公開日 2025/02/21 11:00

Shanling、デュアル真空管搭載フラグシップDAP「M8T」。お好みで選べる3種類のサウンドフレーバー

2/21 - 3/23の期間で「M8T買い替えキャンペーン」を実施
編集部:岡本雄
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MUSINは、同社取り扱いのSHANLINGより、ブランドで初めて真空管を搭載した新しいフラグシップDAP「M8T」を2月28日(金)より発売。2月21日(金)より予約受け付けを開始する。価格はオープンだが、税込259,380円前後での実売が予想される。

Shanling「M8T」

M8Tは、Raytheon製「JAN6418」真空管をデュアルで搭載した、ブランド初の真空管ポータブルオーディオプレーヤー。同ブランドが据え置き型オーディオ機器の製作で培った技術を活かして開発したとのこと。低電圧・低消費電力だと謳うJAN6418と、ブランド独自のアンチショック構造との組み合わせによって振動抑制性能を強化。マイクロフォニックノイズを排除した純度と明瞭度の高い真空管サウンドを楽しむことができるとアピールする。

本機の大きな特徴として、3種類の出力モードを実装。ユーザーの好みに合わせてサウンドを切り替えることができる仕様となっている。真空管を使わずD/Aとトランジスタアンプ回路で駆動する「トランジスタモード」、真空管で駆動する「トライオードモード」と「ウルトラ・リニアモード」の3パターンを用意。真空管の空間的な温かみを感じるサウンドから、D/A+アンプ回路による高解像度のダイナミックな表現まで幅広いサウンドフレーバーに対応するという。

Raytheon製「JAN6418」真空管をデュアルで搭載

トランジスタ」「トライオード」「ウルトラ・リニア」の3つの出力モードを切り替えられる

DACには、デジタル信号とアナログ信号処理を分離したAKM製「AK4499EX」×2基と「AK4191EQ」×2基によるセパレートチップセットを採用。一般的な4499EX×2+AK4191EQ×1の構成とは異なり、各信号を個別に処理することでクロック信号の歪みを低減。デジタル処理の精度を向上させ、高サンプリングレートでもノイズの発生しない高純度のD/A変換を実現したとしている。

I/V変換回路には、高速処理性能と低ノイズに定評があるというADI製「AD45253」を搭載。加えて、高精度フィルムコンデンサと導電性高分子タンタル固体電解コンデンサを組み合わせたローパスフィルタリング技術を導入することで、I/V変換プロセスの精度を向上。歪みの少ない効率的な変換を可能にしたとのこと。さらにD/A変換回路には、アンチノイズシールド構造が施されており、パフォーマンスとサウンドスペックの向上を図っている。

DACにはAKM製「AK4499EX」×2基と「AK4191EQ」×2基のチップセット

I/V変換回路にはADI製「AD45253」

ヘッドホンアンプ回路には、ADI社の電圧フィードバック型オペアンプ「AD8397」を採用。低歪みで高い出力値を叶えながら、ダイナミックレンジに優れたサウンドを再生するという。また回路を新たに設計することで、最大出力レベルがシングルエンドで500mW(@32Ω)、バランスで1125mW(@32Ω)の高出力を達成。3段階(High/Medium/Low)のゲイン設定機能を備え、高感度なイヤホンから要求値の厳しいヘッドホンまで幅広い互換性を確保したと説明する。

デジタル信号処理においては、フラグシップモデル向けに開発・設計された第4世代FPGAテクノロジーと、KDS製フェムト・クロック水晶発振器を2基(90.3168MHzと98.304MHz)搭載。これによってジッターを効果的に低減し、より精度の高いクロック信号の生成を実現したとしている。

ヘッドホンアンプ回路には、ADI社の電圧フィードバック型オペアンプ「AD8397」

出力端子は4.4mmバランスと3.5mmシングルエンドを装備

USBデジタル出力機能を備えるうえ、USB-DACとして運用することも可能。ハイエンドDAC/アンプと同クラスのUSBインターフェースチップ・XMOS製「XU316」を採用しており、PCM 768kHz/32bit、DSD512の再生に対応する。Bluetooth5.0の送受信もサポートし、コーデックはSBC/AAC/LDACに対応。Bluetooth DAC/アンプとして運用することできる。日本オーディオ協会より「Hi-Res Audio」および「Hi-Res Audio Wireless」の2つの認証を取得している。

SoCには、クアルコム「Snapdragon 665」プロセッサーを搭載。低消費電力と低発熱性、高速な動作性能を確保したとしている。ワイヤレス接続面では、クアルコムの「WCN3980」ワイヤレスモジュールを採用。高速通信技術「MIMO」の対応する2.4GHz/5GHzのデュアルバンドをサポートする。

Bluetooth5.0の送受信もサポートし、Bluetooth DAC/アンプとしても運用できる

SoCにはクアルコム「Snapdragon 665」プロセッサーを搭載

OSはAndroid 13にアップグレード。スムーズな動作性と幅広いアプリケーションへの互換性を実現したという。Android OSによるサンプリングレート変換に伴う音質劣化を防ぐため、従来モデルと同様に独自開発の「AGLO(Android Global Lossless Output)技術」を実装。お好みの音楽再生アプリケーションやストリーミングアプリケーションをインストールしつつ、フルスペックなサウンドを再生することができるとのこと。

そのほか、アプリ「SHANLING Music」がプリインストールされており、優れたローカル音源の再生プラットフォームとして運用できる。そのうえDLNAやAirPlayのストリーミング機能もサポートし、多様なシチュエーションで手軽に高品質なサウンドを体感できると説明。また、アプリ「Eddict Player」を利用することで、スマートフォンから本機内部のライブラリの閲覧やリモートコントロールができる。

筐体は、航空機グレードのアルミニウム合金からCNC加工によって成形。デザインは“M9シリーズ”にも採用された、ブランド伝統のウェーブデザインを踏襲している。カラーは、シックでエレガントな雰囲気を演出するためナイトブラックを採用した。ディスプレイは、フルHD(2160×1080)解像度のシャープ製6インチLCDパネルを装備。筐体に対してディスプレイの比率が高く、迫り出した構造をとることで、ダイナミックな視覚効果を演出しているとのこと。

OSはAndroid 13。アプリ「SHANLING Music 」がプリインストールされている

筐体は航空機グレードのアルミニウム合金からCNC加工で生成。ディスプレイは、フルHDシャープ製6インチLCDパネル

4.4mmバランス(トランジスタ)接続時の周波数特性:20Hz - 40kHz/THD+N:0.0005%/S/N比:127dB。3.5mmシングルエンド(トランジスタ)接続時の周波数特性:20Hz - 40kHz/THD+N:0.0007%/S/N比:124dB。4.4mmバランス(真空管)接続時の周波数特性:20Hz - 40kHz/S/N比:123dB。3.5mmシングルエンド(真空管)接続時の周波数特性:20Hz - 40kHz/S/N比:120dB。

8350mAhの大容量バッテリーを搭載。4.4mmバランス接続時は約13時間、3.5mmシングルエンドは約15.5時間、Bluetooth接続時は約96時間の連続再生が可能。また18WまでのQC3.0またはPD2.0規格の急速充電に対応する。外形寸法は147×87×22mm、質量は383g。付属品として、USB Type-A to Cケーブル、ディスプレイ保護フィルムなどを同梱する。

また、本機の発売を記念し、各専門店にて「M8T買い替えキャンペーン」が実施される。2月21日(金)から3月23日(日)の期間で買取の成約をしたユーザーを対象に、M8Tが30,000円引きとなる。さらに、本機の新品を正規流通店舗で購入したユーザーを対象に「SHANLING M8T専用レザーケース」をプレゼントするキャンペーンも開催。こちらは2月21日(金)より開始され、レザーケースがなくなり次第終了する。

2/21 - 3/23の期間で「M8T買い替えキャンペーン」を実施

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