公開日 2018/09/19 18:05

ノイマンの名マイク U 67を復刻した「U 67 Set」の発売日が 10月1日に決定。価格は約80万円

当時の生産図面に従って製造
編集部:平山洸太
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ゼンハイザージャパン(株)はNEUMANN(ノイマン)製マイクロフォン「U 67 Set」を10月1日に発売する。価格はオープンだが、800,000円前後での実売が想定される。

U 67 Set

本製品は、1960年に発売され、様々なスタジオで使われてきた真空管マイク「U 67」を当時の仕様のまま復刻した製品。マイクに加え、パワーサプライ「NU 67 V」、コネクションケーブル「UC 5」、ショックマウント「Z 48」、ビンテージケースがセットになっている。

付属品一式

既に7月に発表が行われていたが、今回発売日と価格が決定したかたち(関連ニュース)。また、オランダで行われている国際放送機器展「IBC 2018」において展示が行われている(関連ニュース)。

仕様は当時のU 67とまったく同じとのこと。また出力トランスなどの主要部品は、当時の生産図面に従って製造される。

1992年に限定生産されたU 67ではわずかに明るい特性だったというが、今回の製品ではオリジナルと同じ周波数特性で、本質的に同じリニアレスポンスとしたと紹介されている。

また、U 67に搭載されている「K 67」の「ラージダイヤフラムコンデンサカプセル」は、現行製品の「U 87 Ai」で使用されており、今日まで生産され続けてきたという。

大型カスタム設計の出力トランス、大量の真空管の中から選別された高品質真空管、再設計されたトロイダルトランスを備えた電源など、高価な部品を使用。組み立てについても、特別な訓練を受けた3人の技術者によって行われる。

新型のNU 67 V電源はフィラメント電流能力が高く、フィラメント電圧を一定に保ちながら、真空管に電流を供給できる能力があるため、オリジナルのU 67との互換性があるという。ただし、今回の新型U 67に旧型の電源「NU 67/NU 67 A」を使用することはできない。わずかに高いフィラメント電流が必要となり、仮に用いた場合は、真空管が著しく過熱され、動作中に上昇する過剰ノイズが発生する可能性があるという。

また、NU 67 Vを用いた場合は、オリジナルのU 67に新しいのEF86真空管を使用することができるほか、新型のU 67にデットストック(NOS)EF86真空管を使用することもできる。

ポーラパターンは、無指向、カーディオイド、双指向で、周波数特性は20Hz - 20kHz。感度は15/24/16 mV/Pa(1kHz・1kΩ)で、定格インピーダンス200Ω、定格負荷インピーダンス1kΩとなる。また等価ノイズレベル (A ウェイト)は21/17/20 dB -A、最大SPL THD 0.5%は124 dBで、SN⽐は73/77/74dB。

外形寸法はφ56×200mmで、質量は560g。コネクターはマイク本体が7Pin、パワーサプライ出力側はXLR3Fとなる。

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