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公開日 2022/12/25 10:00
評論家は「曲のどんなポイント」を聴いている?

緑黄色社会、宇多田ヒカル、米津玄師……オーディオ評論家が試聴に使った2022年の曲はこれだ!【Part.1】

ファイルウェブ編集部

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2022年もあとわずか。今年も多くのオーディオ機器が登場し、ファイルウェブではたくさんの新製品レビューを掲載させていただきました。

「オーディオ」というとジャズやクラシックの名盤を聴くイメージが強いかもしれませんが、オーディオ評論家の方によるレビューを見ていると、J-POPやロック、アニソン、EDMなど「今の楽曲」で試聴を行うケースも少なくありません。

そこで、ファイルウェブにて記事を執筆いただいているオーディオ評論家の方々に、この1年間に登場した楽曲の中から、「特にオーディオ機器の試聴で使ったリファレンス曲」をピックアップしていただきました。

また、それぞれの楽曲の聴きどころや、どの部分でオーディオ機器のどんな性能が測れるかなど、オーディオ評論家ならではのリファレンスポイントの解説や、個人的な思い入れについてのコメントもいただきました。

そしてApple Musicにて、皆さんがピックアップした楽曲をまとめたプレイリストも用意しました(一部未配信の曲を除く)。店頭でイヤホンの試聴をするときや、お持ちのオーディオ機器で音楽を聴くときの参考にしてみてください!

選考基準
・2021年12月頃-2022年11月頃にかけてリリースされた、またはタイアップに使用されるなどで日の目を見た楽曲であること
※基準から外れているが取り上げたい曲がある場合、1曲までなら可
・選曲数は1人あたり最大3曲
・あくまで「オーディオ機器の試聴に用いた曲」であり、「オーディオ的に高音質か」は必ずしも重視しない
・CDやサブスク、ハイレゾなどの媒体形式は不問。ただし媒体形式もポイントとなる場合、その旨を記載する





山本敦先生が選ぶリファレンス曲
山本先生が執筆したレビュー記事はこちら


緑黄色社会/陽はまた昇るから



2022年は何かとしんどい出来事が多い年だったので、前向きな歌詞、ポップで明るいメロディが素直に心に染みる楽曲です。ヤクルトスワローズの2番打者ムードメーカー、山崎晃大朗が奇数打席に登場曲として使っていたことから、野球観戦に出かけた時に耳に飛び込んできました。

この曲の1番の聴きどころは、サビで楽曲のタイトルが歌詞に入るメロディ。ボーカル長屋晴子の天然クリスタルボイスを爽やかに描き、明治神宮球場の天に広がる広大な情景を彷彿とさせるヘッドホン・イヤホンを、今年は是としてきました。THE FIRST TAKEのアコースティックセッションもボーカリストとしての長屋晴子の「力強さ」に触れられる名録音です。

カマシ・ワシントン/The Garden Path



Amazon Prime Videoのオリジナル作品『BOSCH: LEGACY』を見て出会ったこのアーティストに激ハマりしました。いい曲がたくさんあるのでイチオシを選びづらいのですが、本企画の選定条件に沿って「今年リリースされたリファレンス」をプッシュします。

メロディの旋律がとても美しく、アップテンポな気分を高めてくれる楽曲。カマシ・ワシントンはサックス奏者ですが、ほかのプレーヤーをきちんと立てながらバンドとしての演奏を構築する技に長けたオーケストラのコンダクターです。バックコーラスを巧みに採り入れて、シンフォニックな演奏に豊かな厚みを加える曲づくりがとにかく見事。洗練されていてスタイリッシュです。

Rei/CACTUS



今年Reiがリリースしたコラボレーション・アルバムのトリ曲。ギター・マエストロ、渡辺香津美と共演したギター真剣勝負に、毎度再生するたびに聴き入ってしまいます。繊細さと力強さのダイナミックレンジがとても幅広な楽曲。ギターという楽器を極めようとする二人だからこそ、これほどまでに色鮮やかな名演奏を残すことができたのでしょう。

良い意味でオーディオ機器の性能を問わず、「ギターの音」を様々な角度から眺めて発見が得られる楽しさがあります。Reiをまだご存じない方はぜひ演奏している姿をご覧になってみてください。YouTubeに公開されているフェンダーAmerican Acoustasonicシリーズのコメント動画も秀逸です。

高橋敦先生が選ぶリファレンス曲

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