トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2022/06/29 07:00
MC昇圧トランス対応のバランス入力も装備

オルトフォン、MCバランス入力搭載/トランス切替可能なフラグシップフォノEQ「EQA-2000」

編集部:松永達矢
オルトフォンは、MCカートリッジのバランス入力に対応するフォノイコライザー「EQA-2000」を6月下旬より発売する。価格は594,000円(税込)。

「EQA-2000」

「EQA-2000」は同社の新たなフラグシップモデルとなり、2系統のMC入力がバランスのみという特徴を持つ。またMMカートリッジ入力専用として、RCAアンバランスを1系統搭載する。さらに、「ST-90」等バランス出力可能なMC昇圧トランスを組み合わせた場合に活用できるバランス入力端子(MC TRANSFORMER INPUT)も1系統用意されている。

背面部。MC入力はすべてXLRによるフルバランス構成となっている

MCバランス入力を2系統用意したことについて、「ハイエンドなアナログ再生環境では再び標準となりつつある、ダブルアームやプレーヤーの2台使用への対応を念頭とした仕様」として説明している。

XLRコネクターには、同社が長年に渡って採用するNEUTRIK社のXLRレセプタクルコネクターを装備。フロントパネルの「MC INPUT」で切り替えができる。

MC昇圧ユニットは、先代フラグシップ機「EQA-999」同様、2種類のユニットを搭載する構成を踏襲。“μ-metal”と呼ばれる合金素材のケースに納められたスウェーデン・Lundahl社製の同社特注トランスユニットと、パーマロイのケースに納められた本機専用設計の日本製トランスユニットの2基を装備。いずれもノイズ対策を施した上で、バランス入力に対応させたとのこと。

トランスユニットの切り替えは、フロントパネルの「SELECTOR」ノブから行える。「MC1a」「MC1b」がLundahl社製トランスユニットとなり、aとbは、カートリッジの推奨インピーダンスに合わせて選択する。「MC2」が専用設計の日本製トランスユニットとなる。

MC・MMそれぞれの入力信号を補整するイコライザー回路には、MC入力回路とはアースラインともども独立した別基板としたNF型を採用。この設計に関して同社は「極めてクリアで緻密な表現を可能とした本機のサウンドを支える生命線」と説明している。

加えて、超低音域をカットするためのサブソニック・フィルター(−8dB/10Hz)を搭載。再生時にハウリングや低音域のノイズなどが入ってしまう際にスイッチをONすることで超低音域をカット、アンプや大口径のスピーカーユニットを保護するものとして機能する。

電源トランス部については、小型で漏洩磁束の少なさに定評があり、EQAシリーズやインテグレーテッドアンプLMAシリーズといった同社従来機にも使用された「Rコアトランス」を本モデル専用に新規設計。なお、電源トランスは振動やノイズ対策として配線部を除き、専用のケースに覆われた構造となっている。

シャーシ設計は、肉厚のある鋼板を使用したメインシャーシと内部のシールド用インナーシャーシの組み合わせで剛性を獲得。薄型デザインの筐体ながら9.2kgという本体質量を備え、駆動時の不要共振を排除。S/N感の向上にも寄与しているという。また、メインシャーシに取り付けられた脚部には、カートリッジ開発で得られたという制震技術を応用し、アルミ切削材とゴムを重ねたハイブリッド構造とするなど、徹底した制震対策が図られている。

入力設定「MC 1a」時の対応インピーダンスは5 - 50Ω、 入力感度は220μV、インピーダンスは150Ω。入力設定「MC 1b」時の対応インピーダンスは〜10Ω、入力感度は100μV、インピーダンスは25Ωとなる。

また、入力設定「MC 2」に設定した場合の対応インピーダンスは2 - 60Ω、入力感度は140μV、インピーダンスは200Ωとなっている。なお、「MM」入力設定の場合は、入力感度2.8mV、インピーダンスは47kΩ。

出力はバランスXLR/RCAをそれぞれ1系統装備する。外形寸法は425W×75.5H×360D(ツマミ端子含む)。質量は9.2kg。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 Apple Musicも聴ける高コスパ ネットワークプレーヤーeversolo「DMP-A8」。音質と使いこなしを徹底検証
2 Amazon Prime Videoの人気8チャンネルが2ヶ月間99円に!GW期間中キャンペーン
3 アップル製品がAmazon/ヨド/ビックなどで最安値級セール。どこが一番安い?
4 コンパクトでハイコスパ、そして音が良い! Kanto Audio「YU2」がデスクでのスピーカー再生を楽しくする
5 ソニー、4スピーカーで立体音響を実現するシアターシステム「HT-A9M2」。新スピーカーで高音質化
6 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
7 クリプトン、内部配線材と吸音材を強化したピアノ仕上げ・密閉型スピーカー「KX-0.5P II」
8 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
9 ソニー、新フラグシップサウンドバー「HT-A9000」。単体で独自立体音響に対応/約36%の小型化も
10 ネット動画も大画面で手軽に楽しめるREGZA「40V35N」が初登場1位 <AV製品売れ筋ランキング3月>
4/30 11:19 更新

WEB