劇場の没入体験を再現する100型サウンドスクリーン! オーディオ兼用の8畳で7.2.4chの理想配置を追求

K邸オーナーの出発点は、オーディオ機器を一目見て、そして一聴した際に「かっこいいな、欲しいな」と感じたところから。
スピーカーやアンプ、プレーヤーをひとつずつコツコツ集めて、まずは音を鳴らす。組み合わせて聴いてみては、またコツコツ機器を入れ替えて、別の組み合わせも試してみる。何十年もの間、大好きな70年代から90年代頃の洋楽など、もう生では聴けない音楽を自分好みのいい音で楽しむため、音の実験と検証も大いに楽しんできた。
シアターとオーディオどちらの機能も有するK邸の専用室は、そんなKさんの長年の思いと、これからの期待に満ちている。
画音の一致と音響の作り込みで劇場級の視聴体験に
インストールを手がけたのはアバック梅田の鈴川龍一氏と板野敏明氏。シアターとオーディオ、それぞれのシステムを共存させつつ、特にシアターでは、大画面と立体音響による映像視聴の没入感、さらにマルチチャンネルで鳴らす音楽の臨場感も追求した。
映像は100型のサウンドスクリーン。7.2.4chシステムに、全て埋め込みスピーカーを採用することで、省スペースで、映像と音源の一致を高次元に実現している。
センタースピーカーはスクリーンの中央に合わせて設置し、画面の中心からセリフが聴こえる劇場仕様。さらにセンター/フロント/サラウンド/サラウンドバックの7chは、設計段階から視聴位置と高さを算出し、劇場の雰囲気に近づけるようほんの少しスクリーンを見上げる位置関係にしている。
もちろんDolby Atmosをはじめとする立体音響フォーマットの再生にも対応。サブウーファー以外のスピーカーは、ブランドを統一することで、音のつながりの良さを確保している。映画は迫力重視というKさんの音の好みと、埋め込み型/小型モデルの豊富なラインナップから、アバックがMonitor Audioを提案。店舗で同ブランド製品の試聴を経て選定された。
部屋の幅と高さ、造作のソフトラックや機器類の設置、扉の位置などとの兼ね合いもクリアしながら、なるべく理想配置に近づくよう角度計算を行なっており、クオリティを高める工夫は細部にまで及ぶ。抜群の定位感と没入感は、こうした緻密な設計によって得られたといえるだろう。
プロジェクターは、ビクターの8K対応モデル「DLA-V800R」を導入。サウンドスクリーンということで画質面に不安があったというKさんも、緻密な大画面描写と黒の再現性に「きれいすぎてびっくりします」と納得の様子。
AVアンプやプレーヤーなどは、Kさんが長年をかけて集めたという手持ちの機器を活かした構成となっている。
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