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公開日 2023/07/10 06:30
強力台形補正ですぐに映像が楽しめる

テレビ代わりに使いたい!プロジェクターJMGO「N1」なら家中どこでもディスプレイにできる

山本 敦

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ポータブルプロジェクターによる「持ち運べる大画面」という映像エンターテインメントには、ライフスタイルを大きく変える力がある。ところが実際のポータブルプロジェクターは設置に手間がかかったり、映像のクオリティに満足ができず、導入の選択肢から外れてしまうことも多い。

今回、JMGO(ジェイエムゴー)のAndroid搭載ポータブルプロジェクター「N1シリーズ」の中で、最も手頃なスタンダードモデルである「N1」を試した。本機は導入の手軽さ、画質の安定感など期待を超える特徴が満載のスマートなプロジェクターだった。




■家中どこでもディスプレイにできるポータブルプロジェクター



N1はグーグルのAndroid TVを搭載するスピーカー一体型のプロジェクターだ。Wi-Fiに接続して動画配信サービスのコンテンツを見たり、スマホで撮影した動画や写真のキャスト再生が楽しめる。背面にはHDMI端子もあるので、BDレコーダーやゲームコンソールとの組み合わせにも対応する。

JMGO「N1」(138,160円/税込)

投写距離1mで40インチ、4mで最大150インチの大きな画面を再現できる。プロジェクター部は垂直方向に127度回転するジンバル型のスタンドに固定されている。映像は壁面に投写してもいいし、ベッドルームの天井に映して楽しむこともできる。こういったモデルは水平から上方向にだけ動くように思われがちだが、斜め下に向けて投写することも可能だ。N1のスタンドには底面に三脚を取り付けるためのスクリュー穴もある。電源ケーブルを接続するための壁コンセントさえ確保できれば、家中どこにでも持ち運べる。

投写距離のイメージ。距離が離れればそれだけ大画面になる

角度調整は片手で簡単に行える。上を向ければ天井がスクリーンになる

N1にはスマートな台形補正とオートフォーカスの機能がある。台形補正はプロジェクターの向きを変えると、ぱっと瞬時に垂直・水平方向の歪みを直してくれる。プロジェクターを置くだけで最適な視聴環境に整えてくれる手軽さがいい。

本体の設定画面。基本的に細かな調整を必要とせず、自動で台形補正やフォーカス合わせをしてくれ

視聴設定を済ませたら、Google Playストアから動画配信サービスのアプリをダウンロードしてコンテンツの環境を整えよう。AmazonプライムビデオにYouTube、テレビ放送の見逃し配信が楽しめるTVerなど、N1からは様々なアプリによるコンテンツが視聴できる。Netflixは本体にアプリをダウンロードしたり、スマホやタブレットからのキャスト再生もできないが、N1にはHDMI端子がある。Chromecast with Google TVやFire TV StickのようなHDMI接続に対応するメディアストリーミングデバイスを併用すればNetflixも視聴可能だ。

本体背面にHDMI端子を装備。USB-A端子から給電もできる

電源ケーブルはスタンド部の側面に挿し込む格好だ

■独自技術をコンパクトな筐体に凝縮、鮮やかな色合いを再現



N1はフルHD(1,920×1,080画素)のDMDパネルを搭載するDLP方式のプロジェクターだ。光源としてRGBに色分けした「3色レーザー」をホームユースのプロジェクターとして搭載したところがN1シリーズの画期的なポイント。しかも上位モデルだけでなく、スタンダードモデルのN1にも展開を広げた。

レーザーは光を収束できることから、広く普及するLED(発光ダイオード)よりも強い明るさが効率よく引き出せて、さらに映像のコントラストが高められるところに光源としての特徴がある。JMGO N1シリーズが採用する日亜化学工業の「QuaLas RGB」はRGBの各色にレーザー光源を分けて、より正確で鮮やかな色あいの再現力を高めた。小型のモジュールはプロジェクターのサイズダウンにも貢献している。

3色(RGB)レーザー搭載の「MALCエンジン」で色鮮やかな映像表現に

JMGOは、このコンパクトなレーザー光源モジュールが持つ実力をフルに発揮させるため、独自の映像エンジン「MALC(Microstructure Adaptive Laser Control)」も開発した。ギラつきや黒つぶれが少なく自然な透明感を備え、ユニフォーミティにも長けた映像はシリーズの末弟であるN1でも実現している。

高度な技術を搭載しながら、とてもコンパクトな設計を実現。写真はiPhone SE2と並べたところ

壁や天井を使って自由に投写、テレビ代わりに使いたい

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