公開日 2026/06/06 09:00

7年ぶりの開催で、国内初披露の製品にいち早く触れる!「ポタフェス 2026 札幌」レポート

注目の参考出展/新製品を中心に紹介
編集部:成藤正宣
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去る5月30日(土)、札幌の会議場「TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通」にて、e☆イヤホンが主催するポータブルオーディオ展示試聴イベント「ポタフェス 2026 札幌」が開催された。

札幌での開催は、2019年以来じつに7年ぶりという今回のポタフェス。発売直後の最新製品はもちろん、開発中製品の試作機や、国内初上陸の製品も各社から惜しみなく披露された。本稿ではそんな注目製品を中心に、出展の模様をレポートしよう。

 

FIIOから携帯性も両立したハイエンドDAP2モデル「M25」「M25 R2R」

FIIOからは、今夏発売予定のハイクラスDAP「M25」「M25 R2R」が国内初披露。同ブランドの現行フラグシップDAP「M27」(アルミモデル:約30万円)の流れを汲んだ、“ポケットに収まるサイズ での最上位機種”という位置づけだ。

2モデルの違いはDACの設計で、M25はAKMのセパレート型DACソリューション、M25 R2Rは独自設計のR2R DAC回路をそれぞれ採用。異なる音の傾向を好みに応じて選べる兄弟機になる。

 「M25 R2R」(左)と「M25」(右)。試聴機はロゴ入りの壁紙を設定することで見分けをつけやすくしていた

価格は現時点で未定で、明らかにされているスペックも一部だが、クアルコムの最新世代のSoC「QCS6490」の採用や、8GBのRAM/128GBストレージの内蔵、外部給電時に切り替えられる高出力モード「デスクトップモード」の対応など、M27と同等ないしそれに次ぐ性能を備えている模様だ。

M25 R2Rの側面。六角形のボタンやデスクトップモードのスイッチがならぶ
底面にはデータ伝送/給電用のUSB Type-CとmicroSDカードスロットを配置

また、自社ブランドemより6月30日までクラウドファンディングを実施している完全ワイヤレスイヤホン「NEXIEM Limited(Studio Master Edition)」(一般販売価格:約2万円)も参考展示。

アーティストが録音に込めた意図をありのまま届ける「色付けのない再生」をコンセプトに、レコーディングエンジニアが音質設計に携わるモデルだ。ドライバー構成はMEMSドライバーとダイナミックドライバーのハイブリッドとなる。

クラウドファンディング実施中の自社ブランドイヤホン「NEXIEM Limited(Studio Master Edition)」を参考出展

現在ソフトウェアによるチューニングの追い込みが行われている段階で、オーディオイベントにてユーザーからの意見を積極的に収集中。今回の会場でも、チューニングを担当するエンジニアのひとり峯岸良行氏が来場。ユーザーの意見を直接受け止めていた。

約120万円の「キメラ」がCampfire Audioから襲来

ミックスウェーブの取り扱うCampfire  Audioからは、米本国で予約受付を開始したばかりの9ドライバーイヤホン「CHIMERA」が参考出展。

7,500ドル(記事執筆時点の為替で約120万円)というハイエンドモデルで、国内での取り扱いスケジュールはまだ未定とのこと。試聴機も、ケーブルに「Andromeda 10」の付属ケーブルを取り付けた仮仕様となっていた。

Campfire Audioから参考出展された「CHIMERA」。ケーブルはAndromeda 10のものを仮に装着している

複数の動物が融合した神話の怪物キメラの名前を冠するとおり、骨伝導(BC)×1/ダイナミック×1/バランスド・アーマチュア(BA) ×3/静電トゥイーター(EST)  ×4という、4種類/9基のユニット組み合わせたクアッドブリッド構成。

BAドライバーのうち1基は、1つのユニット内に2枚の振動板を備えた「デュアルダイヤフラム」仕様となっている。

筐体はBCドライバーの振動を効果的に伝達するマグネシウム合金製で、フェイスプレートはカーボンファイバーと真鍮を組み合わせ、ダマスカス鋼風の波紋模様を表現しているようだ。

光る専用展示台とともに公開された

iBassoの巨人、「DX340 MAX Ti」が札幌上陸

MUSINからは、iBassoブランドから新たに登場予定のハイエンドDAP「DX340 MAX Ti」試作モデルが公開。整理券方式で試聴体験が行われた。

開発中の「DX340 MAX Ti」が先行展示

徹底的な音質追求を掲げ、その時点でのフラグシップモデルをベースに数量限定生産される大型DAP “MAXシリーズ” の次世代機。

今回は「DX340」と専用アンプの「AMP18」をベースとしており、DACやアンプ回路の最適化を行っているという。国内で発売する場合、価格は70万円ほどが見込まれるとのこと。

ヘッドホン端子と同じ列に、DC電源ジャックも並んでいる(左端)

外観上の特徴は、右側面に備わった2つのダイヤル。それぞれ「デジタルボリューム(電源スイッチ兼用)」「アナログボリューム」となっており、基本的には音質に与える影響の小さいアナログボリュームで音量をコントロールし、細やかな調整が必要な場合にデジタルボリュームを操作する、という考えがあるそうだ。

2つのダイヤルのうち、上が電源スイッチ兼デジタルボリューム、下がアナログボリュームとなっている

SHANLINGブランドからは、ポータブルDAC/アンプ「UA7」のスペシャルモデルとなる「UA7 Copper」が参考出展。

ESSのDACチップ「ES9069」やミニチュア真空管「JAN6418」などパーツ構成はそのままに、筐体素材を純銅に変更。真空管を露出させたデザインと相まって、よりレトロな雰囲気が魅力的になっていた。

真空管と筐体素材の質感がマッチし、レトロな雰囲気が強まった「UA7 Copper」

SHANLINGからはもうひとつ、ポケットサイズDAP “M0シリーズ” の最新モデルとなる「M0Pura」も参考出展された。

前モデルの「M0Pro」から、DAC/アンプチップをシーラスロジックの「CS43131」2基に変更。ヘッドホン出力をやや強化している。

搭載するヘッドホン端子は3.5mmジャック1基のみだが、前モデル同様、別売の専用アダプターを取り付けることで4.4mmバランス接続にも対応。最大250mW(32Ω)で駆動できる。

DAC/アンプチップが刷新された ポケットDAP「M0Pura」

ブライトーン

ブライトーンが取り扱うZMF Headphonesからは、間もなく発売予定という平面磁界ヘッドホン「Tessidera(テシデラ)」がいち早く登場。価格は40万円後半が見込まれている。

ZMF Headphones「Tessidera(テシデラ)」

フラグシップモデル「Caldera(カルデラ)」の対となるよう名付けられた本モデルは、5つの独自技術を一体化した統合型設計が最大の特徴とのこと。

振動板全体に均一な磁力を与えつつ、空気の流れをもコントロールする「CAMS」、ドライバー背面の圧力と空気の流れを制御し、空間表現を豊かにする「ADS」、格子状の構造で高域特性を滑らかに整える「ZAM」、中域の響きや楽器の共鳴感を強める木製レゾネーター「SRS」、空気の流れを導く独特な形状のイヤーパッド「Caldera Pad System」がその内訳だ。

また、インピーダンスを35Ωと低めに抑えており、平面磁界ヘッドホンとしては比較的鳴らしやすいことも長所だという。

qdcがゲーミングサブブランド「FSF」を始動

アユートは、qdcブランドが新たに立ち上げるゲーミングサブブランド「FSF」の第1弾モデルとなる予定のUSB Type-Cイヤホン「Blink Bound BD01」を国内初参考出展。この夏頃、2万円を切るくらいの価格で販売が予定されている。

qdcのゲーミングサブブランド「FSF」より、第1弾モデル 「Blink Bound BD01」が参考出展

本モデルBD01では、中国のプロ向けイヤーモニターメーカーとしてトップシェアを誇るqdcブランドの知見が生かされているのはもちろんのこと、イコライザー(EQ)設定にも力を入れているという。

イコライザー設定はChromeやEdgeなどのウェブブラウザからアクセスでき、1Hz単位の細かさで調整ポイントを設定できるそうだ。対戦ゲームの足音や環境音など、“聞き取りたい音” を強調するのにはうってつけの機能となりそうだ。

本家qdcブランドからも、6月1日に受注開始したカスタムIEMの2モデル「DEBUT-CH」「DEBUT-CG」(いずれも5.5万円)の試聴機を展開。カスタムIEMの入門機 “DEBUTシリーズ” に加わった新モデルで、どちらも10mmダイナミックドライバー1基を搭載する。

カスタムIEMのエントリー機 “DEBUTシリーズ” に加わった、ゲーミングモデル「DEBUT-CG」(左)/モニターとリスニング兼用モデル「DEBUT-CG」(右)

それぞれDEBUT-CHは音楽制作のモニター用途と音楽鑑賞の両方で使いやすいチューニング、DEBUT-CGは立体的な音場や微細な音情報を正確に拾いあげるゲーミング向けチューニングを採用。さらにDEBUT-CGは、高品位なボイスチャットのためのブームマイク付きケーブルが同梱する。

肌触りの違うヘッドホンカバーを展開、Ear Profit

Ear Profitは、ヘッドホンのイヤーパッドを包む保護カバーを手掛けるブランド。伸縮性や速乾性に優れる東レの高機能薄生地「トリノクール」を採用した「multi 2」(4,380円〜)と、芯地をより薄く柔らかくした「PERFORM 2」(4,950円〜)の現行2モデルに加え、開発中の新モデルを参考出展。

肌触り滑らかな「SILK(シルク)」と、適度な摩擦で肌からズレにくい「Norm」という生地が異なる2モデル。ユーザーからのフィードバックを募集していた。

Ear Profitが開発中のヘッドホンカバー「SILK」と「norm」

ちなみに同ブランドは、3月に行われた「ポタフェス 2026 広島」から2連続でのポタフェス出展。広島と札幌のユーザー層に違いがあったのか尋ねてみると、広島では通勤通学時などに着けるポータブルヘッドホンに使用したいという声が多かった一方、札幌では自宅に置いたヘッドホンで使いたいという方が主流だったそうだ。

また札幌のユーザーは色への関心も高いそうで、既存製品の色味を実際に確認するため訪れたという方や、左右別々の色を組み合わせたいという要望もあったとのこと。オーディオの楽しみ方の地域差も伺い知ることができた。

既存モデルはカラバリも豊富。左右それぞれ違う色にしたいというユーザーもいるという

スマホの背面に取り付けられるNiPOのカセットテープ型DAC/アンプ

オリオラスジャパンでは、NiPOブランドから今夏発売予定のポータブルUSB-DAC/アンプ「A200PRO」を参考出展。

カセットテープ風のボティは既存モデル「A100」より大きいものの、厚みは11.6mと十分スリム。マグネットでスマートフォン背面などに取り付けることができ、電波干渉対策を徹底することで携帯性と音質の両立を図っている。

NiPO「A200PRO」

USB Type-Cポートを2基備え、スマートフォンと接続している間も充電が可能。A200PROの内蔵バッテリーが満充電されている場合、接続したスマートフォン側のパススルー給電に切り替わるとのことで、音楽を聴いている間充電が出来ないという不便さが解消されている。

スマホとの接続用/給電用の2基のUSB Type-Cを装備。スマホへのパススルー充電も可能だそうだ

didi HiFiと水月雨のコラボイヤホンが4.4mmバランス仕様に

ミミソラが取り扱うdidi HiFiブランドから参考出展されたのは、水月雨(MoonDrop)製13mm平面磁界ドライバーを搭載したイヤホン「Memory E13P」(約3.2万円)のバリエーションモデル 。

didi HiFiのイヤホン「Memory E13P」を4.4mmバランス接続仕様に変更したバリエーションモデルが登場

ベースモデルはUSB Type-Cコネクター仕様だったが、参考出展モデルは4.4mmバランスプラグ仕様に。さらに筐体は、ベースモデルと同じA6063アルミニウム合金のものに加え、純銅にパラジウムをメッキした重厚なバージョンも展開される。

筐体構造には変更無く、カナル型とインナーイヤー型を融合したような “セミインイヤーフィット” デザインを採用。厚みを抑えた形状で、小さな耳でも快適に装着できるとしている。

ラディウス、1,000円台からのお手頃USBノイキャンイヤホン

ラディウスからは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載したUSB Type-Cイヤホン2機種がお披露目された。

ハイブリッド式ANCの上位モデル「HP-NE40C」。筐体に金属リングがはめ込んであるのが目印
フィードフォワード式ANCで1,000円台での販売を見込む「HP-NE30C」

一方は外部の騒音を検知するフィードフォワードマイクと耳側の音を検知するフィードバックマイクを組み合わせたハイブリッド式ANCを採用する「HP-NE40C」で、1万円を切るくらいの価格で夏頃発売を予定。

もう一方はフィードフォワードマイクのみ搭載するかわり、1,000円台前半ほどで販売見込みという「HP-NE30C」で、こちらは6月中の発売を目指しているそうだ。USB Type-Cポートに挿せばすぐ使えるANCイヤホンに新しい選択肢が加わることになる。

