トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2023/12/11 06:30
高音質で作る「満足度の高い生活空間」のススメ

「Beosound Emerge」レビュー。Bang&OlufsenのWi-Fiスピーカーで家中を“良い音”に

草野晃輔

前のページ 1 2 次のページ

冬が到来し、今年も残すところあとわずかとなった。旅行や買い物など、外出しやすくなったとはいえ、年末年始におうち時間が増える人が大半だろう。このおうち時間にぜひ楽しんでほしいのが、「音楽を聴く」こと。心地よい音楽で満たした空間に身を置けば、心身のリラックスにつながり、1年の疲れをきっと癒やしてくれる。

今回、インテリアとしても映えるBang & OlufsenのWi-Fiスピーカーを使って、筆者宅のリビングや寝室、書斎などで質の高いサウンドを楽しんでみた。ぜひご自宅のシステムアップグレードの参考にしてほしい。


高音質でインテリアとしても映えるWi-Fiスピーカー「Beosound Emerge」



部屋をいい音で満たしたいと思ったとき、対応するオーディオ機器を選ぶうえで大きなポイントとなるのが、ワイヤレス接続であること。部屋間を移動したり、部屋の中で置く場所を変えたりすることが容易で、それこそ自分の居る部屋をまるごとリスニングエリアにできる。

ワイヤレス接続にして持ち運びやすいオーディオ機器と言えば、やはりBluetoothスピーカーが真っ先に候補に挙がる。実際に使っている人も多いだろう。BluetoothはスマホやPCなどペアリングした機器からデータを圧縮して伝送する。圧縮の際、方式によってはデータをそぎ落としてしまうため、音質が落ちやすい。

以前紹介した「Beosound Explore」のように、優れたサウンドのBluetoothスピーカーはある。しかし、家中をいい音で満たそうとするにはどうしても限界がある。品質を落とさずに伝送可能なaptX AdaptiveやLDACといった方式もあるが、対応するスマホやPCとペアリングしないと使えないのがネックだ。

「Beosound Explore」

では、ワイヤレスの利便性はそのままに、よりよいサウンドを実現する手段が他にあるのだろうか?答えは簡単だ。Wi-Fiスピーカーを使えばよい。

Wi-Fiスピーカーは、Wi-Fiルーターを経由してインターネットや同じネットワーク内から楽曲ファイルを再生する。伝送速度が速くデータを圧縮する必要がないため、高音質なファイルをそのまま楽しめるのがメリットだ。Wi-Fiと聞くと難しそうに思うかもしれないが、ネットワークさえあれば利用可能で、実はとても扱いやすい。先日筆者も「Beosound A5」に触れて、音質の良さや使い勝手の良さを実感している。

「Beosound A5」

Wi-Fiスピーカーを軸に製品を選ぶなら、高音質なのは当然のこと、部屋のインテリアに馴染むお洒落なデザインのモデルがいい。部屋全体の高級感がアップし、生活そのものを豊かにできる。

候補はいくつかあるが、世界的に有名なデザイン事務所LAYERが意匠を手掛けた、Bang & OlufsenのWi-Fiスピーカー「Beosound Emerge」はいかがだろうか。幅67×奥行165×高さ255mmとB5判の本と同等のスリムなボディで、前面がニットファブリックとアルミニウム、両サイドがオーク材で構成されている。見た目がインテリアそのもので、家族が集う広いスペースでもプライベートな空間でも使いやすい。

まるで本のような佇まいの「Beosound Emerge」。スリムなボディは設置性も高い

このスリムなボディの中に、1.45インチのミッドレンジと0.6インチのソフトドームツイーター、4インチのウーファーを1基ずつ内蔵し、それぞれ独立したクラスDアンプで駆動する。小さくてもパワフルなのもポイントだ。そして何より、2台を連携してステレオ再生にしたり、他の対応機器と連携してマルチルーム再生をしたりと、まさに住環境に応じて音を満たす空間をデザインできる。

コンパクトサイズでも、パワフルサウンドを実現する音響構造。天面部にはタッチ操作機能を備える



Beosound Emerge1台で広いリビングダイニングに高音質が行き渡る



早速、Beosound Emergeを自宅に持ち込み、そのサウンドを試すことにした。我が家はリビングの窓際にちょっとしたワーク用のカウンターがあり、PCの傍らに本やノートが立てかけてある。ここにBeosound Emergeを並べるとまさに本が増えたようだ。とてもオーディオ機器とは思えないほどよく馴染んでいる。心なしか、部屋の高級感が上がったように思える。

一見するとオーディオ機器とは思えない、インテリア性の高いデザインは他にない魅力のひとつ

20畳以上の部屋の隅まで聴こえるパワフルサウンド。ステレオ再生やマルチルームも試す

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 Apple Musicが「史上最高のアルバム100枚」を発表。10日間にわたり10作品ずつ公開
2 レコード再生で使う「フォノイコライザー」の役割とは? 選び方のポイントは?
3 女子プロゴルフ「ブリヂストンレディスオープン」5/16から4日間の放送・配信予定
4 ソニー、4KからフルHD+ディスプレイに回帰したフラグシップスマホ「Xperia 1 VI」
5 <HIGH END>ダリ「RUBIKOREシリーズ」を発表。フラグシップのキーテクノロジーを継承
6 【moraアニソンTOP10】アクセル全開すぎる『ガールズバンドクライ』に“爪痕”つけられた人、続出中!
7 ソニー、“バッテリー2日持ち”のミドルクラススマホ「Xperia 10 VI」
8 高まった装着感とリーズナブルな価格。Shokz「OpenFit Air」は“ながら聴き”イヤホン最良の選択肢
9 <HIGH END>JVCから新D-ILAデバイス搭載、輝度も向上した旗艦8K対応プロジェクター。国内も5月下旬発表へ
10 <HIGH END>LUMIN、プリ搭載「P1 mini」/Silent Angel、Roon、TAIKOなどネットワークオーディオ注目モデル
5/16 11:22 更新

WEB