューナー「ポイテレ」
10 <ポタフェス>オーディオテクニカ、フラグシップ機「ATH-ADX7000」「ATH-TWX9M2」を堪能
12/15 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX