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公開日 2004/06/24 18:46

「ケーブルテレビ2004」開催中 地デジ対応STBが花盛り

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●ケーブルテレビの展示会「ケーブルテレビ2004」が、昨日より25日まで、東京ビッグサイトにて開催されている。入場は無料。

ケーブルテレビ業界でいまホットな話題は、何といっても地上デジタル放送の再送信サービスだろう。ご存知の通り、まだまだ地上波デジタルの電波を受信できるエリアは狭い。そこで、電波をケーブルテレビ局が受信し、ケーブルに乗せて送り出すのが再送信サービスだ。視聴エリアが徐々に拡大されているとは言え、実質的にこの方法でしか地上デジタルを視聴できない、という家庭も多い。ケーブルテレビ各局もこの機を逃すまいと、デジタル放送受信サービスの拡販に励んでいる。

ケーブルテレビで地上デジタル放送を伝送するには、2つの方法が存在する。一つは信号をそのまま送り出すパススルー方式で、この方法なら、パススルーに対応した地上デジタル対応テレビやチューナーなどを購入するだけで視聴が可能となる。もう一つは信号を変換して送信するトランスモジュレーション(以下トラモジ)方式で、これを視聴するにはCATV各局が提供するSTBが必要となる。どちらを選ぶかはケーブルテレビ局次第だ。

だが、トラモジ方式ではSTBのレンタル費用や、ケーブルテレビの加入料などが必要になる。いままで無料だったテレビ視聴が突然有料になった、という思いを持つ方もいるだろう。まして地上デジタル放送は「国策」であり、「モア・チャンネル」的要素が強いBSデジタルやCSデジタルとは立場が異なる。このような背景から、現在はトラモジ方式で再送信を行っているJ-COMなども、将来的にはパススルー方式への移行を示唆している。

今回の「ケーブルテレビ2004」で展示された各社のSTBも、この状況に合わせ、トラモジのみ対応、パススルー方式のみ対応、両方に対応、の3通りが存在した。展示されていたSTBを紹介していこう。

パナソニックの「TZ-DCH500」は、トラモジにのみ対応したモデル。4月から出荷を開始した。特徴はTナビに対応し、HTMLブラウザを搭載したこと。同社ではCATV事業者に対し、オリジナルTVポータルサイトの立ち上げを提案しており、インターネットとCATVを1台で使える魅力を訴求している。


パナソニック「TZ-DCH500」
パイオニアはローエンド、スタンダード、ハイエンドの3モデルを展示。ローエンドの「BD-V170」はパススルーに対応。映像出力はSDのみ。デジタル/アナログに両対応した。スタンダードモデルの「BD-V270」はデジタル放送のみに対応し、こちらもパススルー対応。出力はHD。ハイエンドモデル「BD-V2TC」はトラモジのみ。デジタル/アナログ両方に対応する。出力はHDで、双方向サービスに対応した点が下位の2モデルと異なる。

パイオニアでは次期ハイエンド製品として「BD-V375」も参考出品していた。こちらはトラモジ/パススルーに両対応し、ケーブルテレビ局側でどちらかを選択する。HD出力、デジ/アナ両対応、双方向サービスなどは「BD-V2TC」と同様。


パイオニアの次期ハイエンドモデル「BD-V375」
マスプロも3機種を展示。「DST22」「DST22M」の2機種は、トラモジとパススルーに両対応している。DST22Mはこれに加え、ケーブルモデムも内蔵。CATVインターネットがテレビで楽しめる。「DST22T」はトラモジのみ対応したモデル。3機種とも、通常のリモコンの他にボタンの数を抑えた簡単リモコンを同梱。使いやすさに配慮している。


マスプロ「DST22」
伊藤忠ケーブルシステム(株)は、米Scientific Atlanta社のSTBを展示。下位モデルの「エクスプローラ8200SDJ」は、SD出力のみに対応したモデルで、地上/BSデジタルなどは受信できない。上位機の「エクスプローラ8200SDJ」は、トラモジ信号の受信が可能。アナログチューナーも装備し、平行運用されるアナログサービスの受信も可能だ。同社では、来年の春を目途に、HDDレコーダーを内蔵したモデルも発売する予定。160GB HDDに録画が可能なほか、ほかのSTBとLAN接続が行え、このモデルをビデオサーバ的に利用することもできるという。


Scientific Atlanta社のHDDレコーダー内蔵STB(参考出品)
シンクレイヤ(株)は、「SSTB-3000」というモデルを7月下旬から出荷開始する。現在10数社から引き合いがあるという。トラモジにのみ対応し、OFDMやケーブルモデムは内蔵しない。


シンクレイヤ「SSTB-3000」
(Phile-web編集部)

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