公開日 2015/04/17 10:00

ゼンハイザー「CX 5.00」レビュー。“鉄板エントリー”最新モデルの実力とは?

「普通の極み」が強い個性に
オーディオに限らずだが専門色の強い雑誌やサイトでは、エントリークラスの製品を大きく取り上げる機会は多くはない。やはりミドルクラスや花形のハイエンドの方が、記事としても華やかになるからだろうか。

ゼンハイザーのカナル型イヤホン「CX 5.00」

今回取り上げるゼンハイザー「CX 5.00」は、このモデル自体は実売目安10,000円程度なのでエントリーとミドルクラスの境界あたりに位置すると言える。しかし4モデルから構成される「CX」シリーズ全体としては、

●「CX 1.00」予想実売価格5,000円前後

CX 1.00(ホワイト、ブラック)

●「CX 2.00」予想実売価格6,000円前後(リモコンマイク付)

CX 2.00(ホワイト、ブラック)

●「CX 3.00」予想実売価格6,000円前後

CX 3.00(ブラック、ホワイト、レッド)

●「CX 5.00」予想実売価格10,000円前後(リモコンマイク付)

CX 5.00(ホワイト、ブラック)

という価格帯に位置しており、本機「CX 5.00」は「エントリークラスシリーズの上位モデル」という位置付けと理解するのが妥当だろう。

ハズレる要素なしの鉄板エントリーシリーズ

そのエントリークラスの「CX」シリーズ、そして本機だが、しかしこれが実は「エントリークラスの製品だし…」と見落としておくには惜しい優秀シリーズ、優秀モデルなのだ。今回は「CX 5.00」を代表としてピックアップするが、これを機にこのシリーズ全体に改めて注目していただければと思う。

「CX 5.00」のパッケージ

付属品としてキャリーケースを同梱

とは言ったもののこのシリーズには、記事を書く上では実に厄介なことがある。あまり特徴がないのだ。

つまり、このシリーズには何か特別な技術が投入されていたり個性的なデザインが施されていたりといったわかりやすい特徴は何もない。ダイナミック型ドライバー搭載の「普通の」カナル型イヤホンだ。さらには発表が、こちらは記事も書きやすい「MOMENTUM In-Ear(関連ニュース)」と同時だったりしたものだから、さらに目立てていない。

MOMENTUM In-Ear

しかし前述のようにこのシリーズは優秀だ。メーカー自らが「ゼンハイザーのカナル型イヤホンの定番CXシリーズ」と紹介するように、好評なシリーズを強化した最新モデル。技術的な特徴がそれほどアピールされていないというのは「既存の技術を堅実に磨き上げた」からであり、加えて言えば音質チューニングの方向性も従来からの転換はない。ハズレる要素なしの鉄板エントリーシリーズと言える。

そしてその「音作りの方向性」がポイントだ。このシリーズを聴いていきなり「お!すごい音!」と感じる方は少ないかもしれない。ここでもまた「普通」の音なのだ。それがこのシリーズの強み。帯域にせよ音調にせよ、どの要素も強調しすぎない綺麗なバランス型だ。この「普通によい」という感じこそが逆になかなか得難いものだったりする。

さて、ではその音質について詳しく…の前に、デザインや機能性についても軽く確認しておこう。

メイン筐体は樹脂製のようで、今回のテスト機であるブラックモデルのブラック部分にはうっすらとラメが入っている。さほど目立たない上品なラメだ。

うっすらと上品なラメが入っている

ノズル部分は金属製でかっちりと成型されており、イヤーピースのハマり具合もしっかりしている。ノズルの奥には音響調整用と思われるフィルターらしきものも見える。

ノズル部分は金属製でかっちりと成型

ノズルの奥にはフィルターらしきものが

そのイヤーピースは4サイズ付属。先端にラインというかガードバーのようなものが設置されているが、こちらは音響的なものではなくてノズルが飛び出さないようにする安全装置的なものらしい。

イヤーピースは4サイズ(XS/S/M/L)

イヤーピースの先端には安全装置的なガードバーのようなもの

Lサイズは耳の穴が大き目の僕の耳にもうまくフィット。XSサイズは見るからに小さいので、耳の穴がかなり小さめの方でもキツく感じることは少ないだろう。

ケーブルは丸型とフラット型の間くらい。リモコンはiPhone対応の3ボタンタイプだ。

ケーブルは丸型とフラット型の間くらい

リモコンは3ボタンタイプ

次ページ見事なバランスと“ちょっとした強み”を持つ「CX 5.00」の音質

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ゼンハイザー「MOMENTUM 5 Wireless」レビュー!「圧倒的な高音質、操作性、極上の装着感」
2 <HIGH END>ヤマハ、HiFi向けアクティブスピーカー「NX-70A」世界初披露。AVアンプ譲りのDSP機能も搭載
3 AZLA、100%医療用シリコン製のAirPods Pro 3イヤーピース「SednaEarfit max for AirPods Pro 3」
4 4K UHD BD『28年後....白骨の神殿』、クライマックスは炎と轟音が満ちる、まさに光と闇の饗宴
5 【ミニレビュー】仮想アース機能をさらに強化、オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER ADVANCE」
6 アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』とコラボした非売品ポスタープレゼントも。「夏の秋葉原電気街まつり」が6/26から開催
7 「夏のヘッドフォン祭 mini 2026」7/18に開催。メインビジュアルはfinalのニューイヤホン
8 トーレンス、純正MCカートリッジ「TAS 1600」「TAS 1500」。プレーヤー設計思想を踏襲
9 KEF、サウンドバー「XIO」やサブウーファーセットの購入で最大5万円のキャッシュバック。7/31までの購入が対象
10 LINN、「LP12」アップグレードキャンペーン。22万円の「KAROUSEL」をプレゼント
6/23 15:05 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix