公開日 2010/05/06 18:17

三洋電機、今期連結業績決算を発表 − 緩やかに持ち直すも依然厳しい状況

次年度は持続可能な競争優位性の確立目指す
ファイル・ウェブ編集部
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三洋電機(株)は、平成22年3月期(第86期)の決算を発表した。

今期の連結経営成績は、売上高1兆5,946億4,000万円(前期比9.9%減)、営業利益は322億8,200万円(前期比290.1%)。営業利益は323億円と、前期より240億円伸ばした。

部門別では、デジタルシステム部門の売上高は3,245億円(前期比16.8%減)という結果に。デジタルカメラは自社ブランド製品の拡販に努めたが、市場の価格下落により売上が現状。プロジェクターも、教育向け小型モデルは堅調だったものの、大型モデルが不振だったことなどにより売上減少となったという。一方テレビは、競争激化による価格下落の影響を受けたものの、主力の北米市場で販売数量を大きく伸ばし、売上は増加したという。

またカーナビゲーションを中心とする車載機器は、車両販売が回復基調にあることや、新製品の拡販に努めたことで売上が増加したとのことだ。

なお、次年度の業績見通しも発表された。平成23年度(第87期)の連結業績予想は、売上高1兆7,500億円、営業利益400億円。次年度は緩やかながら回復が続くと予想する同社。しかし中国など新興国市場の成長など、世界経済の構造が大きく変化しつつあることに注目している。同社はこういった環境変化へ対応すべく、持続可能な競争優位性の確立と経営体質の一層の強化に取り組んでいく、とコメントしている。

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