公開日 2009/08/27 11:42

ソニーBDレコーダー最上位機「BDZ-EX200」の新機能を折原一也が体験!

待望の「Wおまチャプ」も実現
ソニーのBDレコーダー秋冬モデル5機種が発表された。中でも注目なのは、ダブルチューナーに2TB HDDを搭載したフラッグシップ機「BDZ-EX200」だろう。

ソニー「BDZ-EX200」

高画質回路「CREAS 2 plus」を搭載しただけでなく、「HDMI AV独立ピュアモード」により画質・音質を強化。さらに「おでかけ転送」の機能強化やスカパー!HD録画への対応など、様々な見所を持つモデルである事は間違いない。

このBDZ-EX200は、機能・操作性の面でどのような進化を遂げたのか。数日間実際に試用したファーストインプレッションをお届けしよう。

●新規ユーザーを取り込む「らくらくスタートメニュー」

ソニーの新BDレコーダー5機種では、あまりに多機能化したBDレコーダーをどうやって初心者に使ってもらうか、というテーマに取り組んでいる。BDZ-EX200を操作して最初に気付いたのは、リモコンに新設された「らくらくスタートメニュー」の存在だ。ボタンを押すと日本語説明入りのメニューを表示し、目的の機能へとアクセスするシンプルなインターフェースで、操作した先は今までと同じメニューへと辿り着く。

リモコンに「スタート」ボタンを新設。「x-みどころマガジン」も専用ボタンが用意された

これまでソニーのBDレコーダーは、同社のテレビBRAVIAシリーズ、PS3、PSPなどと同じくXMB(クロスメディアバー)によるタテヨコ操作を基本としてきた。慣れると非常に使いやすいのだが、初心者には分かりにくい側面もあった。この操作系へのガイド的な位置づけとして「らくらくスタートメニュー」が導入されたと考えると分かりやすい。「録画した番組をみる」ではフォルダへのアクセスも可能、「ダビングする」では新機能の「VHSダビングアプリ」へのアクセスも可能で、家族で一台のレコーダーを共有するような場合、「最初にこのボタンを押せばよい」と教えられるので便利だろう。

「らくらく」メニューはXMBより初心者向けのGUIだ

「らくらくスタートメニュー」は各機能のヘルプを兼ねている

●「おまかせチャプター」がダブル録画対応に進化

BDZ-EX200では、新たに搭載された機能に目が行きがちだが、従来から定評のあるエアチェックファン向け機能の充実ぶりも突き抜けている。

番組表の番組から関連番組をすぐに探せる「気になる検索」の搭載や、オリジナルの番組ガイドを編集して特集として表示する「x-みどころマガジン」、CMを自動で検出する「おまかせチャプター」をベースとした扱いやすい編集機能、PSPやウォークマンと連携する「x-おでかけ・おかえり転送」など、他機種に比べて一歩踏み込んだオリジナル機能の数々が揃っている。なお、HDMI端の画質設定で項目が追加されている点も注目だ。

番組表は従来通り。操作レスポンスも従来機と同等程度だ

EPG情報から関連番組を探す「気になる検索」など便利な録画機能を継承


「x-みどころマガジン」は専用ボタンでアクセスしやすくなった

録画番組を自動でグループ化。「らくらくスタートメニュー」からのアクセスも可能だ


再生時の「画質設定」も設定項目が増えており、液晶、PDP、有機ELなどモニタ別設定も可能となった

「録画2」でも自動チャプターが有効になったことで、DR録画で残す映画アーカイブ等で扱いやすくなっている

BDZ-EX200の地味ながら嬉しい改善点に、CMを自動検出する「おまかせチャプター」が、従来からの録画1のみならずダブル録画の録画2でも働くようになった事がある。録画を頻繁に行うエアチェックファンにとって、これだけでも大きな進歩である。

「チャプター編集」の操作性は従来通り。プレイリストによるダビングも可能だ

なお、今回は検証できなかったが、新搭載の「スカパー!HD」連動録画で録画した番組も基本的に内奥チューナーで録画した番組と同じように扱われる。録画した番組の編集・アーカイブの操作性については以前からソニー製品は定評があり、また「スカパー!HD」をBDに残す道筋を示した最初のモデルでもある。「スカパー!HD」を既に契約しているユーザーであれば、問答無用で買いと考える人も多いだろう。

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