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公開日 2023/07/28 06:30
評論家 山之内正がレポート

東京藝大の公演をハイレゾ立体音響で無料配信。コルグ「Live Extreme」Auro-3D配信実現の背景とその魅力に迫る

山之内 正

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コルグが開発した4K/ハイレゾ対応配信システム「Live Extreme」。東京藝術大学が取り組むインターネット配信にも採用され、新たに立体音響「Auro-3D」での配信もスタートしている。藝大が行った公演を、ハイレゾ立体音響で無料視聴できるようになったわけだ。実現に至った背景や実際の音質、その魅力について、評論家の山之内正氏がレポートする。

東京藝術大学のウェブサイト「デジタルツイン」より。Live Extremeを採用して過去の公演をハイレゾ立体音響で配信中

コンサートの映像配信に求められる“音質改善”



コンサートをライブ配信で楽しむ音楽ファンが数年前に比べて増えたのはコロナ禍の影響が大きいが、外出の制約が減った現在も、居ながらにして演奏会の臨場感を味わえるライブ配信は依然として人気が高い。従来に比べて画質や音質が向上し、質の高い体験ができるようになったことで、音楽を楽しむ新しいスタイルとして広がりはじめたのだ。

評論家の山之内正氏が実際にコンテンツを体験するとともに関係者にも話を訊いた

映像は4K配信の割合が高まり、音声もステレオに加えてサラウンドや空間オーディオを採用するサービスが増えてきた。スマホやテレビでもそれなりに広がりのある音が楽しめる手軽さも支持が広がる理由の一つだ。

本格的なオーディオをテレビやプロジェクターに組み合わせると臨場感が高まり、コンサートホールのようなリアルな鑑賞体験に一歩近付くのだが、そこに実は落とし穴がある。映像配信を高品位なシステムで再生すると、画質の割に音がいまひとつ良くないことに気付いてしまうのだ。音声に圧縮オーディオを採用し、映像に見合う情報量を確保できていない例がそれに該当する。

高精細映像とのバランスを保つためには、音声は少なくともロスレス、できればハイレゾで提供することが望ましい。音楽再生では高音質ストリーミングが主流を占めるようになったのだから、映像配信も妥協せず音質改善にもっと目を向けるべきなのだ。

山之内正氏

コルグ「Live Extreme」がAuro-3Dに対応



そんななか、音の良い映像配信システムとしてコルグが開発した「Live Extreme」が注目を集めている。ロスレスに加えてハイレゾPCMやDSDの高音質をサポートし、映像も最大4K品質でライブ、オンデマンドの映像配信ができる。さらに、Live Extremeはステレオだけでなくサラウンド音声のハイレゾ配信もサポートしているのだが、そのシステムを応用することで、新たにAuro-3Dの配信にも対応を果たし、ついに3Dオーディオの高音質配信にまで領域を広げることに成功したのだ。

Auro-3Dはハイトチャンネルの音声をサラウンドチャンネルに重ね合わせることで、5.1chまたは7.1chのマルチチャンネルPCM信号として取り扱うことが可能だ。ウェブブラウザでビットパーフェクトのストリーム再生ができるLive Extremeなら、Auro-3Dエンコードで最大8chに畳み込んだPCM信号をそのまま出力し、AVアンプ側でデコードすることで7.1.4chなどイマーシブのAuro-3Dを再生できるのだ。

藝大生の演奏をLive Extremeが “高音質” で配信

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