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公開日 2016/11/15 11:00

ケンウッド、K seriesにCDより小さいハイレゾ対応アンプ「KA-NA7」とスピーカー「LS-NA7」

ハイレゾ時代の“新たなパーソナルオーディオ”の形を目指す
編集部:小野佳希
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JVCケンウッドは、ケンウッドブランド“K series”の新製品として、USBメモリーやPCからのハイレゾ音源再生に対応しUSB-DAC/ヘッドホンアンプとしても利用できるコンパクトなアンプ「KA-NA7」と、同製品とのセット使用を想定したコンパクトなハイレゾ対応スピーカー「LS-NA7」を11月下旬に発売する。ともにオープン価格だが「KA-NA7」が38,000円前後、「LS-NA7」は18,000円前後での販売が予想される。

KA-NA7とLS-NA7

■新Kシリーズはマルチソース対応のコンパクトアンプ

「KA-NA7」は、PCやUSBメモリーを接続してのハイレゾ再生、Bluetoothでのワイヤレスリスニング、ヘッドホンアンプ/USB-DACといった用途に加え、テレビとの接続も意識した“マルチソース対応コンパクトアンプ”だと同社は説明。CDドライブを省くことで幅11cm、奥行き16cmというコンパクトサイズを実現し、設置性の向上を図った。オーディオ協会が先日開催した「音のサロン」で参考展示されていた製品(関連ニュース)が正式発表された格好だ。

様々なソースに対応

KA-NA7

入力にはPCイン、USB、光デジタル、アナログオーディオ入力を装備。USBメモリーに保存した192kHz/24bitまでのWAV/FLAC再生などに対応する。また、BlutoothではNFCにも対応しており、NFC対応スマートフォンなどとのワンタッチペアリングが行える。

背面端子部

天面にケンウッドロゴ

高級オーディオにも搭載される部品を投入するなどしてきたKシリーズの流れを本機も汲み、コンパクトなボディながらも様々な音質対策を実施。入力段からスピーカー出力までをフルデジタル処理にし、D/A変換時の音質リスクを最小限に抑えるなどの配慮を施している。

様々な取り組みで高音質化を図る

また、基盤内にはオーディオ用の電解コンデンサーを採用。これにより高周波数帯の自然な伸びを実現したとしている。

加えて、ヘッドホン出力とスピーカー出力を別系統で独立再生処理。これによってヘッドホンアンプとしてのクオリティ確保にも配慮している。

アンプ部の実用最大出力は10W+10W。BluetoothはVer2.1+EDRで、A2DP/AVRCPプロファイル、およびSBCコーデックに対応している。

前述のように、本機との接続を想定したコンパクトスピーカー「LS-NA7」を同時発売。もちろん他のスピーカーとも接続可能で、ハイレゾ対応の「LS-K901」を始めとする既存のKシリーズスピーカーや各種スピーカーを利用できる。

なお、同時発表されたJVCブランドのオーディオシステム「EX-NW1」でのアンプ部は、本機をベースにしたもの。セットである名刺大のコンパクトなウッドコーンスピーカーとのマッチングを図るチューニングなどを行っている。

■「音もサイズも妥協しない、コンパクトスピーカーのジャストサイズ」

スピーカー「LS-NA7」は、80mmコーン型ウーファーと19mmソフトドーム型トゥイーターによる2ウェイバスレフ型。再生周波数帯域は60Hz〜40kHzで、ハイレゾ領域の高音域再生に対応している。

LS-NA7

外形寸法は102W×181H×158Dmm。「音もサイズも妥協しない、コンパクトスピーカーのジャストサイズ」だとしている。

ウーファー振動板にはパルプ100%のコーティング・ピュアパルプ素材を採用。パルプの叩解度を調整し、繊維の長さを緻密に設定することで、メリハリのある音楽再生を実現したという。

ソフトドームトゥイーターは、トゥイーター内部に吸音材を配置。これによって耳につく反射音を削減し、特定のピークを持たないスムーズな高域特性を実現したとしている。

ネットワーク回路にも高音質なものを採用したと同社は説明。加えて、バナナプラグ対応金メッキターミナルを採用することで、音楽の鮮度向上、音場空間の拡大を図っている。また、内部配線には18番線ワイヤーを使用している。

背面部

インピーダンスは6Ωで、最大入力が30W。1.5mのスピーカーコード2本が付属する。

■ハイレゾ&ストリーミング時代の“新たなパーソナルオーディオ”の形

JVCケンウッド・ホームエレクトロニクス 代表取締役社長の岩崎初彦氏は、「この30年、一般のユーザーにとっての最高音質はCDだった。配信も基本的には圧縮音源であり、いい音を聴くにはCDが必要だった。しかし、ハイレゾの登場でオーディオ取り巻く環境が変化している」と、今回の新モデル開発の背景を説明。

JVCケンウッド 岩崎氏

パッケージメディアの役割存在意義のひとつであった“最高音質”の役割がハイレゾ配信に移り、また、ストリーミング再生も普及することで、商品のCDレス化は今後ますます加速するだろうとし、パーソナルな空間にもマッチする設置性や対応ソースを持った“新たなパーソナルオーディオ”の形が必要だとの考えから、今回の製品を企画したという。

また、「それなりの機器を持っているが、リビングに置いているので、たいていは誰かがテレビを見ている。だからといって寝室にフルセットのオーディオを持ち込むのも少し邪魔だ」と、自身の状況にも言及。「コンパクトなサイズでいい音のものが欲しいと自分が思ったので作ってしまった(笑)」と語る。

そして、「どうせ作るなら、CDの呪縛から解き放たれるにはどうするかと考えた」とコメント。「それならばもうCDが入らないサイズにしてしまえばいいのではないか、ということで幅11cmというコンパクトなサイズを実現した」と説明した。

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