公開日 2017/04/18 14:36

シャープ、フラグシップスマホ「AQUOS R」今夏発売。HDR対応/120Hz駆動液晶/エモパー進化

フラグシップスマホを「R」に統一
編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
シャープは、徹底したリアリティの追求など「4つのR」で新たな価値をユーザーに提供するとして、スマートフォンのフラグシップモデルのシリーズ名称を2017年夏モデルより「AQUOS R」に統一することを発表した。

「AQUOS R」(左からMercury Black、Zirconia White)

手に持ったところ

本日開催されたメディアに向けた発表会では、シャープ取締役専務 兼 IoT通信事業本部長の長谷川祥典氏が「人に寄り添うIoT企業として事業転換を図り、新しいシャープに生まれ変わる。モノの人工知能化、AIとIoTをかけ合わせたAIoTにとって、スマートフォンは中心的な存在。1年ぶりとなる渾身のフラグシップモデルであるAQUOS Rで、高いシェアに挑戦していきたい」と挨拶。

長谷川祥典氏

製品の詳細については、同社IoT通信事業本部パーソナル通信事業部商品企画部長の小林 繁氏が解説を行った。

小林 繁氏

まずブランドとして、「親しみと先進感を両立する、“Warm & Technology”のポジションを目指す」とした上で、AQUOS Rについては「持ちやすく手に馴染みやすいエモーショナルエッジ・デザインや、光沢感のある美しいメタルフレームなど、ユーザーのことを最優先に考えたプロダクトデザインを採用した」とコメント。

AQUOS Rの背面

AQUOS Rで提唱される「4つのR」は、「Reality(臨場感のある映像美)」「Response(なめらかで俊敏なレスポンス)」「Robotics(人工知能がかしこくサポート)」「Reliability(長く使える信頼性)」というもの。

「Reality」について、「AQUOS史上もっとも高精細、なめらかな倍速表示、最高のインカメラを搭載した」という。新モデルには、高い透過率、アイドリングストップによる省エネ、タッチパネルの性能を上げる低ノイズという特性を備えたIGZOディスプレイを進化。解像度をWQHD(2,560×1,440)とし、従来モデルと比較して1.8倍の高精細を実現した。なお画面サイズは5.3インチ。

また残像を抑えてなめらかに表示する120Hz駆動の倍速表示により、従来モデルの1.5倍のなめらかさを獲得。「動きの激しい動画や、SNSでの画面スクロール時の文字も圧倒的に見やすくなった」と、高速レスポンスの実現をアピールした。

120Hzの倍速表示を実現

加えて液晶テレビAQUOSで培った技術として、DCI 90%の広域色、新設計カラーフィルター、S-Pure LEDなど「リッチカラーテクノロジー」を投入している。

新モデルはHDRに対応するほか、動画データを表現豊かに再生できる「バーチャルHDR」機能を搭載する。バーチャルHDRは再生時にシャープの独自技術によりカラーマネジメントなどを調整し、SDRの動画をHDRのような表示で再生するというもの。録画時ではなく再生時に反映させる機能のため、本モデルで撮影した動画のみならず、ストレージに保存された動画データに反映させることも可能という。

写真左がバーチャルHDR機能がONの状態

メインカメラは焦点距離約22mm、F1.9の超広角レンズで、解像度は22.6Mピクセル。従来の光学式手ブレ補正に加え、動きながらの撮影に強い電子式手ブレ補正を搭載することで、ブレの少ない写真や動画を撮影することができるという。また、インカメラにも約23mm相当(35mmフィルム換算)、16.3Mピクセルの超広角レンズを搭載する。

写真左がAQUOS R。より広い視野を撮影できることが分かる

接写にも強く、かなり被写体に近づけてもボヤけることなく撮影できる

「Response」については、Snapdragon 835やUFS、64GB ROM、4GB RAMなどCPUやファイルシステムを刷新することで、倍速液晶を支えるハイパフォーマンスを実現。「パフォーマンスの持続と温度管理には密接な関係がある」とし、新開発のサーモマネージメントシステムにより、過去機種に対し約4度ほど発生する熱を低減させたという。

従来機種に対し、熱が発生しにくい設計が為されている

「Reliability」としては、発売後2年間にわたり、最新のAndroid OSへのバージョンアップを保証。なお発売時にはAndroid7搭載で発売開始する。また、「従来の防水性能は濡れても壊れないが操作できるというものではない。画面上に付着した水滴と指の違いを判断するタッチパネルにより、濡れても快適に操作できる、一歩進んだ防水・防塵性能を実現した」とその信頼性に触れた。

会場では実際に水滴のついたAQUOS Rを用意。その状態でもスムーズな操作が行えた

また2014年に発表された人工知能「エモパー」を進化させ、行動や習慣を学習させ、未来の予定や時期にあわせてやるべきことを提案するようになったという。また、動く充電クレードル「ROBOQUL」にセットすることで、インカメラがユーザーを認識し、スマートフォンが振り向いてユーザーに話しかけるというロボットのような動作が可能となる。

ROBOQULにセットされた様子

同社は最後に、「AQUOSブランドが求められるイノベーションとして、ディスプレイ、カメラ、デザイン&AIの3方向に商品を強化させていく」とコメントした。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX