• ブランド
    特設サイト
公開日 2016/09/29 19:43

エプソン、スマートグラス「MOVERIO」に有機EL採用の第3世代機。画質大幅向上、軽量化も

アクションカムなどとの連携も強化
編集部:小澤 麻実
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エプソンは、スマートグラス“MOVERIO”第三世代モデル「BT-300」を11月30日から発売する。価格はオープンだが、直販サイト価格は83,280円(税抜)。

“MOVERIO”第三世代モデル「BT-300」

装着したところ

また、BT-300のBtoB向けモデル「BT-350」、および業務用ヘッドセット「BT-2200」も発表された。どちらも2017年2月発売予定で、価格はオープン。現行の業務用ヘッドセット「BT-2000」は併売されるため、同社のスマートグラスのラインナップは4製品となった。今後2年間で販売台数約5万台を予定。市場拡大を狙うという。

スマートグラスのラインナップは4製品に

左から初代「BT-100」(2011年発売)、「BT-200」(2014年)、そして最新モデル「BT-300」。非常に小型化されたことが分かる

「BT-300」は新「Si-OLED」ディスプレイを採用し、解像度がHD(1280×720)に向上。操作性向上や更なる軽量化を図ったのも特徴。内蔵カメラも画素数が30万から500万に増えた。

鼻あてを2種類用意。メガネの上につけることもできる


カメラは500万画素のものを内蔵
コンセプトは「ストレス空間をエンターテイメント空間へ」。軽量になり持ち運びやすくなったことから、移動時間や待ち時間にエンターテイメントコンテンツを楽しむといった使い方もできると紹介。エプソン販売 販売推進本部の蟹澤啓明部長も「MOVERIOをかけることがオシャレでかっこいいという感じになるといい。私も通勤電車でMOVERIOを使おうと思っている」と話す。

エプソン販売(株)販売促進本部 VP MD部 部長 蟹澤啓明氏

そしてもうひとつのコンセプトが「新しい視界で、新しい世界を体感する」。新デバイス採用で、これまであったスクリーン表示枠が見えなくなり画質も向上したことから、より視野と一体化した「リアルなAR(拡張現実)表現」が可能になった。連携アプリを強化し、DJIのドローンやアクションカム、リコー「THETA」などとも使うことができるようになったことから、撮影している映像をそのまま見られるという新体験が可能になった。以下、詳細を見ていこう。

MOVERIOを活用することでARコンテンツの可能性が広がることもアピールされた


画質や操作性、装着性が向上した第三世代モデル

新ディスプレイ「Si-OLED」は、シリコンをベースとした有機発光ダイオード。自発光する白色OLEDを特定の波長に共振させることでR/G/Bの色を引き出し、それをカラーフィルターを使って補正。それを導光板に反射させ、映像を視界に投射する。パネルサイズは0.43型で、解像度1280×720。画面精細度は575ppiから3,415ppiとなり、滑らかな映像を実現。コントラスト比も前モデルが200対1だったのに比べ、10万対1と大幅に向上した。

BT-300と前モデルのスペック比較


新ディスプレイパネル採用により光学系も進化

新ディスプレイ「Si-OLED」の詳細
なおOLEDが発する光の方向を制御(たとえば上部の素子は下から上へ配光する等)することで、必要なレンズや導光板の小型化も実現。さらに、ドライバーICをディスプレイに内蔵させることで駆動基板の面積も縮小。ディスプレイモジュールが小型化することで、本体の小型・軽量化にもつながったとのこと。ヘッドセット部は約69g(前モデル比で約20%減)になり、重量配分に配慮することで装着性も向上したという。

周囲の風景に溶け込む「真のAR体験」を実現してくれるという

デバイスを小型化できたことが本体の軽量化にもつながったとのことだ

コントローラー部の操作性も進化。新たに十字キーが搭載され、タッチ操作とあわせてメニューの選択等がしやすくなった。また、Wi-Fiは2.4GHz帯に加え5GHz帯にも対応。AndroidOSのバージョンは5.1に、BluetoothのバージョンはBluetooth Smart Readyの4.1になった。駆動時間は動画モード時で平均6時間。

新たに十字キーが搭載され、タッチ操作とあわせて操作しやすくなった

連携アプリも強化した。新たに「DJI GO」「THETA(Device Web API Plug-in)」「360 Viewer for MOVERIO」、「楽天 SHOW TIME」「U-NEXT」「Logitec Wireless DVD Player Plus」などが追加となった。専用アプリマーケット「MOVERIO Apps Market」からダウンロード可能となる。

連携アプリも増加した

「DJI GO」はDJIのドローン「Phantom」シリーズやアクションカム「Osmo」などで撮影した映像をリアルタイムで確認できるというもの。MOVERIOは両眼シースルーなので、空撮映像を目の前で確認しながらドローンの機体を目視して撮影することができる。MOVERIOを使うことで、モニターやスマホを使うよりも視線移動が少ないなどのメリットもあるとアピールされていた。

DJIのドローンで撮影している映像をMOVERIOで視聴可能に。視線移動が少ないなどのメリットがアピールされた


空撮映像を目の前で確認しつつ、ドローンの機体も見て操作できる
「THETA(Device Web API Plug-in)」はリコーの全天球カメラ「THETA」と連携した360度コンテンツを視聴したり、ライブビューしながら撮影したりといったことが行える。

なおこれらのアプリは「BT-300」対応であり、既存のモデルで使えるかどうかはエプソンのサイトを参照してほしいとのことだ。




次ページBtoBモデルや業務用にも新モデル

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX