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公開日 2024/07/08 06:30
<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】LUNA CABLES RCAケーブル「ORANGE」

園田洋世
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月のテーマは、7月26日より開催される「東京インターナショナルオーディオショウ」に出展するブランドより、「10万円台のRCAケーブル」をピックアップ。憧れのハイエンド・ケーブルブランドであっても、実はお求めやすい価格のものも用意されている。今回は、ヴィンテージ導体にこだわるカナダのLUNA CABLESより、「ORANGE」(オランジュ)の音質をレビュー。

LUNA CABLES RCAケーブル「ORANGE」100,100円(1.0mペア・税込)、121,000円(1.5mペア・税込)

潤いに満ちたリアルな肉声感が魅力



カナダ・LUNA CABLESのサブエントリークラス「ORANGE」。錫メッキしたNeo Vintage導体は自社製。手染めのコットンジャケットが印象的なRCAケーブルを、マランツのプレーヤー「SA-10」とQUADのプリアンプ「QUAD 22」間に繋いで聴く。

マランツのSACDプレーヤー「SA-10」からのRCA出力に使用

ダイアナ・クラールのパリライブは音数が多い現代録音。いつもは空調がガンガン効いているかのように冷んやりした音場が、「ORANGE」だとほんのり温かい。冒頭の拍手は絶妙にブレンドされ気持ちいい。クラールのヴォーカルはハスキーさを保ちつつも耳馴染みよいマイルドな質感。ブラシワークにもキツさはなく、フルートの音像は芯がありながらも柔らかい。

柔らかな風合いのコットン素材のジャケットで取り回しもしやすい

ハイ・ファイ・セットの古い録音は、テープヒスノイズに潤いが伴って音楽に溶け込み目立たない。山本潤子のヴォーカルも潤いに満ちリアルな肉声感。スピーカーでいえばBBCモニター系。このままずっと音楽を聴いていたい気持ちにさせるケーブルである。

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