トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2018/07/06 07:50
純正品のカーオーディオシステム

レクサスにのみ許された極上空間。Mark Levinsonが専用設計した3Dサウンドを聴く

会田 肇

前のページ 1 2 次のページ

ドライブ中に好きな音楽を聴くのはとても楽しい。走行中に次々と変わっていく風景はBGMとしても最適だし、目的地に近づいていくというワクワク感との相乗効果もある。カーオーディオにはホームとは違った音楽の楽しみ方があると言っても過言ではない。

そんな楽しみ方を車種ごとにより良い音で再現しようと、高級車を中心に企画されているのが純正プレミアムサウンドである。今回を皮切りに、そのサウンドの素晴らしさをお伝えしていきたい。


かつては「純正カーオーディオ=音の悪いカーオーディオ」などと言われていた時期があった。しかし、最近ではクルマとしてのプレミアム感を演出するため、専用カーオーディオを搭載するクルマが増えてきている。専用設計ということで車種ごとに音の最適化がされているのは言うまでもないが、果たしてその実力はいかほどのものか。

今回採り上げるのは『レクサスLS』に搭載されているMark Levinson(マークレビンソン)「リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」だ。マークレビンソンと言えば、ハイエンドオーディオの世界ではあまりに有名なブランドだが、カーオーディオではあまり聞かない。というのも、マークレビンソンはレクサスだけの専用プレミアムサウンドとして採用されているからだ。

レクサスLS500 「F SPORT」

マークレビンソンが自動車用ブランドとして初めてレクサスに搭載されたのは2001年のこと。トヨタはそれまでJBLをカーオーディオとして採用してきたが、高級車ブランドであるレクサスにふさわしいブランドとして、ライバルが未採用のブランドを探していた。そんな中、JBLと同じハーマン・インターナショナル傘下にあるマークレビンソンに白羽の矢を立てたわけだ。

マークレビンソン「リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」は、そんなレクサスの、それも最上位となるLSに採用された最新システム。さっそくそのサウンドについてチェックしてみることにした。試聴車はガソリンエンジンのLS500 「F SPORT」で、本システムは新車注文時にメーカーオプション(28万6200円)として装着されたものだ。最上位の「EXECUTIVE」(価格はLS500hで1640万円)には標準で装備されている。

本システムで構成されているスピーカーはなんと23個もある。純正カーオーディオはとかくスピーカーの数に注目されがちだが、その意味からしてもおそらく最多と言ってもいい数だ。しかし、再生される音を聴いてみると、それが決して数だけを競ったものではないことがすぐに理解できた。

レクサスLSの「リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」スピーカー配置イメージ

特に素晴らしいと感じたのは、ゆったりとしたサラウンド感だ。サウンドがこれほど心地よく包まれる感覚は、限られた車内空間で展開されるカーオーディオでそう体験できるものではない。しかも驚いたことに、サラウンド感をたっぷりと味合わせながら、楽器やボーカルの音像を整然と定位させているのだ。

サウンドの再現はあくまで自然で、恣意的に強調するようなとげとげしさは一切ない。リビングで音楽をゆったり聴くように、長時間ドライブでも飽きることなく聴き続けられる音作りと言っていいだろう。

サラウンド機能はオン/オフが可能。オフの場合は録音ソースそのままでの再生 (2ch 5.1ch) となる

この自然な包まれ感をもたらしているのが、DSP内蔵のパワーアンプに組み込まれた「Quantum Logic Immersion(クァンタムロジックイマージョン)サウンドテクノロジー」だ。これはハーマンインターナショナルがカーオーディオ用に開発した技術で、音楽ソースにある楽器やボーカルの音、ノイズなどを一度はバラバラにして再構成させることで、より広がりのある空間を創り出すことに成功しているのだ。

ナビゲーションは12.3インチワイドディスプレイを採用

オーディオ情報はスピードメーター部にも表示可能

天井も含めた23本のスピーカーで音に包み込まれる

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新

WEB