USBメモリのデータが消えるかも? 長期間放置してはいけない理由
ちょっとしたデータの保管に便利な「USBメモリ」。パソコンやスマートフォンのUSBポートへ挿し込めば準備完了、ファイルの受け渡しに重宝します。大量の写真や動画を移動させれば、内蔵ストレージに "空き" を確保する目的にも利用できます。
そんなありがたいUSBメモリですが、信じ切ってはいけません。なぜなら、USBメモリを長期間使わずにいると保存したデータが消えてしまうことがあるからです。
USBメモリには、「NAND型フラッシュメモリ」という不揮発性の半導体記憶装置が使用されています。その内部には膨大な数のメモリセル(データを記録するための区切られた微小領域)が設けられ、その中にある浮遊ゲートという領域に電子を閉じ込めることで "0か1か" のデジタルデータを記録しますが、浮遊ゲートを囲む「酸化絶縁膜」は完璧な存在ではありません。
酸化絶縁膜は、浮遊ゲートに閉じ込めた電子を外に漏れ出させない壁のような役割を果たしますが、電気を通さずに長期間放置すると、電子が壁を通り抜けて外部に漏れ出します。そして閉じ込めた電子が一定量を下回ると、パソコンやスマートフォンではデータを読み取れなくなり、結果として "消えた" ように映るのです。
電子を再補充すれば、浮遊ゲート/酸化絶縁膜のデータ保持期間はリセットされますが、そのためには「データの書き換え」が必須です。USBメモリのデータを長もちさせるには、パソコンやスマートフォンに挿すだけでは不十分、データの延命にはほとんど役立ちません。大切なデータを失いたくなければ、USBメモリ上のデータを他のストレージへすべてコピーし、その後書き戻すという作業を定期的に実施しましょう。

