• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/07/08 11:46

編集部員が自宅で検証。ヤマハの調音パネル「ACP-2」導入レポート

リスニングルーム改善プロジェクト
構成:季刊オーディオアクセサリー編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
自宅のオーディオ環境の調音に悩むファイル・ウェブ編集部の小澤貴信が、ヤマハの調音パネル「ACP-2」を借り受けて、音質改善に挑戦。生活環境と音質改善のバランスも見ながら、最適なパネルの枚数や配置を体当たり検証した。

ヤマハ「ACP-2」 ホワイト=¥45,000 ブラウン=¥60,000 ナチュラル=¥60,000(いずれも税抜)

■ヤマハの調音パネルの効果を自宅のオーディオ環境で試す

編集部の小澤は、都内マンションのリビングにコンパクトなスピーカーとプリメインアンプを組み、アナログレコードやUSB-DACでのネットオーディオ再生で、音楽を楽しんでいる32歳。リビングルームのスペースは約6.5畳で、写真をご参照いただきたいのだが、オーディオシステムはテレビと兼用。リスニング側には長いソファが設置されている。大好きなロックを中心に、日々音楽を堪能している小澤であるが、ひとつだけどうしても改善したい部分があった。

小澤のリスニングルームはリビングと兼用で約6.5畳のスペース

「この部屋には昨年末に引っ越してきたのですが、低域が“消える”と表現したいくらい出ないのです。それまでの木造アパートの部屋では同じシステムでも低域はそこそこ出ていたのですが、この鉄筋マンションの部屋ではなぜか極端に低域が寂しくなってしまいました。スピーカースタンドの下に木の板を敷いてスパイクを装着したら、低音がある程度は出てきたのですが、せっかく出てきた低域もモヤモヤしてしまう状態です。これは部屋の音質環境を変えなければ無理なのではと思いました」。

そんな時に小澤が興味を持ったのがヤマハの調音パネルであった。「山之内 正さんや、野村ケンジさんが自身の試聴室でヤマハの調音パネルを導入していて、取材でお邪魔させていだいたときに効果について伺ったことがあったのですが、まさにこの効果が欲しい! と思いました。薄型なので壁に掛けることができるのも魅力ですね」。

ヤマハの調音パネルとは?

「音響共鳴管」と「堅い反射面」で構成された独自の音響構造により、わずか3cmの厚さながら、広い帯域でほぼ平坦な吸音特性を発揮。さらに散乱性能も備えているため、音響障害を抑制し響きを整え、単なる吸音材などでは得られない心地よい音場を作り出す。今回紹介する「ACP‐2」は高さを120cmとすることで、高さ90cmの現行モデル「TCH」と比べ、制御音域の最低域を拡張。特にオーディオ再生時やピアノ演奏時の中低音域の響きを整える効果を高めている。


このような経緯を経て、本日、ヤマハの調音パネルの効果を編集部・小澤の部屋で実際に試してみることになったのだ。今回用意された調音パネルは自立スタンドもセットになった「ACP-2」。ホワイトとブラウンが3枚ずつの計6枚が用意された。2色あるので、部屋との色のマッチングも見ながら検証していくことにしよう。

「今日のテーマは、確かな効果がある最小限の枚数と、生活がいかに両立できるかどうかですね。この部屋ではさすがに6枚は厳しいかなあ…」期待と不安のなか、実験が開始された。


主な試聴音源。【上段左】ノラ・ジョーンズ『Come Away With Me』(192kHz/24bit、1曲目「Don't Know Why」)【上段中央】パンチ・ブラザーズ『Phosphorescent Blues』(96kHz/24bit、2曲目「Julep」)【上段右】ドアーズ『Waiting For The Sun』(96kHz/24bit、10曲目「Yes, The River Knows」)【下段左】ボブ・マーリー『Legend』(192kHz/24bit、1曲目「Is This Love」)【下段右】ボブ・ディラン『Blood On The Tracks』(96kHz/24bit、3曲目「You're Big Girl Now」)
なお、今回は小澤がよく聴いているという上記の5タイトルのハイレゾ音源を聴いて、その効果を試した。以下、パネルの枚数や配置ごとに各音源で小澤が感じた印象をまとめつつ、その効果の変化をお伝えしていきたい。

【1】スピーカー間に1枚設置
1枚でも十分効果を発揮。低域のモヤモヤが晴れる

まずは何もない状態で、編集部・小澤が普段何度も聴き込んでいる音楽をひと通り再生した上で、スピーカーの間、テレビの真後ろに1枚設置してみよう。

【1】まずは前方のスピーカー間に1枚設置してみる

■ノラ・ジョーンズ
「ベースの輪郭がしっかり出てきましたね。ピアノも少しモヤっとしていたところが、かなりはっき り聴こえるようになりました」。

■パンチ・ブラザーズ
「ベースがくっきりしてきましたね」。

■ボブ・ディラン
「思わずさっきより音量を上げたくなってきましたね。低域のモヤモヤしていた部分が晴れて、解像度も上がりました。1枚でも十分な効果が確認できました。これ以上増やしていくのは怖い気がします(笑)」。

次ページACP-2を複数枚使用して最適な配置を探る

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX