B&Wの音に惚れこみ4.1.4chサラウンドを統一! 2chとDolby Atmosどちらも高音質で楽しめる趣味室

専用室らしく “オーナーの音の好み” を重視し、聴き疲れしないHi-Fi指向の音質を追求、映画と音楽を心ゆくまで趣味を楽しめるホビールーム。一見するとただのディスプレイシェルフだが、スパイ映画さながらギミックを施した隠し扉になっており、一歩足を踏み入れると、本格的なシアター空間が広がる。
「聴き疲れしない繊細なナチュラルサウンド」を追求
インストールを担当したのはGLANCEの松崎圭志氏。プランニングの第一歩として松崎氏が最初に行ったのは、オーナーの愛車での試聴だった。実はカーオーディオの参加型イベントで優勝経験を持つオーナー、その音の好みを的確につかむため、実際のリスニング環境を確認した上でプランニングをスタートしたのである。
オーナーが複数機種を比較して希望したスピーカーブランドは、フラグシップ機に宿る「ダイヤモンド・ドーム・トゥイーター」に代表される、独自のドライバー技術によって正確無比なレスポンスにアプローチするBowers & Wilkins(以下、B&W)。
繊細で粒立ちの良い音質、またBMWのオーディオシステムやアビー・ロード・スタジオでの採用実績といった、バックボーンも含めて気に入ったのだという。
松崎氏は伝統の音質技術に基づく豊かな音楽性と、スリムなプロポーションを備える “700 S3シリーズ” をチョイス。セオリーであればサラウンド4chは同じ機種で揃えるところだが、2chで聴くことを想定し、より高度なHi-Fiを追求することができるよう、フロントスピーカーには当初の「704 S3」から、グレードアップした「703 S3」を提案した。
「B&Wのスピーカーはモニタースピーカーとしての性質を併せ持ち、設置時の微調整が聴感を大いに左右するため、半日かけてミリ単位の調整を行いました。オーディオも楽しまれるお客様ですので、特にフロントは点音源のごとく、きっちりセンターに音像が定位するよう配慮しています」と松崎氏。
この提案および調整は、完成後の使用頻度にも影響を与えるほど効果的だったとオーナー。「完成して初めて音を聴いた時、カーオーディオでいうデモカーを初めて聴いた時の感動が蘇り、言葉が出ませんでした。マランツとの組み合わせもすごく気に入っています」と教えてくれた。音のある環境で過ごすのが好きということもあって、現在は2chで音楽を聴く時間が一番長いのだという。
4.1.4chのAtmosサラウンドも高次元に両立
スクリーンは100型。最終的な部屋の広さと、ゲーム機を床下に格納するギミック、さらにDolby Atmos用のトップスピーカーのレイアウトとの兼ね合いから導き出した最大サイズである。
プランニング段階では110型へのサイズアップ案もあったが、スクリーンサイズを100型と見極めておいたことで、着工後に予期せぬ配置変更が起こったにも関わらず、サラウンドはDolby Atmosのホワイトペーパーに基づいた立体音響の理想配置を維持することができた。
ちなみにシアタールームはオーディオだけでなく、オンラインゲームやボードゲーム、アメリカ雑貨、ダーツボード、スロット、アーケードゲーム機などなど、オーナーの好奇心をこれでもかと詰め込んだホビールーム。そのため、さまざまに活用されることを想定し、スクリーンは必要に応じて収納できる電動タイプを採用している。
施工を担当した多田工務店は高気密・高断熱住宅において高い支持を得ている。結果的に遮音性にも寄与しており、隣家への音漏れを気にせず音を鳴らせる環境も同時に実現した。
映画はApple TV 4Kによる配信が中心、音楽はCDやレコードにも手を出しつつメインはストリーミング、ゲームはPlayStationやSwitch、さらに初代Play StationやNintendo 64などレトロゲームも嗜むというオーナー。シアタールームの安定運用にはネットワーク整備も重要と考えた松崎氏は、リビングや2階も含め、家全体のネットワーク環境を一気通貫で提案・設計を行った。
