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公開日 2025/09/24 11:00
日本先行販売でモダンな5種のカラーバリエーション

DALI、“もっとも小さな「KORE」”を掲げるブックシェルフ型スピーカー「KUPID」。入門機ながらCEOが開発に直接関与

編集部:長濱行太朗

ディーアンドエムホールディングスは、同社が取り扱うデンマークのDALIブランドの新製品として、新たなブックシェルフ型スピーカー「KUPID(クーピッド)」を9月26日に発売する。価格は57,200円(税込/ペア)、カラーバリエーションはダーク・ウォルナット/ブラック・アッシュ/キャラメル・ホワイト/ゴールデン・イエロー/チリー・ブルーの5色をラインナップしている。



「KUPID」




ゴールデン・イエロー




キャラメル・ホワイト



チリー・ブルー





ブラック・アッシュ



ダーク・ウォルナット



KUPIDは、DALIのフラグシップモデルである「KORE」の技術を継承した“正統派本格Hi-Fiサウンド”を実現するモデルとして、シリーズ化を度外視したコンパクトスピーカーとして専用設計を施した“もっとも小さなKORE”をコンセプトとする2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフ型スピーカーだ。



シリーズ化を度外視した専用設計が施されたプレミアム・コンパクトスピーカー


小型スピーカーとして国内ユーザーを強く意識したモデルであるKUPIDは、全世界に先立って日本のみ先行してローンチ、日本プレミア先行発売になったという。


DALIの開発部門責任者であるクリスティアン・モラー・エステルゴー・ペダーセン氏は、「KUPIDは、おそらくこの分野で唯一、CEOが開発とチューニングに直接かつ積極的に関与しているスピーカーだと思います。つまり、KOREのように特別な開発プロセスを経た製品なのです」と、KUPIDへの想いを語った。



世界中で日本のみプレミア先行発売




「CEOが開発とチューニングに直接かつ積極的に関与しているスピーカー」と明言


そしてKUPIDの本質的な部分として、ソフトドームやウッドファイバーコーンなどの有機機材を使用するというDALIのポリシーを守りながら、独自技術の高速ドライバーによって有機素材の欠点を補完する “KOREテクノロジー” 、温かく聴き疲れしない音質と微細で広大な空間表現を兼備した “KOREサウンド” といった、フラグシップモデルの思想が受け継がれていると明かした。


KUPID専用に開発したトゥイーターユニットとして、振動板にダイヤフラムを素材に使用した超軽量の26mmソフトドーム・トゥイーターを採用。強力なネオジウムマグネット・ドライバーが導入されており、フェライトコアを採用していたエントリークラスのブックシェルフ型スピーカー「OBERON 1」を超えるトランジェント性能を実現している。



KUPID専用の26mmソフトドーム・トゥイーターを搭載


一般的なソフトドーム・トゥイーターでは3,000cP程度の粘性を備えた磁性流体を活用することが多いが、KUPIDでは粘性500cPの磁性流体を新規採用していることも特徴だ。磁性流体がほぼ無いに等しい、非常に柔軟性の高い粘性にすることで、磁性流体を用いらないKOREの音質傾向の流れを汲んでいるという。



ネオジウムマグネット・ドライバーを採用し、粘性500cPの磁性流体を導入している


ウーファーには、小口径なKUPIDに最適なスフェリカル型(球型)を採用した新開発の115mmペーパー&ウッドファイバーコーン・ウーファーを導入している。スフェリカル型コーンはトランジェントの面で課題があったが、アルミカプラーを用いて補強することでトランジェントの強化を成し得ている。



スフェリカル型を採用したペーパー&ウッドファイバーコーン・ウーファーを投入




和紙のような感触になっており、小口径のウーファーの特性に合わせた作りこみが施されている




ボイスコイル部




形状に工夫が加えられたアルミカプラーを用いることで量産性と特性を高めた


ネットワーク部は、不要な中高域を減衰させる特性を備えるスフェリカル型コーンの投入によって、シンプルな構成で駆動できることをメリットとしており、OBERON 1で使用している電解コンデンサーを超えるグレードのフィルムコンデンサーを実装した。


ウーファー・コーンのカラーにも注目であり、KUPIDは5つのカラーバリエーションを備えているが、各色に合わせてウーファーのカラーリングも変更されている。仕様について、再生周波数帯域は63Hz - 25kHz、クロスオーバー周波数は2.1kHz、感度は83dB(@1kHz)、インピーダンスは4Ω。



ネットワーク部はグレードの高いパーツが採用されており、フィルムコンデンサーも実装


完全新規設計で剛性の高さを追求したエンクロージャーも採用されており、バッフル板の厚みが18mmという、OBERON 1と比較して3mmも厚みを増したMDFが投入された。さらにラウンド形状のキャビネットとすることで回折現象による音質への悪影響を低減している。



OBERON 1よりも分厚い18mmのMDF板を使用している


バスレフポートもKUPIDのために専用設計された、デュアル・フレア・バス・レフレックス・ポートを搭載する。時間同期化されていることでタイミングと一貫性を最適化しており、あわせて空気の流れの最大化、低歪みによって、正確性が高くクリアで深みのある低域再現に繋がっているという。スピーカーターミナルはシングルワイヤリングを採用。



外側と内側の両方にフレアが付いているダブルフレア型のバスレフポート




バスレフポート部もネジが見えないよう、キャビネットの内側にネジ止めされている




スピーカーターミナルはシングルワイヤリングを装備


デザイン面について、従来のラインナップではコンパクトなブックシェルフ型スピーカーと言っても、オーディオ機器としての存在感が十分にあり、ブラックやブラウンのスピーカーがあり、そしてシルバーやブラックのコンポーネントがあるスタイルが多かったが、5つのカラーをもつKUPIDであれば、ユーザーごとのライフスタイルに合わせてパーソナライズされたカラーを積極的に導入でき、“自分らしい空間作り” を叶えてくれるとアピールする。


例えば、キャラメル・ホワイトをハイコンポに用いれば “レトロモダン” のある暮らし、ブラック・アッシュやダーク・ウォルナットであれば落ち着きのある “静かな佇まい” のある暮らし、そしてゴールデン・イエローやチリー・ブルーなら “あなたらしいアクセント” のある暮らしを作り上げることができると解説。



キャラメル・ホワイトのKUPIDとハイコンポを組み合わせるとレトロモダンなイメージ




ブラック・アッシュはオーセンティックなイメージを崩さず静かな佇まいを感じさせる




ゴールデン・イエローは華やかなイメージで、ライフスタイルにアクセントを取り入れられる


リビングルームやパーソナルな空間はもちろん、テレビ周りや寝室などに置いて、よりユーザーのライフスタイルによりそったHi-Fiオーディオの楽しみ方を提供してくれるという。


KUPIDの外形寸法は150W×245H×198Dmm、質量は2.96kg。


今回、「DALI KUPID発売記念 ロゴ入りクリーニングクロス&スピーカーケーブル・Wプレゼントキャンペーン」を2025年9月24日から12月31日の対象購入期間で実施。KUPIDを購入の上、応募者全員にプレミアム・マイクロファイバーを採用したDALIのロゴ入りクリーニングクロスをプレゼントする。


さらに、購入したKUPIDを部屋に設置した写真にハッシュタグ「#5つの色のスピーカー」を付けて、X、Facebook、InstagramのいずれかのSNSに投稿した方全員に、AudioQuestのスピーカーケーブル「Q2」(2m/ペア/裸線仕様 税込8,928円)も追加でプレゼントされるという。


応募の受付期間は2025年10月10日から2026年1月14日 23時59分まで。応募受付期間よりも前に、応募フォームアクセスしても応募にはならないとのこと。応募は対象スピーカー1組に対して1回に限られる。

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