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公開日 2022/02/10 10:00
耳内の気圧を調整する特許技術など採用

FiiO、約8800円の2BA/1DDハイブリッドIEM「JH3」。上位モデルのノウハウ活かす

編集部:小野佳希
エミライは、同社取り扱いブランドFiiOより、バランスドアーマチュアドライバー2基と13.6mmダイナミックドライバー1基によるハイブリッド構成のIEM「JH3」を2月18日に発売する。オープン価格だが税込8,800円前後での実売が予想される。

JH3

ハイブリッドドライバー構成やシェルのデザインなど、上位モデル譲りのノウハウを惜しみなく盛り込んだとするモデル。2基のBAドライバーは、専用にカスタマイズされたものを搭載。このドライバーを、緻密に長さを設計した音導管の開口部に近い位置に配置することで、「高音域の損失が少なく、よりクリアで鮮度感のあるサウンドを提供する」とアピールしている。

2基のBAドライバーと1基のダイナミックドライバーによるハイブリッド構成

ダイナミックドライバーはフラグシップモデルと同じサイズである13.6mmのものを搭載。新設計の磁気構造によって磁束を20%増加させ、豊かで充実した中音域と、力強い低音域を実現したという。

セミオープン構造により耳の気圧調整を自動的に最適化する特許技術「バランスド・プレッシャーリリーフ・システム」も投入。この機能により、大口径ダイナミックドライバーの大振幅に対しても歪みのない、自然で弾力ある低音を実現することを狙っている。

リケーブルにも対応し、IEM製品で多く採用される0.78mmの2ピンコネクターを採用。有線イヤホンをワイヤレス化できるアダプター「UTWS3」2ピンモデルと組み合わせることでワイヤレスIEMとしても使用できる。

1本あたり30芯線を使用したケーブルを左右合計4本採用し、合計120芯線となる高純度単結晶銅ケーブルが標準付属。高品位な信号伝送できるように、芯線のそれぞれを独立して絶縁し、表皮効果や近接効果を減少させているという。

2ピンコネクターは装着時のケーブル取り出し角度にこだわることで装着感にも配慮。なお、プレーヤー側端子には、取り回しに配慮したL字タイプの3.5mmヘッドホンプラグを採用している。

ハウジングは、内部構造が視認できるシースルー素材を採用するとともに、エルゴノミクスデザインによってフィット感に配慮。フェイスプレートには、シャッターのシルエットをモチーフとした新型デザインを採用。アルミニウム合金素材を5軸CNCマシン成形した上で、手作業でのフィニッシュを行っている。

本体表面にはPVDコーティングを施し、本体の剛性を高めるとともに、摩耗や損傷への耐久性にも配慮。周波数特性は10Hz - 40kHzで、日本オーディオ協会が定めるハイレゾオーディオ認証も取得している。

イヤーチップには、「バランス重視イヤーチップ」3サイズ(S/M/L)と、「低音重視イヤーチップ」3サイズ(S/M/L)、「フォーム・イヤーチップ」(Mサイズのみ)を付属。そのほか、前述のケーブルに加えてキャリングケースとクイックスタートガイドが付属する。

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