公開日 2026/06/12 19:16

ダイナベクター、独自の特殊焼鈍技術をさらに磨き上げたMCカートリッジ「XV Ultima/Prima」

素材/コストに妥協しない最上位モデルとハイグレードモデル
編集部:成藤正宣
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ダイナベクターは、独自の特殊磁気焼鈍技術を用いたMCカートリッジのフラグシップモデル「XV Ultima」およびハイグレードモデル「XV Prima」を、6月25日(木)より発売する。標準価格 および トレードイン(同モデル間での新品交換)/針交換料金はそれぞれ以下のとおり(すべて税込)。

「XV Ultima」

・標準価格:1,430,000円
・トレードイン:1,001,000円
・針交換:786,500円

「XV Ultima」

「XV Prima」

・標準価格:935,000円
・トレードイン:654,000円
・針交換:514,250円

「XV Prima」

2024年に開発した独自の特殊焼鈍技術を一層磨き上げ、解像度や帯域/音場の広さなど音質をさらに向上させたとするMCカートリッジ。

同社の特殊焼鈍技術は、磁気回路の金属素材ごとに温度/雰囲気/処理時間/加熱速度/冷却速度などを緻密に管理した熱処理を施すことで、歪んだ金属の結晶構造を最適化して磁気特性を最大限に引き出し、音質を高める技術。

この度の新モデルでは、純鉄製の磁気ヨークやイコライザーだけでなく、8個のアルニコ磁石に対しても特殊焼鈍処理を施し、従来モデルを超える比類のない解像度、滑らかな広帯域表現、そして広大な音場を実現したと謳っている。

特殊焼鈍技術のイメージ。今回アルニコ磁石にも施すことで、さらなる音質向上を実現したという

2つのモデルの位置づけは、XV Ultimaはコイルボビンに研究用超高純度鉄を採用するなど、素材/コストからも一切の妥協を排して理想の音を追求したというフラグシップモデル。XV Primaは単なるフラグシップへの通過点ではなく “音楽を深く味わうために辿り着いた、一つの完成形” というべきハイグレードモデルだとしている。

XV Ultima

XV Ultimaのボディには、精密加工したアルミニウムと積層竹素材のハイブリッド構造を採用。積層竹材は剛性/軽量性/自然な減衰特性のバランスが取れ、また寸法安定性や加工性にも優れており、磁気回路を高精度に支えつつ不要共振を効果的に抑制するという。また表面には漆コーティングを行い、剛性と減衰特性をさらに向上させた。

ボディの構造は、磁気回路と配線を大きく開放する独自のV字型設計で、不要なエネルギーの滞留および共振を抑制。同時に扱いやすさも高めている。磁気回路においては、8個の円柱形アルニコ磁石のうち4個がV字型フロントヨークを介してメイン磁気回路を形成し、残りの4個はコイルボビンの直近に配置。これにより磁束経路を極限まで縮め、損失や歪みを抑制した。

また、各コイルの磁束経路の干渉を防ぐため、フロントヨークはコイルボビンに合わせたスクエア形状を採用。イコライザーも4分割構造とすることで、各コイルへの磁束経路を分離し、空間表現の明瞭さ、歪みの抑制、高い解像度を実現したという。

フロントヨークには、独自技術の「フラックスダンパー」も配置。磁気回路内の微細な磁束変動も抑制し、わずかなざらつきすら排除した静寂と、明瞭に広がる自然な空間表現を追求した。

さらに本モデルのコイルボビンには、従来の磁性材料の純度をはるかに上回る研究用超高純度鉄を採用したうえで、精密な十字型形状に加工。必要な剛性を確保しつつ徹底的な質量削減を図った。そして巻線には、人の髪の毛よりも細い超極細純銅線を用い、振動系の可動質量を極限まで低減した。

これらの設計の結果、極めて高い微小信号の再現性、音と音の間に広がる深い静寂、繊細さと実在感を兼ね備えたサウンドステージが再生可能になったとしている。

高純度素材と軽量化でレスポンスを高めた新型コイルボビンを採用

カンチレバーはΦ0.3mm×6mmでソリッドボロンを採用。スタイラスには0.14×0.08mmのPFラインコンタクト針を採用する。適正針圧は1.8 - 2.2g。

出力電圧は0.32mV(@1kHz、5cm/sec.)、周波数特性は20Hz - 20kHz(±1dB)。チャンネルセパレーションは30dB以上(@1kHz)、チャンネルバランスは1.0dB以下(@1kHz)。本体質量は約12g。なおインピーダンスは24Ωと一般的なカートリッジよりも高く、同社では最適な音質を得るためフォノイコライザーを適切に設定するよう案内している。推奨負荷抵抗は75Ω以上。

XV Prima

XV Primaは、ボディに精密加工を施したアルミニウムと、熟練の職人が手作業で仕上げたアフリカ黒檀のハイブリッド構造を採用。高密度かつ均質な木質構造を備えたアフリカ黒檀は自然減衰特性に優れ、アルミ素材と相まって安定感あるサウンドを支えると説明する。

XV Ultimaと同様のV字型設計を採用し、極限まで最短化を図った磁気回路、スクエア形状のフロントヨークと4分割磁気イコライザー、フラックスダンパーなども搭載。コイルボビンや巻線はXV Ultimaと異なるものを採用する。

カンチレバーはΦ0.3mm×6mmでソリッドボロンを採用。スタイラスには0.14×0.08mmのPFラインコンタクト針を採用する。適正針圧は1.8 - 2.2g。

出力電圧は0.28mV(@1kHz、5cm/sec.)、周波数特性は20Hz - 20kHz(±1dB)。チャンネルセパレーションは30dB以上(@1kHz)、チャンネルバランスは1.0dB以下(@1kHz)。インピーダンスは6Ω、推奨負荷抵抗は30Ω以上。本体質量は約12g。

 

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