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公開日 2025/10/08 11:22
新機能「アンビエントライト」でインテリア性も向上

エプソン、3色LED採用の新光学エンジンで明るさと色表現がアップしたフルHD/4Kプロジェクター「EF-61/62」「EF-71/72」

編集部:松原ひな子

エプソンは、3色のLED光源と3LCD方式を組み合わせた新たな光学エンジンを搭載し、映像の明るさと色再現性を高度に両立したとするフルHDプロジェクター「EF-61」「EF-71」、ならびに4Kプロジェクター「EF-62」「EF-72」の4モデルを1023日に発売する。いずれもオープン価格だが、直販サイトでの税込価格は下記の通り。


・フルHDプロジェクター「EF-61」:99,899円
4Kプロジェクター「EF-62」:124,899円
・フルHDプロジェクター「EF-71」:144,899円
4Kプロジェクター「EF-72」:179,899円



フルHDプロジェクター「EF-61」(スモークアイスグリーン/ホワイト)




4Kプロジェクター「EF-62」(ブラック/ネイビー)


コンパクトな脚なしタイプであるEF-6162は「EF-21」、スタンド一体型で角度調整が可能なEF-7172は「EF-22」の後継モデルで、それぞれフルHDならびに4K解像度に対応する2モデルずつラインナップする。



フルHDプロジェクター「EF-71




4Kプロジェクター「EF-72」







モデル名が末尾「1」の機種はフルHD(写真左)、「2」の機種は4K(写真右)にそれぞれ対応。4K投写は独自の「4Kエンハンスメントテクノロジー」による


前機種であるEF2122は同ブランドのラインナップの中でもっとも多く若い世代に受け入れられたモデルだという。新機種では、特に高い評価を受けたという映像の明るさと高画質を踏襲しつつ、「単なるスクリーンデバイスではなく、よりユーザーの生活に寄り添い、特別な体験をつくるライフスタイルプロダクトとしての機能を拡充させた」とアピールしている。 


4モデルは光源に3色(RGBLEDを搭載し、3LCD方式と組み合わせた独自の光学エンジン「TRIPLE CORE ENGINE(トリプル コア エンジン)」を新たに投入。前機種と比較して、色域が広がったことで鮮明な色表現を可能にするだけでなく、色偏差の改善によりピュアな純白の描写が可能になった。色域は特に赤と緑が広がっているという。 


同ブランドは前機種の光学エンジンについて「映像の明るさを突き詰めた設計」と説明し、同時に新機種は3つのLEDを採用することで「明るさと色の再現性のバランスに注力した」と明かした。同ブランドの家庭用プロジェクターにおいて、光源にLEDを採用した機種は初となる。


さらに、新しい光源を利用したパネル制御によってピクセルのズレを正確に補正できるようになり、よりくっきりとした画像の投写を実現。デバイスは0.62型ワイドポリシリコンTFT液晶パネルを採用する。3LCD方式の従来からのメリットである、白とカラーを同時に明るく鮮明に描写できる点なども踏襲。


輝度はEF-616271700ルーメン、721000ルーメン。HDRフォーマットはHDR10HLGに対応する。光源寿命は約2万時間を想定している。







画質設定項目も豊富に用意


サウンド面では、Boseと共同開発を行った「Sound by Bose」システムを新たに採用。7月に発表されたパートナーシップ締結から、EF-61627172、さらに4K超短焦点モデル「EH-LS670」の5モデルが第1弾製品として登場する。


サウンドのチューニングはBoseが担当しているほか、内蔵するスピーカーの個数/サイズ/配置などは指定を受けた上で選定を行なっているという。いずれも出力5Wのスピーカーをステレオで搭載し、デュアル・パッシブラジエーターも装備。自然なバランスと豊かな低音表現を楽しめるとしている。



「Sound by Bose」を採用


2.67mの投写距離で100型の投写が可能。6 – 8畳ほどの間取りで設置した際にちょうどいい画面サイズとなるよう、投写距離を前機種から刷新している。


自動台形補正/オートフォーカス/障害物回避/自動スクリーンフィット/スマートアイプロテクションといった設置性を高める豊富な補正機能をすべて引き継ぐほか、内蔵カメラが壁の色を検出し、投写映像の色を自動的に調整する「壁色調整」を新たに装備。



新しい「壁色調整」機能は設定から操作できる


またスタンド一体型のデザインを採用しているEF-7172は、上に90度/下に15度/左右±90度まで本体の角度を調整でき、斜め上や斜め下などの微調整にも対応する。



写真左から上に90度/下に15度/右に90度角度を変えた状態


OSGoogle TVが採用され、本体操作のみでNetflixをはじめとする多数のVODサービスを楽しむことができる。ほかGoogle Castに対応。


加えて、スタンド一体型の4K対応モデルであるEF-72には「アンビエントライト」機能を採用。本体底面にライトが内蔵されており、プロジェクターを使用しない際もデスクライトや後述の専用スタンドと併用してフロアライトとして利用できるほか、Bluetooth接続によってSound by Boseのライティングスピーカーとしても使うことができる。







EF-72は「アンビエントライト」機能を採用



本体底面にライトを装備


輝度は高/中/低/消灯の4段階、また照明モードは光り方のパターンとカラーが異なるWarmRomanticRestExcited4種を用意。本体天面がアンビエントライトのタッチセンサーとなっており、短押しで輝度、長押しで照明モードの変更を操作できる。 


同ブランドは新しいアンビエントライト機能について「ベッドサイドでリラックスしながら映像を楽しみ、映像を見ない時でも寝室でリラックス出来る空間を演出する」とアピールしている。



4つの照明モードを用意




画面上でのリモコン操作ではライトやタッチセンサーのオンオフを設定できる


ほかEF-72USB Type-Cによる給電に対応。100W以上の給電が可能なUSB Type-Cバッテリーによる駆動が可能で、たとえば24,000mAhの場合、約70分の映像投写が可能。なお、輝度500ルーメン未満に出力が制限される。 


入出力端子は共通でHDMI×1基(eARC/ARC対応)、USB Type-A×1基、ステレオミニ出力×1基(ヘッドホン)を装備し、電源ケーブルは着脱対応。EF-7172は電源カバーが設計されている。



入出力端子は4モデルとも共通の仕様。写真はEF-72の背面




EF-6162は背面左下に給電端子を装備



EF-7172はスタンド底面に給電端子を装備



外形寸法/質量はEF-61/62が199W×68H×190Dmm、約1.6kgEF-7172が190W×248H×190Dmm、約4.0kg。


省スペース&インテリア性を両立する専用スタンドも


スタンド一体型デザインを採用したEF-71/72は、専用スタンド「ELPFS01」も同日1023日に発売。



写真左が「ELPFS01」本体、右がEF-71を配置した状態。プロジェクター本体に標準装備しているスタンドはねじ止めのため取り外しが可能


「リビングにちょうどいい置き場所がない」「サイドテーブルを置くスペースがない」といったユーザーに向けて、空間を有効活用しながら設置の幅を広げることができるアイテム。60 – 80cmまで無段階に高さ調整が可能なほか、支柱部分に電源ケーブルを隠蔽することで見た目もスタイリッシュに。 


また接地面には滑り止めがついていて、安全規格の要求事項の傾き試験をクリア。15度の傾きまでは転倒しない設計となっており、通りすがりに軽く体が当たっても倒れにくい仕様。




滑り止めつきで倒れにくい設計



内部で通線しケーブルが垂れ下がるのを防ぐ



加えて、4モデルすべてに対応するマイク「ELPKM01」(2本セット)も用意。発売日は1120日を予定している。Bluetoothによってプロジェクターと接続して、家庭で手軽にカラオケを楽しめる。



ELPKM01


ほか、専用スマホアプリ「Epson Projection Studio」をリリース予定。最初のバージョンでは、リモコン操作などの基本機能にかぎってリリースを行い、その後のアップデートでユーザーからのフィードバックを受けながら、よりプロジェクターを楽しめる「面白み、遊びがあるようなコンテンツも拡充していきたい」と説明している。


メディア向けに実施された製品発表会では、WEBと実店舗、両方の展開に注力していくとコメント。WEBでは「ユーザーのライフスタイルがどれだけ豊かになるか」といったコト需要を重視した製品紹介を行うとともに、製品を体験できる店舗を増やしていくことで、実際に体験できる間口も広げていくと説明した。近くに店舗がない場合でも、kikitoやレンティオといったレンタルサービスと連携して、「1人でも多くのお客様に弊社の製品をご体感いただきたい」と述べた。

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