国内初のRGB Mini LED液晶レグザ「116ZX1R」は高純度の鮮やかさ!直接発光型の真価を体感
4Kテレビにおいて、液晶モデルから有機ELモデルまで、最新デバイスを積極的かついち早く市場に投入してきたTVS REGZA。振り返れば、独自の高性能半導体採用により、孤高の超解像アップスケーリング性能とローカルディミングの多分割化で、液晶テレビの画質を次のステージに引き上げたモンスターマシン「CELL REGZA」は、多くのAVファンの記憶に刻まれていることだろう。
当時100万円という破格ながら、その飽くなき高画質の追求に度肝を抜かれたものだ。その後も、今や常識といえる直下型LEDの積極的な採用に続き、Mini LEDバックライトや量子ドット技術をいち早く製品に落とし込み、高画質4K液晶テレビを牽引してきたと言っても過言ではない。
そして2025年、また新たな一手を繰り出した。「RGB Mini LEDバックライト」を国内初採用した116V型・4K液晶テレビ「116ZX1R」の誕生である。
最大サイズの4K液晶レグザであり、オーディオビジュアルファンの再注目技術を取り込んだフラグシップモデルだ。本稿では、超弩級のRGB Mini LED液晶レグザ「116ZX1R」の画質を徹底的にレビューするべく、開発陣への取材と合わせて、クオリティチェックをお届けする。
「直接発光型RGB LED」の採用で、圧倒的に純度が高い色彩再現を実現
「116ZX1R」の最大のトピックである、新開発「RGB Mini LED液晶パネル」について解説していこう。液晶テレビは、液晶パネルで作り出したカラー映像を、背面に設置したバックライトで照らし出す仕組みだが、現在主流のLEDバックライトは、青色発光するLEDを用い、黄色の蛍光体や量子ドット技術を組み合わせ、それを液晶パネルのカラーフィルターを透過させることでR(赤)/G(緑)/B(青)に変換し、加法混色でフルカラー表現を行っている。
しかし従来技術において、例えば白色光源からRを取り出す場合、GとBの成分を吸収してロスが発生している。もちろんGとBでも同様のことが起こる。さらに色域を広くしようとすると、フィルターを透過させる光の帯域をさらに絞るため、吸収する光の成分が多くなり、効率が低下してしまっていた。
今回採用された「直接発光型RGB LED」では、光源がR/G/Bのそれぞれの色に独立で発光できるLEDバックライトとなっていることが特徴だ。非常に効率が良く、R/G/Bの各色がピュアに発光できるため、フィルター透過時のロスも低減できる。実際の映像表現では、HDR時代に相応しい高輝度と超広色域を両立が可能なため、圧倒的な色鮮やかさと輝きを実現するという。
「直接発光型RGB LED」を採用した「116ZX1R」と、Mini LEDバックライト+量子ドット技術を搭載した「75Z970N」の色再現範囲を比較すると、従来比110%の広色域化を成し得ているほどだ。
「レグザエンジンZRα」の緻密な制御で「RGB Mini LEDバックライト」の真価を引き出す
RGBチップの特性によって光の広がり方に差異があるため、光のムラが発生してしまうのだが、「116ZX1R」では「LED配光テクノロジー」というRGB LEDの順番を変えたり、反転させたりなど、さまざまな方向に配置する発光技術を導入することで、光を均一に分散させ、色ムラを抑制させた均一な色再現を可能にしていることも特長である。
「RGB Mini LEDバックライト」という最新デバイスを使用するだけでは、真の高画質を実現することはできない。やはりハイスペックなデバイスをコントロールし、画質の完成度を高めるには従来よりも高度な制御が必要になる。その役割を担うのが、最新世代のAI搭載エンジン「レグザエンジンZRα」である。
「レグザエンジンZRα」のAI技術を用いて緻密に映像分析し、自発光と反射光を検知してコントロールする「RGB AIシーン高画質PRO」によって、高輝度でありながらナチュラルな映像美を追求。加えて、総計108bitもの圧倒的な諧調表現により、ダイナミックかつ緻密な映像性能を獲得しているのだ。
「RGB Mini LEDバックライト」に合わせて、ローカルディミング技術も高められており、バックライトのエリアごとにRGB LEDを独立駆動させ、映し出す絵柄に必要な色を確実に発光させる「RGB独立エリア駆動PRO」も搭載。あわせて「RGB エリア輝度ブースト」によって、エリアごとにRGB LEDの点灯時間と電流を的確に制御することで、引き締まった暗部も再現でき、高コントラストも突き詰めている。
また、大画面化が進む昨今において、不要な色の発光を低減できることで高い消費電力制御を可能にすることも、「RGB Mini LEDバックライト」による大きなメリットのようだ。さらに「低反射ARコート」も合わせることで、視野角の面のフォローも申し分ない。
もちろん「レグザエンジンZRα」を搭載しているため、「ネット動画ビューティPRO」や「地デジAIビューティPRO」、「AI ナチュラル フォーカス テクノロジーPRO」などといった、これまで培ってきた多数の高画質技術も使用できる。
サイレージのカラフルな発行体を色抜けせずに力強く輝かせる
では「116ZX1R」の画質をチェックしていこう。まず、開発陣がお薦めする『8K空撮夜景SKY WALK』(4K UHD BD)のワンシーンを確認。黒を背景に光が点在する画柄は、長らく液晶テレビが苦手としてきたことから、開発者の意気込みと潮目の変化を感じる。
日没後の新宿付近は、サイネージやデパートのロゴが目に留まる。近年は屋外に設置された光源のLED化により、高輝度化しつつ発色も濃厚だが、本機では鮮烈に表現。本作品はピーク輝度が4,000nits級で収録されており、色抜けした飽和状態、色を残すための輝度低下することが多いが、本機は充分なピーク輝度性能を持ち、またRGB LEDによる広色域、原色の色鮮やかさによってよりリアルに近づく。
夜景では、背景の黒を充分に沈めつつ、ビルの航空障害灯や車のブレーキランプの赤が映え、サイネージのカラフルな発光体が色抜けなく力強く輝き、ダイナミックなコントラストが心に沁みる力となる。
圧巻は東京タワーメインデッキから塔頂方向のライトアップ。スポットライトの直撃を受けるかのような強さは、テレビに映し出された映像であることを忘れてしまうほどだ。
