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公開日 2022/12/16 06:30
メール・インタビューでポイントを深掘り

こだわり抜かれた“三角形”!Campfire Audio「Trifecta」は美しくも大迫力のイヤホン

高橋 敦

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3基のダイナミック型ドライバーを三角形に配置した独特なデザインが印象的すぎるイヤホンがCampfire Audioから登場。それが「Trifecta」だ。世界限定333台のうち、日本向けには50台を確保。実売予想価格は税込468,900円前後となる。

Campfire Audio「Trifecta」

簡単なプロフィールとそのビジュアルだけでも相当なインパクトを受けることだろう。ドライバー3基だから三角形。単純な発想にも思えるが、だからこそ実際にはどのように生み出されたのか気になるモデルだ。

ということで今回は、Campfire Audioへのメール・インタビューも敢行。その回答も交えながら、Trifectaについて紹介していこう。

■往年のホームオーディオ的サウンドと美しさを両立した「三角形配置」



オーディオとしての技術と、それを収めるデザインの一体感。3基のドライバーを三角形に配置というその美しさは印象的だ。このドライバー構成と配置、全体的なデザインは、どのような意図や順序で作り上げられたのだろうか。

3基のダイナミックドライバーを三角形に配置。初めて見たときのインパクトは抜群だ

「私の育った1980年代から90年代、家庭の中心にはタワー型スピーカーを擁するオーディオ・システムがありました。複数のダイナミック型ドライバーから生み出されるその暖かな音の記憶を、同じく複数のダイナミック型ドライバーを搭載するイヤホンを通して届けたい。その思いを出発点とした構想が最終的に、3基のドライバーを三角形に配置するこの形にまとまったのです」

Campfire Audioというブランド名は「家族や友人と焚き火を囲み星空を眺める、あの気分を思い起こせるようなオーディオを作りたい」との願いから名付けられたという。そこにも通じるようなエピソードだ。

Trifectaのドライバーは、従来モデル「ATLAS」「Equinox」に搭載のものと同じ「10mm径 A.D.L.C ダイナミックドライバー」。前述の2モデルでは単基で用いられていることからもわかるように、小型ではないフルサイズのダイナミック型だ。それを3基搭載しながら、音響にも装着性にも無理を生じさせていない設計は実に見事。

3基のドライバーで囲まれた三角形の空間で音をまとめ、金属製のノズルへ導く

「様々なドライバー配置を検討し、この三角形配置が最も効率的との結論に至りました。フルレンジ駆動の3基を三角形の内側に音を放射するよう向かい合わせに配置し、その三角形の空間で合流した音を漏斗状の経路を通して外耳道に放出しています。この構造を採用した上で快適な装着性も確保するため、配置や形状の調整にも時間がかかりました」

この説明通り、実際にTrifectaの装着性は良好。大柄な筐体が耳の入口をしっかり覆いつつフィットしてくれることで、遮音性も抜群だ。

シェルは大きいが、耳の入口を覆うようにフィットし、遮音性も高い

シェルはもちろん、付属ケーブルのこだわりにも注目

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