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公開日 2005/08/23 18:13

三洋、37V型のフルHD液晶カプージョなどラインナップに2モデルを追加

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三洋電機(株)は、薄型テレビ「VIZON」シリーズのサブブランドである「CAPUJO(カプージョ)」シリーズのラインナップに新たな2機種を発表した。今回発表された37V型液晶テレビについては、同サイズとしては国内メーカーとして初めてフルHDパネルを搭載した製品となる。


37V型液晶テレビ「LCD-37HD6」

42V型プラズマテレビ「PDP-42HD6」
■42V型プラズマテレビ「PDP-42HD6」/2005年10月21日発売/¥593,250(税込)
■37V型液晶テレビ「LCD-37HD6」/2005年10月21日発売/¥556,500(税込)

地上/BS/CS100度デジタルチューナーを一体成形としている。昨年発表のシリーズモデルに引き続き、プロダクトデザインについてはフランスの著名デザイナーであるグエナエル・ニコラ氏を起用。前モデルのテーマであった「やさしさ」から、今回の2機種については「美しさ」に力点を置き、高級感のあるメタリックシルバーのカラーリング、スクウェアフォルムを採用した。

本機のメインコンセプトには“きれい”“たのしむ”“かんたん”が掲げられている。“きれい”を実現する特長としては、同社が長年にわたって培ってきた高画質化技術を進化させた「VIZONエンジンHD」が搭載された。シグナルプロセッサーの段に新開発の高画質LSIを搭載。本LSIにはコントラストや色の再現性を高める「コントラストブースター」のほか、白色と黒色の境目をよりクッキリと表示させるためのブラックシャープネス、モスキートノイズリダクション、3次元カラーマネージメントIIなど各回路が搭載されている。

各モデルが搭載する高性能パネルにも注目したい。液晶テレビのLCD-37HD6にはフルHD(1920×1080)対応の液晶パネルが搭載された。本機ではこれに合わせて業界最高クラスとなる6msの応答速度を実現するとともに、550カンデラの高輝度、1200対1の高コントラストを合わせて実現している。

なお、プラズマテレビPDP-42HD6については第5世代ALISパネル(1024×1024)が搭載され、1400カンデラのピーク輝度と3000対1のコントラストを実現している。

各機を“たのしむ”ための機能としては、本年夏に発売されているカプージョシリーズにも搭載された「スポーツモード」が挙げられる。スポーツ番組の特徴に合わせ、「野球/サッカー/ゴルフ」、「相撲/格闘技」、「ウィンタースポーツ」、「マリンスポーツ」、「マラソン/その他」の5つのモードを設け、それぞれに最適な映像・音声をプリセットしている。モードの選択はリモコンのボタン一つで簡単に行える。


専用ラック「TD-WHD6」
その他“かんたん”を実現する機能としては、見やすく使いやすい新ユーザーインターフェイスの搭載や、専用ラック「TD-WHD6(¥84,000・税込)」との連動も可能にしたオートスイーベル機構の採用、同社製Webカメラ「HOVICA」との連動機能などが挙げられる。また、2画面表示機能や明るさセンサー、3つのD4入力端子などが搭載されている。


三洋電機(株)友田宏之氏
同社は23日に新製品の発表会を開催した。三洋電機(株)AVカンパニー テレビ統括ビジネスユニット 国内テレビビジネスユニットリーダーの友田宏之氏が登壇し、薄型テレビの事業戦略を説明した。

同社としては今後も薄型テレビの市場が、来年開催のトリノ五輪、サッカーワールドカップなどのイベントに牽引され、さらなる成長を遂げると予測する。これにデジタル放送の拡大が要因として重なりながら、「特に30インチ以上の薄型大画面テレビの伸張を期待するとともに、三洋としてもさらなるシェア獲得を目指したい」と友田氏は語った。

以下に本日の発表会場で行われた質疑応答の模様を掲載する。

Q:昨今は他社からも有力な薄型テレビが多数販売されているが、三洋としてこの市場で勝つために何をアピールしていくのか
A:他社製品と比較した際、三洋のオリジナリティが見える商品をお客様に提案していく。今回のモデルの場合はデザイン性をアピールするとともに、37V型液晶ではこのサイズで初めてフルHD対応とした点を訴求して行きたい

Q:LCD-37HD6について、液晶のパネルをIPSからVAに変更した理由は
A:当社としてはパネルの性能として明るさを重視している。LCD-37HD6には業界最高クラスの明るさを実現するパネルを搭載した。また最近のVAパネルは視野角のスペックも高い。今後も性能の良いパネルを選択しながら製品をつくっていく

