公開日 2025/03/26 00:00

水月雨、フェイスプレートに隕石の粉を使用したトライブリッドイヤホン「流星-Meteor」

ドライバーは1DD+2BA+4PLANAR構成
編集部:松原ひな子
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水月雨ジャパン株式会社は、水月雨(MOONDROP)ブランドから、トライブリッドドライバー搭載の有線イヤホン「流星 – Meteor(以下:Meteor)」を3月26日に発売する。価格はオープンだが、税込85,000円前後での実売が予想される。

「流星 – Meteor」
 
Meteorは “XTMシリーズ” のクロスオーバー技術を投入し、片耳に3種類のドライバー計7基を搭載したカナル型イヤホン。独自の「マルチドライバークロスオーバー構造」によって、従来の構造では困難だった大型の低音域用ダイナミックドライバーの搭載を実現しており、13mm径ダイナミック型ドライバー×1基、バランスドアーマチュア型ドライバー×2基、マイクロ平面駆動型ドライバー×4基を採用。3種のドライバー構成を新しい設計と組み合わせて、音の一体感と奥行きを追求。「音楽のあらゆるディテールを余すことなく描き出す」とアピールする。
トライブリッドドライバー構成に独自のクロスオーバー技術を組み合わせた

13mm径ダイナミックドライバーはおもに低域の再生を担当する。フェイスプレートをドライバーの背面側に配置する新設計を採用しており、これによって13mm径の大型ダイナミックドライバーの搭載を実現した。小型ダイナミックドライバーや、複数のBAドライバーを搭載するのと比べて、より広いダイナミックレンジと低歪みを確保したとする。

新設計で13mm大型ダイナミック型ドライバーを搭載

中域には専用設計のBAドライバーを採用。音響ノズルの構造設計、ダンピング構成、クロスオーバー回路の見直しを行い、広いダイナミックレンジとターゲットレスポンスに忠実な中域を再生するとした。

高域は新型のマイクロ平面駆動ドライバーが担当。BA型ドライバーと同等の精度ながら、ドライバーロッドによる帯域制限や高次歪みを効果的に回避し、よりピュアなサウンドを実現。従来のBA型イヤホンより低歪みでフラットな高域表現が可能なほか、静電型ドライバーと比べて優れた駆動効率を確保した。

4基のマイクロ平面駆動型ドライバーで低歪み、広帯域、高解像度を実現

3種類のドライバーを組み合わせることで全体の音質バランスを整え、自然な音の広がりと豊かな表現力を高めた。まるでライブ会場で音楽を聴いているかのような没入感を実現するとアピールする。また同社の音響チームは、最先端の音響シミュレーション技術と精密測定機器を活用して、ドライバー間の位相のズレを排除、全周波数帯域にわたって位相の完全な一致を実現したという。

フェイスプレートには隕石の粉が使用されており「ウィドマンシュテッテン構造(独: Widmanstätten-Struktur)」と呼ばれる、カマサイトやタエナイトといった地球外鉱物によって形成された独特な模様が活かされている。小惑星の核内部で数百万年ごとに1℃ずつ冷却されて生まれる構造のため膨大な時間が必要で、数億年の時を経て結晶化するという。「一つとして同じものが存在しない唯一無二の輝き」と、美しさもアピールした。

フェイスプレートは隕石の粉を使用

筐体内部の3Dプリント技術によって成型されたフロント部分に、精密加工された金属部品を配している。ダイナミックドライバーの音響ノズル内に独自の「アコースティックメタマテリアル」を活用し、パッシブ型ノッチフィルターを設計。これによって4,700Hzおよび7,200Hz帯域で発生する共振を効果的に抑制し、ダイナミックドライバーの音に影響を与える干渉を排除する。より純粋でクリアな音質を確保したほか、スムーズな音のつながりを実現する。

0.78mm 2pinコネクターによるリケーブルに対応。本体には新設計となる3.5mm/4.4mmプラグ交換式ケーブルが付属する。付属のネジ式プラグを交換することで、両方の接続に対応。導体はリッツ構造銅と銀メッキ銅を導体に採用し、デザインと音質を両立したとする。

再生周波数帯域は9Hz - 35,000Hz、感度は120dB、インピーダンスは18.5Ω±15%。

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