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PR抜群の鮮度感と迫力で音楽を爽快に楽しめる

コンパクトと高音質の両方を追求したAIRPULSEの入門アクティブスピーカー「A60」の真価に迫る

公開日 2026/03/02 06:30 生形三郎
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AIRPULSE「A60」 オープン価格(実勢想定税込価格88,000円前後)

お気に入りのアーティストが目の前に舞い降りる。まるですぐそこで演奏されているかのような鮮度抜群の音楽を、かぶりつきの爽快サウンドで楽しませてくれるのが、AIRPULSE「A60」というスピーカーである。

AIRPULEは、アビーロードスタジオにも導入されたプロ用ニアフィールド・モニターススピーカー設計を手掛ける、伝説のエンジニア、フィル・ジョーンズ氏によるアクティブスピーカー・ブランド。小型サイズと手頃な価格で、本格的かつエネルギッシュなサウンドを楽しませることが最大の特徴だ。

今回紹介する「A60」は、その最新モデルかつ、最もコンパクトなスピーカーとなる。製品特徴から、音質まで徹底レビューをお届けする。

初採用の平面型振動板・トゥイーターで歪みの少ない再生を実現

最大の特徴は、同社初となる平面型振動板ユニットをトゥイーターに採用すること。通常は振動板の後ろ側に置かれる、電気信号を物理的な振幅に変換するボイスコイルが、振動板自体にプリントされているため、高速なレスポンスで音波の生成が可能となる。

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AIRPULSEブランドとして初めて平面ダイアフラム・ネオジウムトゥイーターを搭載する。位相歪みの少なさと高感度が特徴で、上位スピーカーのようなエネルギッシュなサウンドを実現

なおかつ、平面のため、ドーム型振動板のような位相歪みや共鳴が回避できるため、歪みの少ない再生を実現できることが特徴だ。

低域を担当するウーファーユニットも、平面型のスピーディーなレスポンスに追従すべく、高剛性なアルミ合金振動板やアルミ鋳造フレームと、強力な振幅を実現する直径30mmの大口径ボイスコイルによる、ロングストローク設計のユニットが組み合わされている。

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90mm ウーファーには、アルミニウム合金コーン振動版と大型フェライト・マグネットを採用。アルミ・ダイキャスト・シャーシにマウントすることで不要共振を抑えた高速レスポンスを叶える

フルデジタルアンプによって高効率で力強い駆動を成し得る

また、本機のもうひとつの特色が、フルデジタルアンプの搭載であろう。高効率で力強い駆動が特徴のクラスDアンプに、直接デジタル信号を入力してデジタル領域で増幅することによって、ここでもやはり低歪みな増幅が追求されている。

加えて、アクティブ型の特権とも言える、デジタル領域でのクロスオーバー・ネットワークや各種補正処理の実現も、平面振動板やフルデジタルアンプの利点を最大限に発揮させる仕様と言える。これらの組み合わせが 、A60ならではのエネルギッシュで鮮度抜群のサウンドを実現するのである。

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風切り音を低減する楕円形のバスレスポートを導入する
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背面部には、ボリューム/入力切替、BASS、TREBLEのコントロールノブを設置している

使い勝手の考慮も十分で、入力系統は必要十分な各種デジタル入力とアンバランス入力が揃っているほか、サブウーファー出力や、高音質なaptX HDコーデックにも対応したBluetooth入力も備える。また、高域と低域レベルの調整ツマミが装備されていることも、アクティブスピーカーならではの利便性と言える。

背面端子部は、USB Type-C/光デジタル音声入力/アナログ音声入力(RCA)/ステレオミニ/サブウーファー出力を1基ずつ装備する
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付属リモコン
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左右のスピーカーを繋ぐケーブルを同梱

アタックが素早く明瞭で音の視認性が良く、実体感のある音像を描く

その魅力を最大限に発揮させるべく、USB入力を使用してMacbook AirからQobuzアプリを使ってロスレスハイレゾ音源を再生してみた。

A60とPCをUSB接続して、ハイレゾ音源の再生音質をチェックする

ボーカルソースを聴くと、本当に手の届くかのような距離でアーティストが歌い出す様に魅了される。まるで、全ての音がスピーカーのすぐそばに居並ぶかのような音の出方で、聴き手に迫ってくるのである。

歌い手の発音や呼吸はもちろんのこと、ギターのピッキングや、ドラムスのスネアからシンバル、バスドラムまで、全ての音が高速かつ、ピタリと揃うかのような明快な切れ味でこちらに迫ってくるのだ。

とりわけ、写実的な歌声の再現が印象的で、実体感のある大きな音像で目の前に現れる描写が魅力的だ。とにかく音のアタックが素早く明瞭で、ひとつひとつの音が視認性よく、目の前に居並ぶ様が爽快なのである。これこそが、まさに平面振動板トゥイーターやフルデジタルアンプの恩恵なのだろう。

入力をUSB Type-Cに切り替えると、フロント部にディスプレイ「USB」と表示される

ロックミュージックや、勢い豊かなジャズのピアノトリオなどでは、 力強く、ラウドに動くベースの逞しい存在感が魅惑的だ。ピアノの左手和音が勢いよく鷲掴まれる様や、バスドラムの強烈なヒットが、高速なアタックで立ち上がる姿が快い。そしてその低音は程よい余韻を残し、それが小型スピーカーながらも十分と感じるボトムの量感に繋がっている。

オーケストラソースでも、キビキビとした闊達なレスポンスが健在で、速やかに立ち上がる生楽器の音と、それが休符で止まった時の静けさとのコントラストが鮮明に描き出される。ソロピアノ楽曲でも、まるでピアノを眼前にしているかのような、ハンマーが弦を打つ様を間近で見るかのような、まさにかぶりつきといった言葉がぴったりの表現を楽しめた。

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