グラウンドゼロの発声の切れ味も魅力

<大阪オートメッセ>アキュトンのポテンシャルに期待。イース・コーポレーションはレクサスのデモカーを展示

公開日 2024/02/21 11:02 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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カスタムカーの楽しさを伝える「大阪オートメッセ2024」が2月10日(土)から12日(月)までの3日間、大阪・南港のインテックス大阪にて開催された。ドイツ・グラウンドゼロなど、世界各国のカーオーディオ製品の輸入を担当するイース・コーポレーションも出展し、音質にこだわったカーオーディオシステムを提案した。

カーオーディオクラブがチューニングを担当したBMW

大阪・高槻市のカーオーディオショップ「カーオーディオクラブ」がチューニングを担当したBMWの「2シリーズグランクーペ」。この車は、イース・コーポレーションが新たに輸入を開始したACCUTON(アキュトン)のユニットを使用していることが大きな特徴。アキュトンといえばハイエンドのホームオーディオスピーカーとしてもよく知られたユニットだが、満を持してカーオーディオ市場にも参入したのだという。

ピラーに装着されたアキュトンのトゥイーターとミッドレンジ

取材時にはまだ日本に1セットしかなかったというユニットを贅沢に使用。3cmトゥイーターは「C30AM-04-710FG」、8.9cmミッドレンジは「C100-AM-04-730FG」、それにドアに17.8cmベースミッド「C165AM-04-770FG」、ユニットだけでおよそ250万円、総額650万円オーバーというスーパーハイエンドシステムである。

だが、その価格を裏切らない素性の良さも感じられ、優等生的な洗練さに加えて華やかで品格のあるサウンドを届けてくれる。アンドレア・バッティストーニ指揮の「《キャンディード》序曲」では、非常に清潔な音場感を聴かせてくれる一方で、ベートーヴェンの「第九」から押し出されるエネルギー感も丁寧に受け止め、音楽としてしなやかに送り出してくれる印象。

オールアキュトンユニットという贅沢なユニット構成

今井美樹の「卒業写真」では、憧れの人と離れてしまう不安感と未来への希望が見え隠れして、ヴォーカリストとしての今井美樹の表現力の深さを改めて感じさせてくれた。音色の描き分けの丁寧さが印象的で、今後どのようなカーオーディオが登場してくるか楽しみなポテンシャルの高さを感じた。

送り出しにはソニーの「金DAP」(NW-WM1ZM2)を使用している

もう一台はレクサスの「UX」。こちらはauneのオーディオプレーヤーとRESOLUTのDSP、グラウンドゼロのアンプ&スピーカーユニットを組み合わせており、約300万円程度のシステムで構成。

ブルーのレクサス「UX」もデモカーとして登場

80年代歌謡曲からJ-POP、ボカロ音源、ジャズにクラシックとさまざまな音源を用意し、来場者の聴きたい音楽に合わせて楽しめるようセットアップされている。

auneのプレーヤーは手元のリモコンで再生操作ができる

グラウンドゼロのスピーカーは発声の切れ味の良さが魅力的で、特に声の立ち上がりの瞬間、楽器の最初の音が出る空気の震えなどをはっきりとした輪郭感を持って描き出してくれる。SHANTIがシンディ・ローパーの名曲をカバーした「Time After Time」では、晴れやかに歌い上げるSHANTIのヴォーカルの魅力が炸裂、英語の発音の切れ味の良さも魅力。ツインボーカルを取る父トミー・スナイダーの太い男性的な声質との溶け合いも聴かせてくれる。

グラウンドゼロのスピーカーの発声の良さは魅力

トランク内にプレーヤーとDSP/アンプを装備

ちなみにイース・コーポレーションは「カーオーディオネット」というカーオーディオ専門のウェブメディアの運営もおこなっており、新製品情報やプロショップ情報、YouTubeでの製品紹介などもおこなっている。会場にはキャンペーンガールも登場し、アプリをダウンロードすると芳香剤をプレゼントするキャンペーンもおこなっていた。

アプリをダウンロードしてくれた人にはプレゼントキャンペーンも

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