Q:今後PDPや、32V型をはじめとした下位サイズの液晶テレビにもフルHDパネルを乗せていく予定は
A:当社が扱う40インチ台のPDPに向けたフルHDパネルが開発されているという情報がないので、こちらはまだ具体的にはならないとみている。32V型同様、実現可能となった際には採用を考えていきたい

Q:40V型以上はPDP、未満は液晶というコンセプトは今後も変わらないのか
A:当社はパネルを選択していけるというメリットがある。インチサイズも含めて今後も同じ方向で商品を展開して行きたいが、基本的には市場の流れを見て検討する

Q:昨年薄型テレビで4%のシェアを実現すると語っていたが、目標は実現できたのか
A:昨年は出荷約10万台という結果となり目標は達成できなかった。今年は何とか20万台、4%以上のシェアを実現していきたい

Q:新製品は直線的なデザインでシルバーのカラーリングだが、これではカプージョのデザインが他社の製品と差がなくなってしまうようにも感じるが
A:昨年は白をベースにしたモデル展開だった。今回の開発にあたってニコラ氏と議論し、大型の商品については、よりスクウェア感があった方が高級感がでてくるだろうという結論に至った。カラーリングについても同様だ。他社製品との違いは店頭で並べられた時に違いがはっきりしてくるだろう

Q:HDMI端子が搭載されなかった理由は
A:現状の市場を独自に調査してみると、D4端子、i.Link端子のニーズが最も高かった。HDMIの搭載については今後市場の様子を見て積極的に取り組みたい

Q:スポーツモードはなぜ「スポーツ」だけにネーミングを限定しているのか
A:アンケートの結果、ユーザーが視聴するテレビ番組のジャンルはニュース、バラエティ、スポーツという順であることがわかった。その結果として、機能のわかりやすさも訴求するため、スポーツモードというネーミングを当社は選んだ

Q:HOVICAの接続はP2P(ピアツーピア)、ルーター接続のどちらに対応するのか。操作はTVから行えるのかA:HOVICAの基本操作はテレビから可能。PSP、ルーター接続のどちらも可能だ

Q:先ほど言及のあった販売台数目標は国内のものか
A:国内の今年の目標だ。海外の目標はCRTも含めて800万台を狙って行く

Q:海外事業について、特に薄型テレビについて北米・欧州での商品展開と状況はどのようになっている
A:ヨーロッパは昨年度から本格的に液晶TV事業に参入している。現在薄型テレビが液晶を中心に伸びているエリアだ。15V型、20V型、17V型、23V型の液晶カプージョを展開している。中国は液晶テレビの27V型、32V型をカプージョで展開し、リアプロジェクションテレビの拡販も行っている。アメリカはCRTが中心だ


【問い合わせ先】
三洋電機(株)
TEL/072-870-4180

(Phile-web編集部)

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製品スペックを見る
  • ブランドSANYO
  • 型番PDP-42HD6
  • 発売日2005年10月21日
  • 価格¥593,250(税込)
【SPEC】●画面サイズ:42V型(92.2W×52.2H、対角1060mm) ●画素数:1024×1024×3 ●受信チャンネル:地上アナログ(VHF/UHF/CATV)、地上/BS/110度CSデジタル ●入力端子:D4映像入力×3、コンポジット映像入力×3、S映像入力×2、音声入力×5、デジカメ端子×1、PC入力×1 ●出力端子:デジタル放送出力×1、モニター出力×1、デジタル音声出力×1 ほか ●その他端子:i.Link×2、LAN、SDメモリーカードスロット ほか ●スピーカー出力:10W+10W ●消費電力:370W ●外形寸法:1076W×820H×314Dmm(スタンド含む) ●質量:46.0kg(スタンド含む)
  • ブランドSANYO
  • 型番LCD-37HD6
  • 発売日2005年10月21日
  • 価格¥556,500(税込)
【SPEC】●画面サイズ:37V型(819W×461H、対角94mm) ●画素数:1920×1080×3 ●受信チャンネル:地上アナログ(VHF/UHF/CATV)、地上/BS/110度CSデジタル ●入力端子:D4映像入力×3、コンポジット映像入力×3、S映像入力×2、音声入力×5、デジカメ端子×1、PC入力×1 ●出力端子:デジタル放送出力×1、モニター出力×1、デジタル音声出力×1 ほか ●その他端子:i.Link×2、LAN、SDメモリーカードスロット ほか ●スピーカー出力:10W+10W ●消費電力:210W ●外形寸法:925W×727H×314Dmm(スタンド含む) ●質量:30.6kg(スタンド含む)
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