ソニー「WF-1000XM6」レビュー! 評論家も高評価「『究極の進化』の領域に到達している」
「WF-1000XM6」は2026年におけるソニーの完全ワイヤレスイヤホンの新しいフラグシップモデルだ。前機種 “M5(マークファイブ)” の発売から約2年半を経て誕生した “M6(マークシックス)” の実力に迫る。
評論家も実感。WF-1000XM6は「大きな飛躍を遂げている」
筆者が注目した進化のポイントは大きく3つある。
まず「音質」がまた大きな飛躍を遂げていた。音質という言葉を使うと仰々しく聞こえるかもしれない。言い換えるならば、WF-1000XM6で聴くサウンドがさらに爽快さを増している。
音色が濃厚、余韻は爽やか。音楽の肉付きがとてもよい。ボーカルや楽器の生演奏に対面して聴いているような「自然さ」が増している。WF-1000XM5以前の “1000Xシリーズ” を愛用しているユーザーも、本機のサウンドを聴けば心動かされると思う。
2つめに、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果が一段と向上した。1000Xシリーズが受け継いできた、音楽再生を阻害しない自然な消音効果も健在だ。そして3つめが、デザインと装着感がWF-1000XM5から大きく “変わった” ことだ。
ANCの効果とイヤホンの装着スタイルの関係性は、WF-1000XM6の出来映えを評価するうえで欠かせない重要なポイントであり、両者は結び付けて考える必要がある。この点については、また後ほど詳しく説明する。
WF-1000XM6の音質設計の中核にあるのは、「アーティストの意図をありのままに再現する」という明確なコンセプトだ。ソニーはこの理想を実現するため、ワイヤレスヘッドホンの「WH-1000XM6」に引き続き、音楽制作の第一線で活躍する海外の著名マスタリングエンジニア4名と、サウンドチューニングの共創を図った。
マスタリングエンジニアは、楽曲制作の最終段階で音の質感やバランスを決定するプロフェッショナルだ。彼らはスタジオのリファレンススピーカーを基準に、試作段階のWF-1000XM6を何度も聴き込みながら、ソニーの開発チームと膝を詰めながら音質調整を重ねてきた。
その結果、歴代1000Xシリーズのイヤホンの中で最も「自然なサウンド」に到達した。余計な誇張感がなく、それでいて情報量の豊かなサウンドには、日常的に音楽制作に携わるマスタリングエンジニアの価値観が色濃く反映されている。
| 音質チューニングで共創したサウンドエンジニア | ||
| エンジニア名 (所属スタジオ) |
受賞歴 | 歴代担当作品(一部) |
| ランディ・メリル (Sterling Sound) |
グラミー賞 '24年最優秀アルバム賞受賞(クラシック以外)等 | テイラー・スウィフト 『Getaway Car』 アリアナ・グランデ『7 rings』 米津玄師『IRIS OUT』 |
| クリス・ゲーリンジャー (Sterling Sound) |
グラミー賞 '25年最優秀アルバム技術賞ノミネート(クラシック以外)等 | レディ・ガガ『Born This Way』 エド・シーラン『BLOW』 Mrs.GREEN APPLE『ベストアルバム「10」』 |
| マイケル・ロマノフスキ (Coast Mastering) |
グラミー賞 '24年最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞受賞 等 | アリシア・キーズ 『If I Ain't Got You』 『スター・ウォーズ エピソード IV , V , VI』Dolby Atmos版サウンドトラック 『DUNE』Dolby Atmos版サウンドトラック |
| マイク・ピアセンティーニ (Battery Studios) |
グラミー賞 '24年最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞ノミネート 等 | ボブ・デュラン『Blowin' in the Wind』 ザ・チェインスモーカーズ『Something Just Like This』 エルヴィス・プレスリー『Can't Help Falling In Love』 |
WF-1000XM6のハードウェア面での改良ポイントは?
ハードウェア・コンポーネントの改良も見逃せない。新開発の高音質ノイズキャンセリングプロセッサーには、最新世代の「QN3e」を搭載した。DA変換の精度を高めながらSN比の改善を図り、音質の土台そのものを底上げしている。
