公開日 2026/08/07 10:09

スーパーハイエンドから台湾ブランドまで。オーディオの楽しみが揃う「台湾ハイエンドショウ」レポート

ヘッドホンやホームシアター展示、パーツ類も充実
編集部:筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

8月6日から9日まで、4日間開催されている台湾のハイエンド・オーディオショウ「TAA インターナショナル オーディオショウ」(以下TAA)。今回、非常に駆け足ながら現地に初取材に行ってきたので、その模様を紹介したい。

グランドハイアットで開催されている「TAA インターナショナル オーディオショウ」を初取材!

例年8月に、香港と台湾で大型のオーディオショウが開催されるが、多くの場合近い日程で開催されている。

今年は台湾ショウが8月6日から4日間、香港ショウが8月7日から3日間という日程となったため、慌ただしいことを承知の上で、8月6日に台湾ショウへ、そして7日からは香港ショウへ行くプランを立てた。ちなみに、ヨーロッパブランドのグローバルセールス担当者も、台湾と香港を“ハシゴ”して訪問することも多いそうだ。

会場は台北市の高級ホテル・グランドハイアット。台湾のランドマークでもある超高層ビル「台北101」もそびえ立つ、アパレルなど高級ブティックも立ち並ぶ繁華街のど真ん中である。

TAAは、ホテルの1F、3F、9F、10F、11Fの5フロアを活用しており、部屋の数は150を超える。1Fと3Fはカンファレンスルームを活用した大部屋(20部屋程度)、9から11Fは客室を利用した小部屋となっている。

ちなみにTAAは4日間とも一般開放で (ビジネスデイはない)、入場料は300台湾ドル(日本円で約1500円程度)である。

ホテルの大広間を活用したオープニングセレモニーには、主催団体である台湾オーディオアソシエーションの理事長が挨拶するほか、マリンバの生演奏も披露された。顔見知りの世界のメディア関係者、そして台湾のテレビ局の取材も入っており、非常に活気を呈しているのが印象的であった。

マリンバの生演奏が披露されたオープニングセレモニー

ショウの滞在時間が4時間しか取れなかったため、非常に駆け足での紹介となるが、ほぼ全てのブースに立ち寄ることができたので、ざっくりと概要をお伝えしよう。

ブースの7割程度はいわゆるステレオ再生のブースで、YGアコースティクスやマジコといったスーパーハイエンドブランドを擁する代理店あるいはディーラーによるブースから、台湾の現地ブランドと思しき初めて名前を聴くブランドまで、さまざまに趣向を凝らしたブースが展開されている。

現地ディーラーと代理店が共同出展したというブース。マジコやemm Labs、DSオーディオなどを取り扱う 

台湾ディーラー柏奇専業音響名店のブース。ZELLATONやテクダス、Reedなどハイエンドシステムが並ぶ

エステロン&ブルメスター

YGアコースティックス&AVM。台湾ショウではYGアコースティクスをリファレンスとして使うブースも多く見られた

1割程度はヘッドホン再生に特化したブースで、finalやゼンハイザーといったお馴染みのブランドが展開。

そして1割程度はプロジェクター+スクリーン、テレビを中心としたホームシアタールーム。残り1割程度がCDやレコードのソフト販売ブース、そしてパーツメーカー(コネクタやガラス振動板GAITも見かけた)となっている。

finalのヘッドホンを熱心に聴き入る来場者も。ヘッドホンアンプにはdCS等を活用

ゼンハイザーのヘッドホンも展示

ソニーのテレビ「BRAVIA 9 II」をメインに展示するブース

AWOL/Valerionのプロジェクターブースも活況 

ガラス振動板を展開するGAITも台湾の企業 

再生されている音楽ジャンルについては、日本のポップスが非常に多い。具体的には宇多田ヒカル、あいみょん、福山雅治、玉置浩二、布施明などなど。また坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」も複数のブースで流れていた。

マイケル・ジャクソンやレディ・ガガなどの洋楽や、台湾のポップス(と思われる楽曲)も多く、クラシックは一部、ジャズはほとんど聴かれなかった。このあたりも日本のショウとはかなり様相が異なっている。

日本メーカーの出展も多いが、主にウィーン・ハイエンドや香港ショウにも出展している、“海外ショウ常連”メンバーである。アキュフェーズ、ラックスマン、エソテリック、TAD、DSオーディオ、ソウルノート、オーディオテクニカなどなどだ。

オーディオテクニカのブースでは、「鳴神」のヘッドホンアンプと、フラグシップカートリッジ「AT-MCD1」が両方活用されていたのもなかなか興味深い展示である。

アキュフェーズ&ファインオーディオブース

オーディオテクニカブース

TADブース

100周年記念モデルをプッシュするラックスマン

ティアック&タンノイブース

少々珍しいところではフルテックが出展。フルテックは台湾にも工場を持つなど台湾との縁も深い。TAAでは、30年以上の付き合いがあるという老舗代理店「仲敏」がブースを運営していた。

特に電源ケーブルの展示が多かったが、コネクターやアクセサリー類も展示。担当の林さんによると、「フラグシップのProject V1シリーズも注目が高いです!」と教えてくれた。

台湾と縁の深いフルテック。電源関連やパーツ類を出展

台湾の現地ブランドといえば、ルーカンオーディオの存在を忘れてはならない。サエクや光城精工などの代理店も担当するなど、日本との関わりも深い。

同社はウィーンショウで披露された光城の“仮想アース入り”スピーカー「Spoey 200 GD」を展示し、柔らかなサウンドで来場者を迎えていた。

ルーカンオーディオの「Spoey 200 GD」

日本メーカー関係者にもほとんど遭遇せず、基本的には現地代理店あるいはディーラーのスタッフが中心となってデモを行う、台湾のコンシューマー向けのショウであるようだ(それは、ウィーン・ハイエンドや香港ショウ、またCESもそうだが、グローバルなビジネスミーティングの場であることとは対照的である。ちなみに日本の東京インターナショナルオーディオショウも基本的には日本の顧客が対象である)

もうひとつ興味深かったのが、ホテルの外に8台のカーオーディオブースが設けられていたこと。こちらもざっと眺めるのみで試聴することは叶わなかったが、日本とはまた異なるカーオーディオの文化が発展していることを感じさせてくれた。

アルパインやフォーカルなどは日本でも見かける名前もあるが、見知らぬブランド名も多い。オーディオクエストやノードストがカーオーディオ用のケーブルを展開していたことも初めて知った。

IASCA台湾という台湾のカーオーディオ団体と共同で出展

個別のブース紹介については、ファイルウェブオーディオのX (@pw_audio)でホットな現地レポートをお届けしているのでそちらもぜひ参照して欲しいが、なにより台湾の人々の「オーディオの可能性を貪欲に追求する」パッションが存分に伝わってきたイベントであった。

台湾と日本の文化交流は深く、街中のいたるところにセブンイレブンやファミリーマートがあり、公共交通機関の日本語表記、レストランでは日本語を話せるスタッフも少なくない。

もし一度「(観光も兼ねて)海外のオーディオショウに行ってみたい!」と考えるなら、いの一番に推薦したいのが、台湾のオーディオショウだと言えるだろう。日本のオーディオショウとの共通点、そして相違点に気づくことは、間違いなくオーディオ趣味を深める、新たな気づきをもたらしてくれるはずだ。

マークレビンソンとBowers&Wilkinsの組み合わせ(D5は台湾には登場せず)

ウィーンのハイエンドショウで体験し、その素晴らしい音をそのまま持ってきたいと語ってくれたHub Audio

マーテンのDEXTERシリーズはウィーンに続いて登場

トライアングルも大きく展示

DYNAUDIOのアクティブスピーカーとInnuosのネットワークプレーヤーという組み合わせも

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「北海道 meijiカップ」8/7から3日間の放送・配信予定
2 「ビックカメラ浦和西口店」8/29オープン 最大20%ポイントなどのキャンペーンも
3 Acoustuneの金属チャンバー完全ワイヤレスイヤホン「HSX One」は外観も音もクリアで爽快!
4 “引き算の美学”、エソテリックの真髄。A級パワーアンプ「S-05XE」、魅惑の音質を聴く
5 VGPでコスパ大賞&金賞を獲得! プロが認めたイヤーカフ型イヤホンBaseus「Bowie MC2」「MC2 Air」
6 アイオーデータ、「BDレコ」「DVDレコ」対応機種を拡大。各社ブルーレイレコーダーからのダビングが可能に
7 フェーズメーション、MCカートリッジ「PP-2200」9/10発売。磁気回路見直しやチタンボディ新採用で音質強化
8 ビートソニック、6mmアルミ筐体の車載サブウーファー「TOON Solid Box」。トヨタ車専用取付キットも
9 WEISS、内部の改良で音質を高めたコンパクトDAコンバーター「DAC205-MK2」
10 フジフイルム、レンズ交換式4Kプロジェクター「ZUH12000」を発売。最大輝度12000ルーメンを実現
8/7 11:29 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix