公開日 2020/04/27 14:45
セイコーエプソン新社長 小川恭範氏インタビュー。長期的に見ればこれもひとつの段階、今は上を向いていくべき時
社会に貢献し、社員を幸せにしてさまざまなチャレンジを重ねる
高い技術力を生かし、「インクジェット」「ビジュアル」「ウエアラブル」「ロボティクス」の4つの事業分野でイノベーションを起こすべく、コンシューマー向け、ビジネス向けにさまざまな活動を展開しているセイコーエプソン。今年4月1日に同社の代表取締役社長に新たに就任した小川恭範氏が、インタビューに応えた。
人とのコミュニケーションを深めてさまざまな課題に取り組んできた小川氏は、社員が幸せを感じられる会社づくりにまい進する。社長就任に際しての、小川氏の意気込みとは。
セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長
小川恭範氏 Yasunori Ogawa
愛知県出身。1988年4月 セイコーエプソン(株)入社。2008年4月 VI事業推進部長、10月 VI企画設計部長。2016年4月 ビジュアルプロダクツ事業部副事業部長。2017年4月 ビジュアルプロダクツ事業部長、6月 執行役員 ビジュアルプロダクツ事業部長に就任。2018年10月 技術開発本部長に就任。2019年6月 取締役 常務執行役員 ウエアラブル・産業プロダクツ事業セグメント担当に就任。2020年4月 現職に就任。
●社内を風通しよく、自由に意見を出せる風土にしていく
ーー この4月1日に新たに代表取締役社長に就任された小川恭範氏にご登場いただきました。今年の1月にご就任の旨を発表された会見がありましたが、「仕事を楽しむ環境をつくる」とおっしゃっていたのが印象的でした。以前ビジュアルプロダクツ事業部長ご就任のタイミングでインタビューをさせていただいた時、「EPSON25とその先を自由に考える会」をつくったとおっしゃっていましたが、そういった活動はまさに仕事を楽しむ環境づくりだと思いました。
小川 本当の名前は「EPSON25とその先を無責任に考える会」です。無責任にというのは、いい加減という悪い意味ではなく、結果を求めないということ、つまり自由な会にしたいとの思いからのネーミングです。好きなように話し合い、情報交換し、ヒントをもらう。ワーキンググループの形で、人数もかなり集まってくれました。発表会も開催し、モノを作って出展した人もいます。見学者も相当数集まり、その場で新たな会話も生まれて盛り上がりました。翌年は私が兼務した技術開発本部のメンバーも参加できるようにして、3年目の今年度も展示会を行い、かなりのメンバーが集まって話し合いができました。
ーー そういう自由な話し合いを推進されてきた小川さんですが、今社長にご就任され、おっしゃるような楽しく仕事ができる環境をどうつくっていかれますか。
小川 まずは風土を変えます。事業部ごとにいろいろな風土があり、中にはトップダウンでただ上の指示に沿って現場が動くような風土が見受けられるところも一部ですがあるのは事実で、それを変えていきたいです。まず、それぞれの事業部長がどんな風土にするか、そのために何をどう変えるかを宣言します。さらに管理職の人たちも、そのために何をするかを宣言する。管理職については360°評価、上からだけでなく下からも評価されるしくみを取り入れます。
職場の風土を変えるには、リーダーや管理職がキーになりますから。彼らの意識をどこまで変えられるかが、意見が言いやすい雰囲気を作る第一歩。そういう取り組みをしながら、しばらくやっていくうちにまたいいアイデアが出ると思います。おっしゃる通り「エプソン25とその先を無責任に考える会」も、そういう風土があってこそ成立するものですから。製品づくりもそういう形でやりたいと思っています。
ーー ご自身が従業員だった時代からそんな風に感じておられたのですか。
小川 そうですね。プロジェクターの開発にずっと携わってきて、30代の頃比較的自由にやらせてもらえて、自分が出した案が通って商品になった経験もあります。そうやっていいものが出ると実感しました。最近であっても、高光束プロジェクターの開発の際、エプソン独自の3LCD技術ではなく、当初使えないとされたレーザー光源技術を使って商品化した経験をしました。いいアイデアが出て、一気に方向転換でき、よりいいものにするための作り直しができました。