5月29日に発売した、重低音シリーズ “VOLT” のUSBモデル「HP-NHR21C」 (約1.6万円) も展示。振動板にハニカム状の凹凸をつけた新開発のダイナミックドライバー「HCDドライバー」で、迫力だけでなくキレや細かな表現も拾い上げやすくなったという

SoranikのMEMSドライバー用アンプが小型化。イヤホン新モデルも間もなく登場

飯田ピアノが取り扱う、MEMSドライバーを積極的に使いこなすベトナムブランドSoranikから、MEMSドライバーを駆動するための専用アンプ(エナジャイザー)の新モデル「APGO」が参考出展。

本来は「Metal MEMS 422」というイヤホンの新モデルに同梱するエナジャイザーなのだが、今回Metal MEMS 422試聴機の到着が間に合わず、急遽エナジャイザーのみ先行展示という格好になった。

MEMSドライバー駆動用アンプ(エナジャイザー)の新モデル「APGO」(左)。既存モデル「AP1」(右)からふた回りほど小型化した

従来、同ブランドのMEMSイヤホンに同梱していたエナジャイザー「AP1」からふた周りほども小型化を実現しつつ、駆動性能は据え置きという点がポイント。ポーチやカバンに入れて外出先に持ち出すことも容易になるだろう。

上述のとおり、イヤホン新モデルとセットで販売を予定しており、既存モデルを所持しているユーザー向けに単品販売を行うかなどは現在検討中とのこと。

APGOと既存モデル「MEMS-3」との2ショット。本来のセットとなるイヤホン新モデル「Metal MEMS 422」は、次回以降のオーディオイベントでお披露目予定だ

Nostalgia Audio、18BA+2プラナーの最上位イヤモニ「NA20S」

e☆イヤホンが代理店を務めるカスタムIEMブランドのうち、香港Nostalgia Audioからはプロ向けシリーズの最上位モデル「NA20S」が参考出展された。

18基のBAドライバーと、2基のマイクロプラナードライバーを搭載する20ドライバーモデルで、価格は約62万円。高域を担当するマイクロプラナードライバーは、BAドライバーに似た外見のコンパクトなユニットで、高域の倍音や解像感を強化する役目を担っているようだ。

「NA20S」。幾何学模様に見えるフェイスプレートは、ブランドロゴを敷き詰めたデザイン

また、今年2月から販売中のNostalgia Audioオリジナルイヤーピース「XWB Eartips」(3ペア:3,980円)もあわせて展示。イヤホンの音をクッキリとダイレクトに届ける、渦状の溝が刻まれた大口径設計を採用している。肉厚でモチッとした軸、しっとり目の肌触りも特徴だ。

紫色が目を引くNostalgia Audioオリジナルイヤーピース「XWB Eartips」。S/M/Lの3サイズ展開で、価格は3ペア3,980円

発売間近の新製品/ブランドを代表するフラグシップモデルが一堂に会する

ソニーは、6月5日に発売となったワイヤレスヘッドホン “1000X THE COLLEXION”「WH-1000XX」(約8.9万円)を展示。現行モデル「WH-1000XM6」(約5.9万円)とは異なるコンセプトに基づく、デザインの上質さや快適な使用感にこだわった高級モデルだ。

6月5日発売のソニーの高級ワイヤレスヘッドホン “1000X THE COLLEXION”「WH-1000XX」(写真手前の2台)

2分割式のバッテリーを採用することで薄型化したハウジングをはじめ、新しく開発された30mmドライバーユニットと統合プロセッサー「V3」、そしてマスタリングエンジニアとの協同チューニングによる “リラックスして立体的に包みこまれるような音質” など、別コンセプトならではのこだわりをWH-1000XM6と比べながら体験することができた。

ソニーが誇るモニターヘッドホンシリーズの試聴も人気だった

ディーアンドエムホールディングスは、近年カラーバリエーションの充実に力を注いでいるBowers & Willkins(B&W)のワイヤレスヘッドホンをラインナップ。

老舗オーディオブランドとしての高音質を味わえるだけでなく、個々人のファッションスタイルに合わせた選択肢の広さも打ち出している。

カラバリの充実が進む、B&Wの最上位ワイヤレスヘッドホン「Px8 S2」

現在、最上位モデル「Px8 S2」(約13万円)は、4月に発売した最新の2色 “ミッドナイト・ブルー” “パール・ブルー” に、既存色オニキス・ブラック/ウォーム・ストーン、そしてメタリック・オレンジがアクセントの “McLaren Edition” を加えた5色を展開。

弟モデル「Px7 S3」(約6.8万円)も、今年3月発売の “ビンテージ・マルーン” をはじめ、キャンバス・ホワイト/アンスラサイト・ブラック/インディゴ・ブルー/フロスト・ブルーの5色を取り揃えている。

「Px7 S3」も

JBLは、5月21日より最上位ワイヤレスヘッドホン「JBL Tour One M3」(約5万円)と完全ワイヤレスイヤホン「JBL Tour Pro 3」(約4.3万円)の両モデルに追加したカラーバリエーション “グリーン” を実機展示。鈍い光沢のある濃い緑色と、マイクやボタンなどに配された金のワンポイントの組み合わせが、奥ゆかしい高級感を漂わせる色合いになっている。

「JBL Tour One M3」と「JBL Tour Pro 3」に加わった新色グリーンが展示
金のワンポイントの影響で、既存カラーのブラック/ラテよりも華やかなようにも感じられる

オーディオテクニカは、開放型ヘッドホンのフラグシップ「ATH-ADX7000」(約56万円)に代表される “トゥルーオープンエアーオーディオ” ヘッドホンを集中出展。

空気の流れを徹底的に制御し、振動板を自然に動かすことで原音再生を突き詰める「真の開放型」のサウンドを来場者に体験してもらうべく、ISOVOXブランドの遮音ブースも持ち込んでの体験を展開した。

「ATH-ADX7000」
賑やかな会場でも開放型ヘッドホンのサウンドに没頭できるよう、ISOVOXブランドの遮音ブースを用意

Shokzは、4月22日発売の「OpenFit Pro」(約4万円)をはじめとしたオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンをラインナップ。

OpenFit Proは耳をふさがないオープンイヤー型ながら、ANCと同じ仕組みによって騒音を低減する「フォーカスモード」を初搭載。耳障りな雑音は抑えつつ、会話など大事な情報は取り込むワンランク上の “ながら聴き” を追求している。

ドライバーユニットも振動板を2枚備えた新開発のユニットで、音質の向上もアピールポイントだ。

“ながら聴き” でありながらノイズ低減機能も搭載した「OpenFit Pro」
イヤーカフ型にも興味を持つ来場者が次々訪れた

ティアック/エソテリックは、デスクトップサイズのオーディオコンポーネント “Reference 500シリーズ” と、独自開発のディスクリートDAC回路を搭載したネットワークDAC/プリアンプ「N-05XE」(ブラックモデル:112万円)によるヘッドホン再生システムをデモンストレーション。

ティアック/エソテリックがヘッドホン再生機としての実力をアピール

エソテリックは、実は今年3月の広島会場が初のポタフェス出展で、今回の札幌会場が2度目の参加。据え置きオーディオでは確固たる名声を得ている同ブランドだが、ヘッドホン再生でもハイエンドモデルと組み合わせるにふさわしい性能を備えていることを知ってもらいたいとの想いがあるそうだ。

札幌会場にも、オーディオテクニカやfinal、FOCAL、AUDEZE、HIFIMANなどさまざまなブランドのハイエンドヘッドホンを取り揃え、ヘッドホン再生の実力を披露していた。

エソテリックのネットワークDAC/プリアンプ「N-05XE」

いまやポータブルオーディオファンの風物詩となっているポタフェスは、2012年2月の大阪・日本橋での第1回開催から数えて、来年2027年でいよいよ15年目に突入。またe☆イヤホンを運営する(株)タイムマシンも、2027年7月で創業から20周年を迎える。

この節目に備えるように、昨年の「ポタフェス 2025 大阪」「ポタフェス 2025 名古屋」では従来より面積の広い新会場に場所を移して開催。また今年3月には約11年ぶりの広島開催、そして今回約7年ぶりの札幌開催と、各地でパワーアップを続けている。

次回のポタフェスは、東京・秋葉原にて7月11日(土)、12日(日)の2日間開催。しかも今回、「ベルサール秋葉原」と「秋葉原コンベンションホール」の2会場に規模を拡大し、多彩なプログラムを実施予定だ。

本稿で紹介した新製品、また紹介しきれなかった他の様々なブランドの製品も、次の会場でぜひ実際にチェックしてみて欲しい。

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