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公開日 2023/02/11 20:01

<ヘッドフォン祭>Hiby新DAP「R6 III」が登場/qdc「Folk」がサプライズで世界初披露

Meze&AUDEZEのハイエンドヘッドホンも勢揃い
編集部:川田菜月
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フジヤエービック主催のポータブルオーディオイベント「冬のヘッドフォン祭mini2023」が、2月11日(土・祝)に中野サンプラザ15Fにて開催された。多数のメーカーから新製品が集結する会場から、ミックスウェーブ/アユート/Acoustune・MADOO/完実電気のブースをレポートする。

ミックスウェーブ



イベント初披露となったのは、同社が2023年1月より輸入代理店業務を開始した、Hiby Musicの新DAP「R6 III」。国内では3月末から4月頭頃の発売を予定しており、価格は税込75,900円前後が予想される。

Hiby Musicの新DAP「R6 III」が初披露

大きな特徴は、オペアンプの切り替えをデジタルに実現した点だ。ユーザーはアプリから、A級とAB級をタップ操作で切り替えることができ、音楽を聴き込みたい時、持ち運んで長く使いたい時など、利用シーンや目的に合わせて好みに選択できる。

A級動作では、フルサイズヘッドホンも駆動できる高出力な音質重視モード。一方で、バッテリーの消費量は大きいとのことで、アンバランス出力で9時間、バランス出力で6時間となる。AB級動作は、バッテリー消費と音質のバランスを考えた高効率なモードだとし、アンバランス出力で15時間、バランス出力で12時間駆動できるとのこと。

従来モデル「New R6」と同様、DACにはESS社の「ES9038Q2M」をデュアル搭載。最大でPCM 768kHz/32bit、DSD 22.4MHzネイティブまでの再生に対応するなど、一部スペックは継承しつつ、Android OSバージョンや回路構成などアップデートされ、ブラッシュアップが図られている。また、動作スピードも向上し、スムーズな操作性を実現するとしている。

右側側面にボタンを配置

背面部

内部はフルディスクリート構成とし、出力端子には3.5mmアンバランス、4.4mmバランス、PHONE OUT、LINE OUTを装備する。

本体上部右側にボリュームノブ

本体下部に各出力端子を装備

Unique Melodyからは、静電型/BA/ダイナミック型と3種類のドライバーを合計7基搭載するハイブリッドイヤホンが登場。これまでのイベントでも参考出展されてきたモデルで、音質チューニングが完成し、いよいよ今春4月頃に発売の見込みとなった。価格はユニバーサルモデルが124,900円前後、カスタムIEMが149,800円前後が予想される。

静電型/BA/ダイナミック型を組みあわせた7ドライバー構成

なお、名称は未定。試聴機はブラックの筐体にUMロゴがデザインされているが、外観についてもまだこれからとのこと。これまでのUnique Melodyの静電型ドライバー搭載機と比較して、音質は「どちらかと言えば静電型寄り」とし、低域もしっかり再現し、バランスをとりつつも、タイトで硬めのスッキリしたサウンドに仕上がっているという。

このほか、同じくイベントでたびたび参考出展されていた、完全ワイヤレスイヤホン「U-Free」も今春に発売予定とのこと。価格は税込42,800円前後を見込む。

Campfire Audioからは3DDイヤホン「Trifecta」や、3月初旬に登場予定というブランド初完全ワイヤレスイヤホン「Orbit」(価格35,900円/税込)がブースに並んでいた。

Campfire Audioブランド初完全ワイヤレスイヤホン「Orbit」

アユート



アユートでは、同社が取り扱うAstell&Kern、qdcからそれぞれ新製品が登場。Astell&Kernは高性能アンプとデジタルオーディオ機能を一体化させた「ACRO CA1000T」が初披露された。価格は369,980円(税込)で、2月18日から発売予定。

「ACRO CA1000T」

2022年発売の「ACRO CA1000」の後継機にあたり、ESS社の最新フラグシップ8ch DAC「ES9039MPRO」をデュアルで搭載。PCM最大768KHz/32bit、DSD 512(22.4MHz/1bit)までのネイティブ再生に対応する。

新設計のアンプブロックを搭載しており、深く豊かな低音域とクリアな高音域でバランスのとれた力強いサウンドを提供するとのこと。また7種類の内蔵DACフィルターから好みのサウンドスタイルも選択できるとする。

また、デュアルトライオード真空管「KORG Nutube」を2基使用したデュアルTube(真空管)によるフルバランス回路を採用。さらにトリプルアンプシステムを搭載し、OP-AMP(オペアンプ)/TUBE-AMP(真空管アンプ)/HYBRID-AMP(ハイブリッドアンプ)と3つのモードを切り替えられる。HYBRID-AMPモードはオペアンプと真空管を組み合わせたモードで、各アンプの最適比率を組み合わせた5つのパターンから選択することができる。

トリプルアンプシステム搭載で、アンプモードを切り替えて楽しめる

フォルムとスタイルは従来より継承しつつ、全体のサイズ感は若干大きくなっているとのこと。ヘッドホン出力は、3.5mm3極アンバランス、6.35mm3極アンバランス、2.5mm4極バランス、4.4mm5極バランス (GND接続あり)を装備。

Mini XLR(3pin/ステレオ)バランスなどは背面に配置

ロゴが光る仕様に

入力は4.4mm5極バランス、同軸デジタル、光デジタル(角型)、出力はRCAアンバランス出力、Mini XLR(3pin/ステレオ)バランスと光デジタル(3.5mmヘッドホン出力兼用)を備える。またデジタル入出力兼用としてUSB Type-Cを有する。このほか、昨年イベントで登場したポータブルアンプ「PA10」や、ポータブルUSB DAC「AK HC3」や「AK HC2」の限定カラーモデルなど、製品ラインナップが展示されていた。

ポータブルUSB DAC「AK HC3」も

ポータブルアンプ「PA10」をはじめ製品各種が並ぶ

qdcからは、サプライズとして当日展示が発表された、新IEM「Folk」が登場。ダイナミック/BA/平面駆動型を1基ずつ、計3ドライバーを搭載するハイブリッドイヤホンで、同社曰く「世界初披露」だという。国内では今春に6万前後で発売予定。

qdcの新IEM「Folk」

名称のとおり、フォークソングなどと相性が良いとしており、温かみにあるサウンドに仕上げられているとのこと。3in1マルチプラグ採用のケーブルを付属。本体はクリアイエローの筐体に木目のフェイスプレート仕様で、ゴールドでqdcロゴと、メイプルの葉をイメージしたようなデザインがプリントされている。

qdcイヤホンの各種ラインナップも展示

Acoustune・MADOO



ピクセルのブースでは、AcoustuneとMADOOの2ブランドより、それぞれ新製品の試聴展示が行われた。まずは、本イベントのメイン画像にも起用された、MADOOの新イヤホン「Typ820」を紹介しよう。

MADOO「Typ820」が参考出展。独自の平面駆動(プラナー)ドライバーをベースに開発

今回初のお披露目となった「Typ820」は、独自の平面駆動(プラナー)ドライバーを採用。振動板の前後にマグネットを搭載して駆動するプッシュプル方式を用いたドライバーで、濁りのない音の伝達を可能にするとのこと。

振動板の前後にマグネットを搭載して駆動するプッシュプル方式を採用

ブースでは第一弾製品「Typ711」、第二弾製品「Typ512」と並んで展示。昨年末発売となったTyp512は非常に好評とのことで、第三弾となるTyp820にも注目が集まっており、イベント開始30分程度で試聴用整理券が配布終了となる人気っぷりだったという。

「Typ512」

Typ820のサウンドは、これまでの2モデルとはまた異なっており、 アコースティックやジャズ、フュージョンなどの楽曲に相性が良いとのこと。開発者曰く “リアリティ重視” の音質に仕上げていると説明する。

なお、上述した平面駆動ドライバーがベースとなることは明らかにされたが、具体的なドライバー構成は非公開。音質も含めて今後さらに調整を図っていくとした。発売時期は初夏を見込んでおり、価格は18万から20万前後を予定する。

Acoustuneは、イベント前日に発売開始されたばかりの「HS2000MX SHO -笙- MKII」を試聴展示。新型音響チャンバーユニット「ACT05」が搭載された、フラグシップイヤホン「SHO -笙-」のバリエーションモデルとなる。一部仕様を本モデル用に変更しており、音響チューニングも最適化され、音場の広さと奥行きの深さを感じられる豊潤なサウンドだとしている。

「HS2000MX SHO -笙- MKII」を試聴展示

完実電気



完実電気のブースでは、Meze AudioとAUDEZE製品を試聴展示。AUDEZE「MM-500」「LCD-XC」や、Meze Audio「EMPYREAN」「LIRIC」「109PRO」などのハイエンドヘッドホンがずらりと並んでいる。

Meze AudioとAUDEZEのハイエンドヘッドホンがずらり

ユーザーの手持ちのシステムで試聴するのはもちろん、dCSのヘッドホン再生システム「Lina system」と組み合わせた、イベントならではの試聴スペースも用意。じっくりと音の世界が体験できる空間となっていた。

dCSのヘッドホン再生システムとの組み合わせ試聴も

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