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公開日 2024/06/25 06:30
「VGP2024 SUMMER」で優秀賞を多数獲得

映像美と設置性を高次元で両立した4KプロジェクターJMGO「N1S Ultra 4K」。調整で画質の“真価”が開花

大橋伸太郎

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プロジェクターブランドとして人気が高まるJMGO(ジェイ・エム・ゴー)。オーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP2024 SUMMER」では、4Kプロジェクター「N1S Ultra 4K」がライフスタイル分科会の特別賞「ホームビジュアル大賞」の優秀賞を獲得し、映像音響部会「プロジェクター(30万円以上40万円未満)」と「多目的プロジェクター(ライフスタイル/30万円以上)」の2部門で金賞に輝いた。

4Kプロジェクター「N1S Ultra 4K」は3つの優秀賞を獲得した

また、フルHDモデル「N1S」も映像音響部会「プロジェクター(12.5万円以上15万円未満)」、「多目的プロジェクター(ライフスタイル/10万円以上20万円未満)」で部門金賞を獲得している。本稿では、4KプロジェクターのN1S Ultra 4Kにスポットを当てて、レビューをお届けする。

フルHDモデル「N1S」も2つの部門で金賞を受賞

■ジンバル一体型構造や豊富な自動補正機能で抜群の設置性


肌で感じるのだが、いまホームシアターが何度目かの大きな伸長期にあり、過去になかった需要の広がりをみせている。YouTubeをはじめ、Prime VideoやNetflixといった動画配信サービスの普及、自動調整機能による設置性の追求、小型化で持ち運びやすさを向上させるといった多様化が求められている。

Google TV搭載でさまざまな動画配信サービスを手軽に楽しめる

N1S Ultraは、Google TVを搭載することで幅広いコンテンツ再生に対応し、併せて柔軟なユーザビリティを獲得しいる。上下135度/左右360度に回転でき、壁面から天井まで投写できる画期的なジンバル一体型構造を採用。

上下135度/左右360度の回転に対応したジンバルが一体型になっている

さらに自動台形補正やオートフォーカス、自動明るさ調整や障害物回避などもリアルタイムに補正する機能、そして壁色適応機能やスクリーン補正など、利便性に富んだ機能を搭載する点も、ライフスタイル分科会で注目された。

「適応明るさ」では、視聴環境の明暗に応じてプロジェクターの明るさを自動調整する

■3色レーザー光源と独自エンジン「MALC」で画質を追求


高画質・高音質といったクオリティを重視する映像音響部会では、心臓部の3色(RGB)レーザー光源と周辺技術の達成度、技術力の密度の濃さが高く評価された。日亜化学工業製・レーザーモジュール「QuaLas RGB」によって、高画質と小型化を両立する。

日亜化学工業製の3色レーザーモジュール「QuaLas RGB」が導入されている

高性能の光学ユニットを得ただけで優れたプロジェクターは生まれない。独自開発の3色レーザー光学エンジン「MALC」では、他社製では対処できない光学効率の改善で、明るさの向上、小型化、高い放熱と冷却性能を実現し、優れた画質をもたらした。

独自開発の3色レーザー光学エンジン「MALC」を搭載

また、ナノレベルの微細構造を持つ光拡散層「Microstructure」、上下左右に不規則に振動する「JMGO LSR」を組み合わせることで、レーザー光源の問題のひとつである光の干渉で生まれてしまうスペックルノイズの制圧を果たした。

■映像モードと画質調整の見直しで実力を発揮


前モデルの「N1 Ultra」でも、3色レーザーと独自の光学エンジンによる抜きん出た明るさと、BT.2020の色域を110%カバーする再現力を備えており、高く評価されていたが、映像モードが少なく、設定も追い込みが必要で、パフォーマンスを十分に発揮できていない点があった。しかし新モデルのN1S Ultra 4Kでは、パラメーターの調整も見直し、停滞を許さない姿勢を見せた。

実際にN1S Ultra 4Kを視聴してみると、画質面において、たちどころに進歩を実感させる。前モデルは、バランスの良い映像になるまで一定の調整を要したが、本モデルは手が掛からない。結論を先にいうと、大抵のソフトが「Standard」あるいは「Vivid」の映像モードで見ることができる。さまざまな4K UHD BDソフトで、改めて実力をチェックしていく。

N1S Ultra 4Kの画質、画質調整による使いこなしをチェック

「N1S Ultra 4K」の画質と映像調整を徹底チェック

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