• ブランド
    特設サイト
公開日 2024/02/16 20:01

<大阪オートメッセ>morelのスピーカーでイマーシブなカーオーディオ体験を提案

福井県敦賀市のマリノサウンドは今回初出展
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
カスタムカーの楽しさを伝える「大阪オートメッセ2024」が2月10日(土)から12日(月)までの3日間、大阪・南港のインテックス大阪にて開催された。福井県のカーオーディオショップ・マリノサウンドは今回初参戦し、イスラエル・morel(モレル)のスピーカーを主軸に、レクサスとベンツの2台のカーディオ車両を出展した。

マリノサウンドがサウンドチューンを行ったレクサス「LBX Cool」

マリノサウンド代表の岩崎潤一さんによると、「華やかな大阪オートメッセに自分の車を展示するのは長年の夢だった」とのことで、いずれも気合の入ったチューニングに仕上がっている。

レクサス「LBX Cool」は、レクサス最小サイズながら高級感のあるSUVとして注目度の高い車。カーオーディオシステムは、morelの3ウェイシステムに、ARC AUDIOのDSPアンプを組み合わせるという比較的シンプルなシステムで構築。声のニュアンス感などに影響のあるトゥイーターのみ「Supremo Piccolo II」という上位グレードのユニットを使用し、価格を抑えながらも高音質なサウンドを追求したという。

トゥイーターは「Supreme Piccolo II」、ミッドレンジは「CDM700」を組み合わせ

車そのものが“自分専用の劇場”になったかのような、包み込まれるようなサウンドが非常に印象的で、イマーシブなオーディオ世界を探求しているようにも感じられた。特に鬼束ちひろの「月光」ライブバージョンは、オーケストラの広がりが全身を包みながら、スッと立ち上がるボーカルの存在感に息を呑む。まさにコンサートに臨席しているかのようなリアリティ。エド・シーランの「Bad Habits」も声が上へ上へと伸び上がり、彼のボーカル世界に丸ごと入り込んだようで鳥肌が立つ。

送り出しにはAstell&KernのDAP「A&ultima SP1000」を使用

この車に搭載しているARC AUDIO「BLACKBIRD」は、12chのDSPを内蔵する一体型パワーアンプとなるが、輸入元であるジャンライン&パートナーズの柴野さんによると、「アップミキサーに対応しており、高度な演算能力でイマーシブな音場生成にも活用できます」とのこと。試聴位置がピンポイントで定まっているからこそ実現できるカーオーディオの新しい可能性を感じさせてくれた。

トランク内にサブウーファーとARC AUDIOのアンプを搭載。奥が低域専用のアンプNIGHTHAWK、手前がDSP内蔵アンプBLACKBIRD

もう一台のベンツ「GLB」は、よりグレードの高いカーオーディオを目指して作成されたもので、aune audioのプレーヤー「GTS-1」とクロックジェネレーター「GTC-1」、DSPアンプにはRESOLUTの「X8-DSP」(近日発売予定)を組み合わせている。いずれも薄型コンポーネントで運転席と助手席の下に設置されており、スペースファクターにも大きく配慮した設計がなされている。

システムのグレードもアップしたベンツ「GLB」

包み込まれるようなレクサスの完成度の高さも魅力だが、こちらは特に解像感や楽器の質感表現が見事で、アンプの駆動力の高さも感じさせる。デュア・リパの「Don't Stop Now」は低域の締まり感や聴き手に向けて飛び出してくるエネルギー感もリッチ。アンネ・ゾフィー=ムターの「Across the Stars」では、弦楽器の滑らかでしなやかな質感や、流れるようなディテール表現も素晴らしい。

ドアウーファーは38周年記念モデルの「MW6」

この中低域の旨味こそ、morelの最大の魅力でもある。スピーカーはすべてmorelを使用しており、トゥイーターこそレクサスと同じ「Supremo Piccolo II」だが、ミッドレンジに「ELATE CARBON MM3」、ドアウーファーに38周年記念の「MW6」を組み合わせており、ひとつグレードの高いユニットに変えることでどう世界が広がるのかもよく理解できる。

岩崎さんによると、「純正位置にあるセンタースピーカーもmorelに変更しています。逆相の信号をほんの少しだけ加えることで、声のツヤ感に違いが出てくるんです」とチューニングのこだわりを教えてくれた。高機能のDSPをどう活用するかにも、専門ショップならではの使いこなしが見える。

ベンツ「GLB」のシステム図

aune audioは元々ポータブルオーディオ機器で知られたブランドだが、昨年新たに車載用オーディオに新規参入。車載については現在イース・コーポレーションが国内取り扱いをおこなっている。今回は1TBのストレージを持つスティックタイプのSSDをプレーヤーに直接差し込み、フロントに設置されたリモートコントローラーで再生操作を行うように構築されている。

運転席下にauneのプレーヤーとクロックを配置。コンパクトサイズのため座席や荷物スペースを潰さずに設置できる

ここ数年のカーオーディオでは、Astell&Kernやソニー、FIIO等のDAPを送り出しとして活用する事例が多く見られたが、カーオーディオに特化したオーディオプレーヤーの登場で、さらにカーオーディオ市場が活気づくことも期待したい。

3月発売予定のmorelの新製品スピーカーも先行で展示される

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Apple Musicが「史上最高のアルバム100枚」を発表。10日間にわたり10作品ずつ公開
2 レコード再生で使う「フォノイコライザー」の役割とは? 選び方のポイントは?
3 女子プロゴルフ「ブリヂストンレディスオープン」5/16から4日間の放送・配信予定
4 ソニー、4KからフルHD+ディスプレイに回帰したフラグシップスマホ「Xperia 1 VI」
5 <HIGH END>ダリ「RUBIKOREシリーズ」を発表。フラグシップのキーテクノロジーを継承
6 【moraアニソンTOP10】アクセル全開すぎる『ガールズバンドクライ』に“爪痕”つけられた人、続出中!
7 ソニー、“バッテリー2日持ち”のミドルクラススマホ「Xperia 10 VI」
8 高まった装着感とリーズナブルな価格。Shokz「OpenFit Air」は“ながら聴き”イヤホン最良の選択肢
9 <HIGH END>JVCから新D-ILAデバイス搭載、輝度も向上した旗艦8K対応プロジェクター。国内も5月下旬発表へ
10 <HIGH END>LUMIN、プリ搭載「P1 mini」/Silent Angel、Roon、TAIKOなどネットワークオーディオ注目モデル
5/16 11:22 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX