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公開日 2011/03/30 12:25

防音/調音のプロフェッショナル“音のDAIKEN” − 多様な製品群の実力とは?

音のソリューション勢ぞろい
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■総合建材メーカーが長年のノウハウを投入した音響調整グッズ


『DAIKEN』ブランドで床や壁、室内ドアや階段など様々な住宅向け建材を取り扱う大建工業。音響調整パネル「サウンドデザインウォール」や「オトテン」を始めとした製品が「ホームシアターグランプリ2011」全4部門で金賞を受賞するなど、ホームシアターやオーディオインストーラーの高い支持を得ている。

音の響きを調整する壁取付型のパネル「サウンドデザインウォール」。5ラインナップ9モデルが用意されており吸音性能も異なるので用途に応じて選びたい

音の響きを整える天井材「オトテン」。デザインによって吸音性能も様々。いずれも裏面に高密度の遮音層、表面に優れた吸音素材を採用。部屋の音響特性や、音の好み、デザインにあわせて選ぶことが可能だ


30年以上もの間人気を誇る「音調吸音板」。カラーはブラックとクリームを用意している

防音ドア「SD3」。扉の芯となる材料には防音材料を積層。音が漏れやすい戸当たり部分には特殊気密パッキンを施し、3点グレモン錠を採用することで密閉度を向上させている

そんな“音のDAIKEN”には、上記の「サウンドデザインウォール」と「オトテン」のほかにも、防音や調音に悩むファンにとって注目のアイテムが多数揃っている。

例えば、こちらも「ホームシアターグランプリ2011」プロダクト部門で金賞を受賞した吸音材「音調吸音板」。30年以上もの間人気を誇る超ロングセラーモデルであり、非常に優れた吸音特性を誇る製品だ。

また、前述の「サウンドデザインウォール」はカラーやデザインが異なる5種類で展開。ポップなカラーの「AR」、うづくり調でシックな「AC」など、デザイン面からも幅広い選択肢を用意している。性能面を追求しながらもデザインを犠牲にしないというのは、特にリビングでホームシアターを楽しんでいるようなファンにとっては今後も重要なポイントではないだろうか。

「サウンドデザインウォール」の化粧パネルバリエーション。脱着可能なため部屋の音響特性に合わせて変更することが可能だ

もちろん製品はこれだけではない。同じくホームシアターグランプリ2011金賞を受賞した防音ドア「SD3」や、自立タイプの音響調整アクセサリー「アコースティックツリー」、さらには「オトテン」と並んで広く知られる音響調整壁材であるロングセラー商品「オトカベ」や、2010年11月に新製品として登場したビス留め不要な音調吸音材「オトピタ01」など、防音/調音分野だけでも実に幅広い製品を取り揃えている。

「アコースティックツリー」。手軽にオーディオルームの響きを整える「調音」ツールである。印象的な波型カットは、デザインのみならず表面積を広くすることで効率よく吸音性能を発揮する


「オトカベ」。吸音用や拡散用のタイプや遮音性能に優れたタイプもあり必要に応じてセレクトできる

2010年11月に発売された、ビス留め、接着が不要な音調吸音材「オトピタ01」。カラーはブラックとベージュを用意している

■長い歴史を持つ「建築音響部」で設計・製造


これらの製品は、岡山市にある大建工業の建築音響部が企画・開発を行っている。同社は市内の工業団地に25万m2の広大な工場を所有しており、その一角に本格的な音響研究施設を構えている。

工場内に用意されたショールーム。同社製品の性能をじっくりと確かめることができる。施工業者だけでなく施主自身が訪れることも増えているという

ショールーム内に用意された防音室。中級程度の防音性能を備えた「A防音」タイプの防音室で、実際にその性能を確認することが可能だ

建築音響部の前身が発足したのは昭和59年。だが実はそれ以前から、同社の建築材が吸音性に優れていることから「オトカベ」「オトテン」といった製品を既に発売していた。

以後30年近くに及ぶ長い歴史の中で、施主の様々なニーズを吸い上げながら、防音や調音に関する積極的な研究開発を日夜行っている。

現在では防音や調音に関する製品の企画・開発だけでなく、製造や販売サポート、さらには防音に関する相談窓口「サウンドセンター」を設置し、「音」に関する様々な相談を受け付けている。

部署設立当時は「防音」という言葉すら一般的でなかった時代。他社に先駆けて「音」に取り組み、地道な研究開発を継続して行ってきた成果が、現在の多彩な製品ラインナップとして結実しているのだ。

施設内にあるいくつかの実験室を見学した。残響室では、試作中の製品についての吸音・調音性能を、63〜4,000Hzの音を発生する機械とマイクを使ってチェック。製品の大まかな性能を把握し、それをもとに設計の仕上げを行っていく。

開発中の製品の性能を調べるための残響室。写真は簡易的なもので、開発初期段階でざっくりとした性能を知るために用いている部屋だ

その隣にある木造音響実験室は文字通り、実際の家屋と同様の、二階建ての木造建物。研究所内に家がすっぽり収められている状態だ。家と同じ条件なので、製品の実際の効果をしっかりと測定することができ、たとえば二階から階下への音の伝わりを調べて製品の効果をくわしく測定したり、などといったことも容易に行える。必要なときにすぐ実験を行うことができるので、きめ細かな製品開発が可能になるというわけだ。

研究施設内に一般的な木造住宅と同様の構造を設置。様々な部材や製品の性能を調べている。二階部も用意されており、天井上からの遮音性能も測定できる

さらに建築音響部の施設内には、最新のAVシステムを完備したシアタールームも用意されている。3Dプラズマテレビや大型スクリーン、プロジェクター、5.1chサラウンドシステムなどを備え、部屋の中には前述の「サウンドデザインウォール」や「オトテン」「オトカベ」「アコースティックツリー」など、DAIKENブランドの防音/調音製品が用いられており、その効果を存分に確認することができる。このシアタールームもまた、高性能な製品の開発に活用されているのだ。

DAIKENの音に関する製品の実力を体験できる「サウンドプラザ」。3Dテレビの脇にはオトカベを設置。サイドにはサウンドデザインウォールが一面に使われている。天井はもちろん「オトテン」だ

プロジェクターも設置。近日中に3Dプロジェクターに入れ替えるという。プロジェクターの下にはサウンドデザインウォールのくさびタイプを使い、フラッターエコーを抑制している

■ショールームには本格的なシアタールームも


こうやって作られた防音/調音製品の威力を実際に体験できるのが、東京・JR秋葉原駅電気街口から徒歩3分という好立地にある同社の東京ショールームだ。同所には同社が長年蓄積してきたノウハウを投入したオーダーメイド防音室兼ホームシアターの視聴室が設置されており、室外への音漏れや、住まいで再生した際の音の響きをチェックできる。

なお、同社では防音のレベルを、「S(Special)防音」「A(Advance)防音」「B(Basic)防音」という3段階で設定。東京ショールームには最高レベルであるS防音の本格的なシアタールームと、A防音のコンパクトな防音室が用意されている。

S防音使用のホームシアター視聴室。ドアも遮音性能の異なる防音ドアを採用した二重構造で、実際の遮音の違いをチェックできるようになっている

A防音仕様の防音室。広さは5.5畳ほどだが調音が施されているため、空間のサイズを感じさせない

S防音は「ホームシアターやAVルーム、ピアノの練習室など本格的に音を楽しむ空間のための、オーダーメイド防音」で、A防音は「ピアノを弾いたり、自宅でカラオケを楽しんだりするのに適したミドルクラスの防音」。そしてB防音は「暮らしの中で発生する生活騒音にわずらわされない、日常レベルの防音」なのだという。

どのように防音の施工をすればよいのかがひと目で分かる断面構造のカットモデルを用意。こちらはS防音仕様のもの

こちらはA防音仕様のタイプ

なお、前述の天井材「オトテン」は吸音性能が異なる複数のデザインを用意。S防音からA防音まで対応しており、施主の様々なニーズに幅広く使える建材だ。

オトテン・オトカベの現物やカットサンプルを豊富に取り揃えており、質感やデザインを確認できる

同ショールームについて、評論家の大橋伸太郎氏は「東京ショールームを訪れて、目から鱗の落ちる思いがしました」とコメント。「防音ドア、強化したフローリング、内窓。私が日頃ホームシアターの環境性能を高めるために『こんなものがあったらいい』と思い描いていたものが、すべて揃っています」と展示内容を賞賛する。

そして、「いくら最新のAV機器を揃えても、十分に性能を発揮する環境がなければ、宝の持ち腐れです。環境を制することがホームシアターを制するのです」と、防音や調音の必要性を改めて説明。「ホームシアターのクオリティを高めるためには、最初に音と画の基礎工事が必要です。このショールームはホームシアターの確かなビジョンがみつかる数少ない場所とさえ言えます」と評価した。

なお、ショールームにはこのシアタールームだけでなく、壁材や床材、室内ドアなど建築部材もふんだんに展示されている。ドアサンプルだけでも、国内最大規模となる約130本を揃える。住まい作りに必要なものも、ホームシアターの実際も両方体験できるわけだ。

ショールームの様子

防音室だけでなく、日常生活での音の問題もアニメーションを交えながら楽しく体験できるコーナーもある

また、防音を体験できるショールームでは予約制で「防音相談会」も随時開催しており、同社の音のスペシャリストが相談に乗ってくれる。ホームシアターをこれから構築しようとしていたり、部屋の音響に不満を持っているようなユーザーは一度足を運んでみてもよいのではないだろうか。

■次回からいよいよ「防音/調音クリニック」スタート!


これまで見てきたように“音”に対して長年の実績を持つ同社。そんな同社のスタッフが、ホームシアター/オーディオビジュアルファンの防音/調音への悩みを解決する特別企画「防音/調音クリニック」が次回よりスタートする。

同企画には、同社スタッフに加えて評論家の大橋伸太郎氏も参加。強力タッグを結成し、ユーザーの悩みを次々と解決。ファイル・ウェブではその様子を徹底レポートする。

第1弾は「リビングシアターでの悩み Part.1」を予定。インテリアとの兼ね合いも考えねばならないリビングシアターで、同社は防音/調音に対してどのようなソリューションを見せられるのか?ご期待頂きたい。

■大建工業(株)建築音響部サウンドセンター(東京)

住所:〒101-8950
東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル4F
電話:03-6271-7785
Webからのお問い合わせ(メールフォーム):https://www.daiken.jp/form/fid104sound.html
営業時間:9:00〜17:00(土・日・祝・年末年始・お盆は休み)

■DAIKEN 東京ショールーム

住所:〒101-8950
東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル3F
電話:03-6271-7600
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日・夏季・年末年始

予約制で「防音相談会」(東京)毎月開催
http://www.daiken.jp/sr/tokyo/soundproof/index.html

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