• ブランド
    特設サイト
公開日 2023/11/15 19:56

NHK、BS放送を12月より再編。BSプレミアム終了後の具体的な展開を公表

終了直前の生放送特番も
編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
NHKは、2023年12月1日より、BS放送を現在の3チャンネル体制から2チャンネル体制へと再編。この新BS放送スタートを前にメディアへ向けて説明会を開催し、テレビやレコーダーの電子番組表(EPG)がどう変わるかなどの詳細や、再編についての周知活動について説明した。

新たな「NHK BS」チャンネルのロゴ

■「2つのチャンネルを1つに凝縮。面白くならないわけがない」とアピール



現在NHKのBS放送は、2K画質の「BS1」と「BSプレミアム(BSP)」/4K画質の「BS4K」という3チャンネルで展開されているが、12月からは「BS1」と「BSP」を統合する形で新たな「NHK BS」チャンネルがスタート。2Kの「NHK BS」/4Kの「NHK BSプレミアム4K」という2波体制となることがかねてより決まっている。

新たなNHK BSチャンネルでは、現在BS1とBSPで放送中のレギュラー番組はほぼすべて継続。例えば月曜日から土曜日の朝は、現在BS1で放送している「ワールドニュース」のあとに、現在BSPで放送している連続テレビ小説(朝ドラ)のアンコール放送を7時15分から実施。土曜日の9時25分からBSPで放送している「今週の連続テレビ小説」(1週間分の振り返り放送)や、日曜日18時から放送している大河ドラマも、そのままの枠で継続する。

「球辞苑」や「Jリーグタイム」などのスポーツ番組も継続。なお、両番組とも放送曜日は変わらないが、「球辞苑」は月曜21時、「Jリーグタイム」は日曜23時20分と、放送開始時間が変更される。

新しい「NHK BS」チャンネルの番組編成表例

このように、レギュラー番組はほぼ継続するものの、チャンネルや放送日時が変更されるものもあるため、NHKでは録画予約の確認と再設定をするよう案内している。

テレビやレコーダーの電子番組表(EPG)は、最長で1週間後の番組表まで表示する仕組みであるため、再編後の番組は現在のBS1のEPGに11月最終週から順次登場することになる。これをもとに録画予約を再設定できる。

NHKでは「これまで2つのチャンネルに存在していた番組が1つに凝縮される。つまり密度が濃くなるということで、面白くならないわけがないと自負している」とアピール。

「今までBS1は野球やニュース、BSPは歌やドラマとわかれていたが、今後は例えば野球のあとにまったく毛色の異なる番組が続くようなことになる。チャンネルをつけっぱなしにしておけば、今まで知らなかったけれど興味があるという番組にも出会える」とし、「新チャンネルはテーマパークであり、ワンダーランド。今までなかったような刺激的なアトラクションが皆さんの前に現れるのが最大のポイントだ」と説明した。

■4Kも内容を強化。新BSのキャラクター登場なども予告



NHK BS プレミアム4Kについても、番組改編などこそ少ないものの、内容の強化を図っていく。現在は1日のうち21時間の放送となっているところを24時間放送にするほか、「世界中継や古代文明シリーズなど、本格的な映像美と骨太のストーリーをお届けする」としている。

ちなみに、NHK BS プレミアム4Kというチャンネル名を声に出して読む際は「NHK/BSプレミアム4K」という区切りではなく、「NHK BS/プレミアム4K」になるとのこと。

また、再編後のチャンネルのロゴは、2KのNHK BSが青地に白い文字、BSプレミアム4Kが紫地に白文字というものに。2Kが現在のBS1、4Kが現在のBSPを引き継いだような色味のロゴになる。

そのほか、BS再編にあたって新たなイメージキャラクターも登場予定。詳細はまだ明かされていないが、説明会では「どーもくん」に大きな耳がついたようなシルエットがメディアに紹介された。

■12月以後の103chは『番組を視聴するチャンネル』ではなく『情報を案内するチャンネル』に



現在BSプレミアムを放送している103chは、12月1日以降、2024年3月31日まで「番組の移設や停波時期を説明・周知するチャンネル」として活用。NHK BSプレミアム4Kの番組を2K映像とステレオ音声にダウンコンバートして放送したり、風景映像などを交えながら、画面に再編の情報を案内して告知する。この案内表示は視聴者が消すことはできず、表示なしで番組を視聴したい場合は101chのNHK BSに移動する必要がある。

12月以降の103chでの告知映像イメージ

NHKではこの措置について「103chは12月以後『番組を視聴するチャンネル』ではなく『情報を案内するチャンネル』になる」と位置づけており、「これまでBSPの番組を視聴していた方々は、再編後もまずはBSPにリモコンを合わせると思う。そうした方々への案内を行っていく」と説明している。

風景映像を背景とした告知画面のイメージ

EPG上のロゴやデータ放送の切り替えは12月1日9時より実施。103chは現在の「BSP」ロゴが削除され、チャンネル名称も「NHK」へと変更される。「BSプレミアム」という名称のチャンネルは、11月いっぱいで完全に終了する形だ。

また103chのEPGからは番組ごとの区切りがなくなり、チャンネルが再編されたことや、101chで放送を行っていることを案内するメッセージが表示されるだけになる。加えて、データ放送も各番組ごと個別のものではなく、チャンネル再編を周知する内容に共通化される。

そして103chを停波する2024年4月1日以後、EPGからロゴやチャンネル名も削除。ただしEPG上の枠としては残り、グレーアウトしたような表示になる。

なお、現在はBS 4Kの番組をダウンコンバートしてBSPでサイマル放送しているケースも多いが、12月以後は基本的に4K番組は4Kチャンネルのみでの放送になる方向だとのこと。また、同じ番組を同じ時間帯で放送する場合でも、完全なサイマル放送ではなく、最新作を4Kで先行放送する形になるという。

NHKでは「ほぼすべてのレギュラー番組が4K先行になる」と説明しており、「高画質でこそ楽しめるものは4Kオンリーという番組も増えていく」とも補足された。

■チャンネル終了の瞬間を生放送で。番組検索できる特設サイトも用意



再編前日となる11月30日の21時からは「のこり3時間!BSプレミアムがあしたから引っ越ししますSP(仮)」と題した特番をBSPで放送。新BSがスタートする瞬間を生放送で伝える。「NHKとして初めて波が減る。我々にとってはかなり大事件ということで、これまで見ていただいた方にお礼を言いたいと思って特番を組んだ」という。

同番組では、BSの番組に多数出演するいとうせいこうさんや、「ランスマ倶楽部」に出演している井上咲楽さんらをゲストに迎え、懐かしい初回放送などアーカイブ映像も交えながら、番組の歩みや舞台裏を楽しめるようにするとのこと。BS1の「国際報道」とコラボし、ニュースやスポーツ番組の新たな魅力も紹介するという。なお、番組途中からはBS1でもサイマル放送を行い、チャンネル再編を視聴者に周知する。

いとうせいこうさん

井上咲楽さん

さらに、再編によって放送枠が移動した番組などを見つけやすいよう、番組検索できる特設ホームページ(https://www.nhk.or.jp/bs/search/https://www.nhk.or.jp/bs/search/)も用意。番組名などのキーワード検索はあいまい検索に対応するほか、放送曜日や放送時間からの検索、番組一覧からの検索も行えるようにしている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 トライオード、シンプルかつ高音質を目指した真空管プリメイン「TRS-34」
2 柔軟な開発力で世界のネットワークオーディオ市場を牽引するLUMIN。コンパクトな最新エントリー機「D3」の魅力
3 『ゴジラ-1.0』だけじゃない! GWに観たい「最近サブスク解禁された話題作」まとめ
4 【moraアニソンTOP10】川崎発、狂犬ロックアニメ『ガールズバンドクライ』OPが人気急上昇!
5 エソテリック、上位一体型SACDプレーヤーをアップグレードした「K-01XD SE」「K-03XD SE」
6 AKG、国内初のANC対応完全ワイヤレス「N5 Hybrid」。ANCヘッドホン「N9 Hybrid」も同時発売
7 パナソニック、最新「ミニLEDバックライト液晶」ハイエンド・4Kビエラ。AI高画質エンジンも新世代
8 Google、タブレット端末「Pixel Tablet」ホルダーなしの単品販売を開始
9 パナソニック、初の専用Fire TV搭載の最上位・4Kビエラ「Z95A」。「マイクロレンズ有機ELパネル」刷新
10 新「iPad Pro」は“圧巻の高画質” 。「タンデムOLED」の威力を速報レポート
5/10 12:03 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX