【大阪セッション】B&Wブース大盛況/ルーミン「X2」関西初上陸/ティアック、エソテリックも出展
11月29日(土)と30日(日)の2日間、「第34回オーディオセッション in OSAKA」(以下大阪セッション)が開催された。南会場となるハートンホテル心斎橋・別館のブースを引き続き紹介しよう。
ディーアンドエムホールディングスは、デノン、マランツ、Bowers&Wilkins(B&W)、ダリ、そしてオーディオクエストと同社の主力製品を存分にアピール。今回は新旧比較をテーマとしたプログラムを用意、SACDプレーヤーの音質進化やダリのラインナップ強化といったオーディオファンの気になるポイントを徹底解説した。
取材時には、マランツのフラグシップネットワークプレーヤー「Link 10n」をメインでフィーチャーしていた。HEOSによる多彩なネットワーク機能はもちろん、チップの高性能化や基板の多層化によって実現した高度なプリアンプ機能についても詳しく解説。ミスタービッグの大ヒットナンバー「To be with you」では、30年前の録音とは思えない瑞々しさを聴かせてくれた。
オーディオクエストの時間では、アジアのセールス担当のスコットさんが来日。「ドラえもん」が大好きというスコットさんはなんと、「HiFiシステムのサウンドチェックに最適です!」と「夢をかなえてドラえもん」を紹介し、会場の笑いを誘った。
デモンストレーションでは、先日発表されたばかりの“英雄シリーズ”「Lone Ranger」スピーカーケーブルを初お披露目。汎用的なケーブルと比較すると、確かに「ドラえもん」からも、ステージングの見通しの良さや声の輪郭感の彫り込みが感じられる。アニソンでもLone Rangerの魅力がしっかり引き出せることを改めて確認できた。
ティアックのブースでは、A4サイズのReference 500シリーズを中心に紹介。先日発表されたネットワークトランスポート「NT-507T」や、意外や根強い人気のCDトランスポート「PD-507T」を用いたデモンストレーションを行った。
メインスピーカーには、クリプシュ「Heresy IV」を組み合わせ。チェロの凄みや女性ヴォーカルの柔らかさは、どこか懐かしい気持ちに誘ってくれる。同じ部屋ではタンノイの「SGM10」も紹介しており、来場者からは「クリプシュとタンノイのホーンの音の違いは?」といった質問も寄せられていた。
エソテリックのブースでは、フルGrandiosoシステムを持ち込み、アナログ、CD、ネットワーク再生と幅広い音楽ソースを再生した。クリプシュとアヴァンギャルドという2種類のホーンスピーカーを鳴らし分け、クリプシュの大型モデル「La Scala AL5」との組み合わせデモはエソテリックとしても初の試みとのこと。
完実電気のブースでは、ルーミンのフラグシップ・ネットワークプレーヤー「X2」を関西初披露。初のディスクリートDAC搭載モデル、さらに、昨今は多くの製品で後継機が値上げされる傾向のなかで、なんと「X1」から据え置きのプライスというのもうれしいポイント。ELACのスピーカー「ELAC CONCENTRO S 503.2」、デビアレの薄型アンプ「ASTRA」と組み合わせたシンプル&ハイエンドなシステムを提案した。
台湾のスピーカーブランド、ルーカン・オーディオは大阪セッション初登場。6月のOTOTENに続いての大型イベント出展で、日本市場開拓に大きな意欲を燃やす。メインスピーカー「Spoey 200」をアキュフェーズのアンプと組み合わせ、豊かな音色感と深い余韻に、「会場で一番いい音かも!」という来場者の興奮の声も聞こえてきた。
デンソーテン&JVCケンウッドは毎年恒例のホームシアターシステムを構築。今年は「TD510MK2」を中心とした5.2.4chシステムで、『トップガン・マーヴェリック』や『グランツーリスモ』など、画も音も両方楽しめる映画を紹介した。






