特にシアタールームにおいて対策したのは3点。一つは無線アクセスポイントをシアタールームの天井に設けて、快適なネットワーク環境を構築してある点。
次に、MEIKYOのリブーターによる毎朝の自動再起動を設定。シアタールームのストリーミングプレーヤーを含む宅内のネットワーク関連機器およびシステムには、毎朝5時に自動でリブート(再起動)がかけられている。これによって、機材のフリーズやもたつきを未然に防止、持続的な安定を得ることができ、日常の運用がノンストレスになるのだという。
オーナーに訊ねてみると「同時にいろいろ使ってもさくさく動きます。特にインターネットを何も意識せずに使用できるのは快適ですね」と、まさにノンストレスな様子だった。
加えて、万が一トラブルが起きた際は、ヤマハのVPNサービスを利用して遠隔からシステムを保守対応できる体制を整えている。今回、物件は道北、ショップは和歌山と距離があることからも、こういった施工後のアフターフォローまで計算されている点は、大きな安心となるだろう。
もともとどんなジャンルやコンテンツでも「端から端まで1回見てみよう」という好奇心旺盛なオーナー。もちろんシアタールームもさかんに稼働しており、音楽は歌謡曲や演歌、ジャズ、ロック、ポップ、クラシックにR&Bまで、映画はアクションからホラー、ドキュメンタリーやクライムサスペンス、ホラーにアニメと、多岐にわたるジャンルおよびコンテンツを横断して楽しんでいる。
「きっかけは自分の趣味もありましたが、自宅の近くには映画館がないので、子どもが家で楽しめる場所があればいいなと考えたんです。妻も気に入って懐かしのアニメ作品やライブ映像を持ってきてくれて。子どもの成長は本当に楽しみですし、家族3人でジブリやディズニーを見られる日が待ち遠しいです。松崎さんのおかげで夢と希望に寄り添った後悔のないシアタールームになりました」と笑みを含んで教えてくれた。
好みと使い方に合わせて、細やかに設計された専用室。カスタムインストールの甲斐あって、家族とくつろぐ時間、友人や親族と遊ぶ時間、一人で趣味にする時間、どのような状況でも120%のクオリティで応えてくれる。趣味を遊び尽くすプライベートシアターが完成した。
(撮影:一條よしのぶ)
N邸ホームシアター概要
HOME THEATER DATA ●住宅形態:戸建/新築 ●ホームシアターの広さ:約9畳 ●画面サイズ:100型 ●サウンド:4.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、ホームネットワーク整備ほか
SYSTEM LIST
THEATER&AUDIO ●プロジェクター:エプソン EH-LS12000 ●スクリーン:シネマ工房 CKE-100HD/BNW ●UltraHDブルーレイレコーダー:LG UBK80S ●AVアンプ:マランツ CINEMA 40 ●フロントスピーカー:Bowers & Wilkins 703 S3 ●リアスピーカー:Bowers & Wilkins 704 S3 ●トップフロント/リアスピーカー:Bowers & Wilkins CCM362 ●サブウーファー:Bowers & Wilkins DB4S ●ネットワークプレーヤー:Apple Apple TV 4K ●ゲーム機:Nintendo Switch 2、SONY PlayStation 5、SONY PlayStation、Nintendo 64、Nintendo GAMECUBEなど
NETWORK ●ルーター:ヤマハ NVR510 ●無線アクセスポイント:ヤマハ WLX222 ●HUB:ヤマハ SWX2110-16G、SWX2110-8G ●POE HUB:ヤマハ SWX2110P-8G ●リブーター:MEIKYO RPC-2NC
INSTALL SHOP/INSTALLER

GLANCE(グランス)
和歌山県岩出市吉田68-35
TEL:0736-60-8904
営業時間:10時00分 – 18時00分(予約制)
定休日:木曜日、日曜日、祝日
ホームシアターの視聴室:あり


