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公開日 2006/07/27 17:07

スカパー!、160GB HDD内蔵レコーダー/チューナーを10月からレンタル開始

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(株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズは本日、社長定例会見を開催。6月に新たに社長に就任した仁藤雅夫氏が、第1四半期の業績と今後の事業展開について説明した。

■「スカパー!DVR」を月額945円でレンタル

会見の中で仁藤社長は、160GB HDDとスカパー!(124/128)チューナーを内蔵したレコーダー“スカパー!DVR”「SP-DV100S」を、10月1日よりレンタル提供すると発表した。スカパー!光も受信できる仕様だが、スカパー!光でのサービス提供は今のところ計画されていない。当初サービスを行うのはスカパー!(124/128)のみ。

本機はスカパー!レンタルサービスの「よくばりDVRプラン」として提供し、レンタル料金は初期費用として10,500円、月額945円が必要。チャンネル視聴料も別途必要になる。

“スカパー!DVR”「SP-DV100S」

本体前面のパネルを開けたところ

背面端子部

EPG表示も可能で、キーワードによる番組検索や自動録画が行える。また、追いかけ再生やシリーズもののタイトルの一部を設定すると自動録画を行う「シリーズ録画」にも対応。さらに、番組視聴中にリモコンの一時停止ボタンを押すと録画を開始し、解除後に停止していた場面から再生が可能な「ライブポーズ機能」も備える。

出力端子はビデオ/Sビデオが各2系統、光デジタル出力端子が1系統。

仁藤社長が掲げているのが2ルームアンテナ用の分波器

スカパー!DVRのリモコン。ボタンの形状などからソニー製ではないかと予想される

また同社では、本機の提供開始に合わせ、1本のアンテナに2台のチューナーを接続できる「2ルームアンテナ」を開発。スカパー!DVRを新規または2台目として契約するユーザーに無料で2ルームアンテナの取り付け工事を行う。

仁藤社長はスカパー!DVRについて、「新規加入獲得に加え、既加入者の買い増し・買い換えを推進する」と説明。解約防止や顧客単価の向上に活用する考えを示した。

さらに、女性がアンテナ取り付けを依頼した場合、女性作業員が自宅に赴く「女性限定 取り付けサービス」も8月25日から受付開始する。女性からの「見知らぬ男性に部屋に上がって欲しくない」という要望に応えたもの。通常、レンタルサービスの新規アンテナ標準取り付け工事費は無料だが、このサービスではオプション価格として5,250円が必要。サービス開始当初の対象エリアは東京23区内となる。

■2008年を目途にスカパー!(124/128)をHD化

仁藤社長はまた、今後の事業展開として、「『スカパー!光』、『スカパー!110』、『スカパー!(124/128)』の3方向からユーザーにアプローチする」と、マルチプラットフォーム戦略を推進する考えを改めて表明。

マルチプラットフォーム戦略を推進

仁藤雅夫社長

特にスカパー!110については、「3波共用チューナーの普及により、相当伸びてきている。2011年7月のアナログ停波までに、もしかすると全世帯に受信環境が整うかもしれない。この状況を最大限利用していきたい」と、サービス強化に注力する計画だ。具体的には、現在「スターチャンネル ハイビジョン」と「スカチャン!HV」の2チャンネルで展開しているハイビジョン放送を拡充することが課題になりそうだ。

また、スカパー!光については「NTTさんは3,000万世帯に光ファイバーを敷くと計画している。このインフラを活かし、トリプルプレイの総合力を発揮していく」とした。

また仁藤社長は、先日総務省が「衛星放送の将来像に関する研究会」でBSデジタル新チャンネルの利用を報告書に盛り込んだことについて言及。「H.264サービスが検討されているようなので、CSと同じようになるかもしれない。よく誤解されることだが、BSとCSは衛星の機能としての差はほとんどない。送信する周波数が違うだけだ。スカパー!は既にBSスターチャンネルのプラットフォーム業務も受託しており、BSが多チャンネル化することで新たなビジネスチャンスが生まれると認識している」とした。


BS多チャンネル化、CSのHD化に対する取り組みと考え方
さらに仁藤社長は、5月に発表(関連ニュース)した、2008年度にも、124/128度CS放送でH.264規格を採用したハイビジョン放送を行う計画についても改めて説明。既に発表があったように、新STBはMPEG2とH.264の両方をデコードできるハイブリッドタイプを用意する意向だ。

なお、同社の2006年度第1四半期の連結決算は、営業利益が5,300万円、経常利益が8,900万円と、いずれも赤字を計上した前年を上回った。仁藤社長は、「ワールドカップの無料放送が効果を発揮し、新規個人契約件数が順調だった」と好業績の背景について説明した。第2四半期以降は、「2006年FIBAバスケットボール世界選手権」の全試合無料放送や、欧州リーグの開幕、夏フェスの10日間連続放送などで引き続き契約増をねらっていく。

(Phile-web編集部)

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