公開日 2016/04/22 11:29

音も機能も妥協なし! フィリップスのノイキャン/ワイヤレス・ヘッドホン「SHB9850NC」を聴く

独自技術「ActiveShield Pro」で高いノイズ除去性能を発揮
フィリップスのノイズキャンセリング対応Bluetoothヘッドホン「SHB9850NC」を山本敦氏がレビュー。高い機能性と、音の匠“ゴールデンイヤー”を擁するフィリップスらしい音楽性を備える本機の魅力を分析していく。

「SHB9850NC」

Bluetooth + ノイズキャンセリング対応の“全部入り”ヘッドホン

フィリップスのヘッドホンといえば、トップエンドの“Fidelio”シリーズを最初に思い浮かべるという方も読者の中には多いだろう。しかし、実はFidelio以外にも、スタンダードクラスのモデルも含めて個性的なラインナップが多数そろっている。

今回取り上げる「SHB9850NC」もそのひとつで、Bluetoothによるワイヤレス再生に、アクティブ・ノイズキャンセリング、タッチセンサー式のリモコン機能などを“全部入り”で備えたヘッドホンだ。Bluetooth+ノイズキャンセリングという仕様のヘッドホンは、国内・海外のブランドから続々と製品が登場している今注目のカテゴリーだが、ここにフィリップスはSHB9850NCで参入したことになる。

電源ボタンは右側のハウジングに配置

左側がNFCのタッチポイントになっている

SHB9850NCは、アラウンドイヤーの装着スタイルに、密閉型ハウジングを採用。40mm口径のドライバーにはネオジウムマグネットを搭載しており、そのサウンドはフィリップスの音の匠である“ゴールデンイヤー”がチューニングしている。

クッション性の高いイヤーパッドを搭載する

本体はコンパクトに折り畳めるコラプシブル設計

Bluetoothの機能まわりでは、NFCによるワンタッチペアリングのほか、高音質オーディオコーデックであるAAC、aptXをサポートした。マルチポイント接続にも対応しているので、例えば通信機能を持たないウォークマンやiPod touchなどのポータブルオーディオプレーヤーで音楽を聴きながら、同時にペアリングしているスマートフォンへの着信にも気を配れる。

優れたノイズキャンセリング。外の音が聞こえる「アウェアネスモード」も便利

ノイズキャンセリングには、本体に搭載した4つのマイクによる、フィードフォワードとフィードバックの組み合わせたハイブリッド方式のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載。独自技術「ActiveShield Pro」のアルゴリズムにより、外部の騒音を約99%除去してくれるという。

左側にノイズキャンセリング機能のオン・オフを切り替えるスイッチを設けた。1回クリックで「アウェアネスモード」が起動する

実際にその効果を試してみると、ノイズキャンセリング機能をオンにした途端に、カフェでは周囲の会話の声が気にならなくなるし、電車の中で使っても走行音が消えて気持ち良くリスニングに集中できる。

ノイズキャンセル機能をオンにした状態で周囲の音を聴いたり、会話に応答したい場合には、マイクで外の音を拾って聞こえるようにする「アウェアネスモード」が便利だ。左側イヤーカップに配置されている「NC」ボタンを2秒長押しすると、ボタンの隣に配置されているLEDが緑色に点灯し、ノイズキャンセリング機能のオン・オフが切り替わる。そしてボタンを1回、軽くクリックすれば、緑色のランプが点滅して「アウェアネスモード」に入る。音楽を大容量で再生していない限り、モードをオンにするとしっかりと外の音が聞こえてくるので、職場で音楽を聴きながら仕事をする時などに重宝する。

次ページ充実した中低域で様々なジャンルの音楽をパワフルに再生

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