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公開日 2023/07/28 06:30
【第73回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

隠れたサメ映画の名作!海底47mの檻に閉じ込められた女性たちの生死をかけた脱出劇

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2017年公開の『海底47m』をご紹介します!

『海底47m』(2017年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video U-NEXT hulu Lemino)

『海底47m』 ブルーレイ:2,200 円 (税込) /DVD:1,257 円 (税込) 発売・販売元:ギャガ

『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のヨハネス・ロバーツ監督作。休暇でメキシコを訪れたケイト(クレア・ホルト)とリサ(マンディ・ムーア)は、海に沈めた檻の中から野生のサメを鑑賞する「シャークケージダイビング」に挑戦! だが、楽しい時間は束の間、ワイヤーが切れ、2人が入った檻は海底47mに落下してしまうのであった…。

(C) 47 DOWN LTD 2016, ALL RIGHTS RESERVED

海底47mの檻の中、無線も届かず、酸素ボンベにも限りがあり、檻の外には無数のサメがいる。いわゆるワンシチュエーションの深海パニックスリラー。無線が通じる距離へ行くためには檻の外へ出なければならない。ただ助けを待っているだけでは酸素ボンベが尽きてしまう。一か八か勢いで海上を目指そうものなら潜水病で死んでしまう。つまりは、どんな行動を起こそうと起こすまいと死のリスクが付きまとい、安全策など皆無な状況。自分だったらどうするかと、極限状態に陥るケイトとリサの姿を通して、きっとあらゆる想像が頭を巡る。

(C) 47 DOWN LTD 2016, ALL RIGHTS RESERVED

練りに練られた設定、巧みに張り巡らされた伏線によって彩られた脱出劇は、この夏、あなたを海から遠ざけてしまうかもしれません(笑)。本作が楽しめたという方は、続編『海底47m 古代マヤの死の迷宮』も是非ご覧あれ。

(C) 47 DOWN LTD 2016, ALL RIGHTS RESERVED
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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