公開日 2017/09/08 16:08

「Bluetooth mesh」でIoT社会はどう変わる? Bluetooth SIGが説明会開催

多数対多数の通信が可能な新しいBluetooth
編集部:成藤正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Bluetooth規格の策定や技術利用を行う団体・Bluetooth SIGは、IoTを見据えたBluetoothの次世代規格「Bluetooth mesh」の取り組みについて、9月8日に会見を行った。

Bluetooth SIGはBluetooth技術の策定・管理などを行う団体

登壇したのは、Bluetooth SIGのマーケティングバイスプレジデントケン=コルドラップ氏、Bluetooth meshを採用した機器を開発する(株)WHERE代表取締役の丸太一氏、東芝デバイス&ストレージ(株)の足立克己氏の3名。

ケン=コルドラップ氏

丸太一氏


足立克己氏
最初に登壇したコルドラップ氏は、「(Bluetooth meshは)ローパワーで大規模ネットワーク網を構築でき、産業グレードの信頼性・拡張性・セキュリティーを初めから備えている初めての規格かと思う」とIoT分野におけるBluetooth meshの優位性をアピールしていた。

Bluetooth meshの技術的な詳細は、コルドラップ氏と足立氏によって解説された。Bluetooth meshは今年7月に正式発表されたばかりの、Bluetoothの最新バージョン「Bluetooth 5」(関連記事)に則った規格で、低消費電力で動作するBluetooth Low Energy(LE)の一種。機器同士を1対1で接続する従来のBluetoothとは異なり、「多数対多数」の接続を可能にしているのが大きな特徴。従来は無線で制御することが難しかった、「数百の照明をボタンひとつで全て消す」というような動作も可能となる。

Bluetooth mesh は今年7月発表されたばかり。IoTなど大規模ネットワークで使われることを想定している

音楽や画像など大容量データを転送する連続通信用ではなく、断続的な通信を繰り返すショートバースト接続向けに設計されており、機器によってはボタン電池1つで長時間動作させることができる。

断続的な通信を行うため、消費電力が抑えられる

コルドラップ氏はIoT用途にBluetooth meshを採用する利点として、例えばルーターひとつが停止ししたくらいではネットワークが途切れない信頼性の高さ、ネットワーク拡張の容易さ、セキュリティーの強固さをあげる。また動作に関わるテストは発表前に済んでいるため相互運用性が保証されており、Bluetoothという国際的に信用あるブランド力も強みだとしていた。

産業用として多くの強みがあるとしている

Bluetooth meshを搭載したビーコン「EXBeacon」を製造、ネットワーク構築事業を展開しているWHEREの丸太氏は、実際の導入例を紹介。「Bluetoothタグをオフィスの備品に取り付けることで場所を可視化する」「視界の悪い工事現場で作業員にBluetoothタグを持たせることで、位置の可視化や出退勤ゲートの管理に活用する」「介護施設で利用者のバイタル情報を収集して管理する」といった事例を示し、「Bluetooth meshはIoTにおける通信規格のベースユニットになると確信している」と述べていた。

従業員や備品管理に活用する一例

Bluetooth meshと他のネットワークを組み合わせることも考えられる

会場にはBluetooth SIGに参画する企業からBluetooth meshを採用した製品が多数展示。センサー類の無線による一括操作や、無線ビーコンを使用した位置情報の送信、既存のネットワークシステムとの組み合わせなど、実用化されている製品を目にすることができた。

Bluetooth meshを採用した「EXBeacon」

Bluetooth meshによる制御のデモ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「ニチレイレディス」6/19から3日間の放送・配予定
2 NTTソノリティ、耳を塞がない集音器「cocoe Ear」一般発売開始。テレビ向け送信機も同時発売
3 音楽の熱量や快感までも引き出す。コスパ抜群、FOCALのアクティブスピーカーの可能性は無限大!
4 テレビの映りが悪い!真っ先に確認したい3つのポイント
5 7畳に4K/100型&5.1.4chを実現!Dolby Atmos対応の本格シアター
6 濃厚なアナログ・テイスト、aurender15周年記念の旗艦ネットワークプレーヤー「A1」の音楽性
7 <HIGH END>WiM、初のサウンドバー「WiM Bar」発表。ドルビーアトモス対応、リアスピーカーも追加可能
8 ヤマハの振動板技術が北日本音響のスピーカーユニットに採用。9cmフルレンジユニット「MS-TAMANEGI」
9 ゼンハイザー初のイヤーカフ型イヤホン「ACCENTUM Clip」。LDACにも同社初対応
10 Google、Gemini搭載の新スマートスピーカー「Google Home スピーカー」
6/19 10:49 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix