トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2024/01/22 18:41
サステナブルな事業活動としても推進

角川大映スタジオに「バーチャルプロダクションスタジオ」オープン。ソニー製・約6K「Crystal LED VERONA」を導入

編集部:長濱行太朗
株式会社角川大映スタジオが、大型LEDディスプレイを導入したインカメラVFXをメインとするバーチャルプロダクションスタジオを3月下旬にオープン。新たな制作ソリューションとして提供する。

大型LEDディスプレイを採用したバーチャルプロダクションスタジオ

同社は2023年に期間限定で、ソニーPCLとの共同によるLEDウォール型のバーチャルプロダクションスタジオを開設していたが、今回、本格的に新サービスとして常設するに至った。

角川大映スタジオ内にあるNo.Cステージにオープン

本スタジオは、“リアル美術とバーチャル美術の融合”をコンセプトのひとつに挙げており、スタジオ内のNo.Cステージに設置された幅15m×高さ5.0mの約6K解像度(6,480×2,160)の高画質LEDディスプレイ「Crystal LED VERONA」に背景を表示させることで、実際に背景として映し出された現場で撮影しているようなシーン撮影が可能となっている。

そのバーチャル背景に、実際に設営したリアル美術を組み合わせることで、よりハイクオリティな美術空間の中で撮影を提供できるようになった。また、VAD(Virtual Art Department)によるプリビジュアライゼーションなどの技術サービスも開始するという。

大型LEDディスプレイ/カメラトラッキング/ゲームエンジンを組み合わせた撮影手法では、3DCGで作成した背景を大型ディスプレイに表示し、実際のオブジェクトや人物を配置してカメラで撮影することが可能

ほか、大型LEDディスプレイによるバーチャル空間を活用することで、従来の美術セットの廃棄量の約50%減を実現。気候変動への対策、温室効果ガス削減、省エネルギー化にも繋がるサステナブルな事業活動としても推進していくとのこと。

加えて「清澄白河BASE」を拠点とするソニーPCLと、国内初の「Unreal Service Partner」と「Unreal Authorized Training Center」として「Epic Games」認定を受けている株式会社スタジオブロスから、技術的支援、人的支援を受け、制作フローの最適化と効率化も図っている。

<スタジオスペック>
住所:東京都調布市多摩川6-1-1 角川大映スタジオ No.Cステージ
仕様:スタジオ面積550m2(167坪)、高さ8.0m、電気容量180kw(100V/200V併用)
LED:ソニー製「Crystal LED VERONA」
サイズ:15.0W×5.0Hm
キャビネット数:300(ピッチサイズ2.31mm)
解像度: 6,480×2,160/ROUND2.5°
設置:吊り下げ昇降式(可動域2,360mm)
出力システム:インカメラVFX/Unreal Engine 4.27/5.2対応
映像システム:ソニーPCL製「ZOET4」
プロセッサー:Brompton製「Tessera SX40」
トラッキングシステム:Mo-Sys製「StarTracker」

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB