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公開日 2016/12/13 17:14
ユニバーサル2機種、カスタム1機種を用意

64 AUDIO、新技術“tia”によるオープンBAドライバー搭載の旗艦IEM「tia Fourte」など3機種

編集部:小澤貴信
ミックスウェーブは、米国のカスタムIEMブランド 64 AUDIOのフラグシップモデルとなるユニバーサルIEM「tia Fourte」「U18 Tzar」と、カスタムIEM「A18 Tzar」を発表した。現時点で日本での発売時期や価格は未定としている。

<ユニバーサルIEM>
・「tia Fourté」(米国での価格:3,599ドル)
・「U18 Tzar」(米国での価格:2,999ドル)

tia Fourte

U18 Tzar

<カスタムIEM>
・「A18 Tzar」(米国での価格:2,999ドル)

A18 Tzar

いずれのモデルも64 AUDIOの新技術「tiaテクノロジー」を採用したオープン型BAドライバーを搭載したことが特徴となる。ラインナップは、ユニバーサルIEMが4ウェイ・18ドライバー搭載の「U18 Tzar」、4ウェイ・4ドライバー搭載の「tia Fourté」の2機種。カスタムIEMが4ウェイ・18ドライバー搭載の「A18 Tzar」の1機種となる。

「tia(Tubeless In-ear Audio)」技術によるオープン型BAドライバーは、さらなる高解像度やディテール再現を目指して開発されたとのこと。

筐体を密閉にせずにオープンにすることで、ハイファイスピーカーのように振動板から放出された音をダイレクトに伝えることを可能にしたという。また、この仕様により、従来の密閉されたBAドライバーの設計に内在していた共振問題を回避すると共に、音質を劣化させる原因となる音導管やダンパーも不要になったという。

中でも音導管(サウンドチューブ)を排除したことは大きな特徴。同社は、イヤホンにおける音導管は、不要な共鳴と歪の原因となり、ノイズを生み出すと捉えているという。tia技術では音導管を不要にすることでこれら悪影響も排除したとする。

また、音導孔を1つとするシングルボア設計を採用。これにより音導管による音の共鳴を排除でき、音質の大幅な向上が可能になったという。本設計における大口径の音導孔は、それ自体が音響形成チャンバー、そしてtiaテクノロジー採用の高域向けドライバーの周波数レスポンスを助ける機能も備えているという。

シェルに収容されたアコースティック・チェンバーは各ドライバーのために最適化されていて、不要な共鳴を排除するとしている。

また、64 Audioの代表的技術である“第二の鼓膜”「apex」技術も各モデルに採用。本技術の核となるapexモジュールが、ドライバーが密閉された外耳道内で発生させる空気圧を緩和することで、音質の改善と耳への負担軽減の両方を実現する。

「tia Fourte」はダイナミック:Low×1、BA:tia Mid×1、Mid/High×1、tia High×1の4ウェイ・4ドライバー・ハイブリッド構成のユニバーサルIEM。いずれのドライバーもBA型だが、中域と高域にtia技術採用BAドライバーを採用する。アルミニウム無垢材を機器加工した筐体を採用。フェイスプレートには耐久性が高く外観も美しい緑青仕上げの銅を採用する。インピーダンスは10Ω、周波数特性は5Hz〜22kHz、感度は114dB。

「U18 Tzar」はLow×8、Mid×8、tia Mid/High×1、tia High×1の4ウェイ18ドライバー構成のユニバーサルIEM。同社は「世界で初めて18ドライバーを搭載したIEM」と紹介している。中高域と高域用にそれぞれ1基ずつ、tia技術採用BAドライバーを採用する。インピーダンスは9Ω、周波数特性は10Hz〜20kHz、感度は115dB。

「A18 Tzar」はLow×8、Mid×8、tia Mid/High×1、tia High×1の4ウェイ18ドライバー構成のカスタムIEM。やはり「世界で初めて18ドライバーを搭載したカスタムIEM」と紹介されている。中高域と高域用にそれぞれ1基ずつ、tia技術採用BAドライバーを採用する。

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