企画でいいアイデアが出て、現場ももっといいアイデアを出そうと頑張り、相乗効果が生まれる。ビジュアルプロダクツ事業部で風通しよくしてきたことを、これから全社で広げていく。自由にアイデアを出し合える環境で全社の風土をつくっていきたい。そうしなければ、新しいものはできないと思っています。
人とのコミュニケーションを深めてさまざまな課題に取り組んできた小川氏は、社員が幸せを感じられる会社づくりにまい進する。社長就任に際しての、小川氏の意気込みとは。
セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長
小川恭範氏 Yasunori Ogawa
愛知県出身。1988年4月 セイコーエプソン(株)入社。2008年4月 VI事業推進部長、10月 VI企画設計部長。2016年4月 ビジュアルプロダクツ事業部副事業部長。2017年4月 ビジュアルプロダクツ事業部長、6月 執行役員 ビジュアルプロダクツ事業部長に就任。2018年10月 技術開発本部長に就任。2019年6月 取締役 常務執行役員 ウエアラブル・産業プロダクツ事業セグメント担当に就任。2020年4月 現職に就任。
●社内を風通しよく、自由に意見を出せる風土にしていく
ーー この4月1日に新たに代表取締役社長に就任された小川恭範氏にご登場いただきました。今年の1月にご就任の旨を発表された会見がありましたが、「仕事を楽しむ環境をつくる」とおっしゃっていたのが印象的でした。以前ビジュアルプロダクツ事業部長ご就任のタイミングでインタビューをさせていただいた時、「EPSON25とその先を自由に考える会」をつくったとおっしゃっていましたが、そういった活動はまさに仕事を楽しむ環境づくりだと思いました。
小川 本当の名前は「EPSON25とその先を無責任に考える会」です。無責任にというのは、いい加減という悪い意味ではなく、結果を求めないということ、つまり自由な会にしたいとの思いからのネーミングです。好きなように話し合い、情報交換し、ヒントをもらう。ワーキンググループの形で、人数もかなり集まってくれました。発表会も開催し、モノを作って出展した人もいます。見学者も相当数集まり、その場で新たな会話も生まれて盛り上がりました。翌年は私が兼務した技術開発本部のメンバーも参加できるようにして、3年目の今年度も展示会を行い、かなりのメンバーが集まって話し合いができました。
ーー そういう自由な話し合いを推進されてきた小川さんですが、今社長にご就任され、おっしゃるような楽しく仕事ができる環境をどうつくっていかれますか。
小川 まずは風土を変えます。事業部ごとにいろいろな風土があり、中にはトップダウンでただ上の指示に沿って現場が動くような風土が見受けられるところも一部ですがあるのは事実で、それを変えていきたいです。まず、それぞれの事業部長がどんな風土にするか、そのために何をどう変えるかを宣言します。さらに管理職の人たちも、そのために何をするかを宣言する。管理職については360°評価、上からだけでなく下からも評価されるしくみを取り入れます。
職場の風土を変えるには、リーダーや管理職がキーになりますから。彼らの意識をどこまで変えられるかが、意見が言いやすい雰囲気を作る第一歩。そういう取り組みをしながら、しばらくやっていくうちにまたいいアイデアが出ると思います。おっしゃる通り「エプソン25とその先を無責任に考える会」も、そういう風土があってこそ成立するものですから。製品づくりもそういう形でやりたいと思っています。
ーー ご自身が従業員だった時代からそんな風に感じておられたのですか。
小川 そうですね。プロジェクターの開発にずっと携わってきて、30代の頃比較的自由にやらせてもらえて、自分が出した案が通って商品になった経験もあります。そうやっていいものが出ると実感しました。最近であっても、高光束プロジェクターの開発の際、エプソン独自の3LCD技術ではなく、当初使えないとされたレーザー光源技術を使って商品化した経験をしました。いいアイデアが出て、一気に方向転換でき、よりいいものにするための作り直しができました。
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